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回転寿司で何皿食べる?男女別の平均皿数や人気のネタランキング


 回転寿司に関する話をまとめ。<回転寿司で何皿食べる?男女別の平均皿数、意外に少なかった…>、<サーモンは本物の寿司ではなく邪道だけど…?人気のネタランキング>、<好きな人が少ないという問題ではない!回転寿司におけるシャコの罪>などをまとめています。

2024/03/06:
一部見直し


●回転寿司で何皿食べる?男女別の平均皿数、意外に少なかった…

2015/4/3:マルハニチロの(PDF)「回転寿司に関する消費者実態調査2015」(2015年3月31日)がおもしろいです。"全回答者(1,000名)に、回転寿司で寿司を何皿程度食べることが多いか聞いたところ、「10皿」との回答が最も多く28.9%となり"ました。かなり少なくてびっくりです。しかも、全体の平均は9.1皿。さらに少ないんですね。

 とはいえ、9.1皿は男女合わせたもの。男性だけなら多いのでは?と男女別の平均をみると、男性は10.6皿、女性は7.6皿とやはり全然でした。…そうなんですね。この前、開店時間に回転寿司に行ったら食べ終わるまで貸し切り状態。それなのに腹八分目で15皿しか食べていなくて申し訳ないな…と感じていたのですが、15皿はかなり多かったようです。

<2015年3月11日~3月16日の6日間で、関東(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・栃木県・茨城県・群馬県)・関西(大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県・滋賀県)に住む15歳~59歳の男女で、月に1回以上回転寿司店を利用する人に対し、「回転寿司に関する消費者実態調査2015」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効回答サンプルを集計しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)>


●回っているネタ派?注文派?すっかり様変わりした回転寿司の風景

 久々に回転寿司へ行ってみると、タッチパネルが導入されているなど、システムが変更されています。説明もなしで問題なく私は頼めましたけど、高齢者の方は戸惑っていました。入店したはいいもののこれは無理…と帰ってしまう高齢者の方もいるそうです。

 今までなかったタッチパネルが増加したというのは、人件費削減もあるでしょうが、そもそも注文派が増加したせいではないかと想像します。本来は注文されるより、回っている寿司を食べてもらった方が、回転寿司屋さんとしては儲かっていました。そもそもそれが回転寿司の強みでしたしね。

 しかし、回っているネタが取られないようになると廃棄率が高くなり、結果的に回転寿司屋さんにとっても損になります。注文の増加に対応せねばなりません。初期のコンビニ弁当の廃棄が多い理由でやったように、セブン-イレブンの店主らが値引き販売を認めるようにとセブン-イレブン本部と戦っていたのは、廃棄費用の問題がありました。

 では、回転寿司において、注文派はどれくらい増えているのでしょう? "全回答者(1,000名)に、回っているネタと注文して握ってもらうネタのどちらを多く食べているか聞いたところ"、以下のようになりました。やはりすでに注文派が圧倒的に多くなっていますね。

『回っているネタ派』22.6% (「回っているネタが多い」と「どちらかといえば回っているネタが多い」の合計)
『注文派』63.3% (「注文して握ってもらうネタが多い」と「どちらかといえば注文して握ってもらうネタが多い」の合計)

 おもしろいのは、エリア別の違いです。「回っているネタ派 関東19.0% 関西26.2%」となっていて、関西の方が回っているネタを好む人がやや多いとわかります。ただ、これだけ見ると、注文システムの普及速度の違いもあるかもしれないと感じました。新しいシステムは関東の方が早そうなためです。

 また、驚いたのは、回っているネタ派が"関西の10代では34.4%、20代では32.8%と3人に1人の割合で高く"なったということです。若い人の方が鮮度を気にしないんですね。私の身近では、注文を嫌がる高齢者が多かったため、逆だと思いました。


●サーモンは本物の寿司ではなく邪道だけど…?人気のネタランキング

【普段“多く食べている”ネタ】

1位「サーモン」
2位「ハマチ、ブリ」
3位「マグロ(赤身)」
4位「マグロ(中トロ)」
5位「ネギトロ(軍艦巻き)」

 "サーモン」は、2012年から4年連続での1位"とのこと。私は昔「サーモン」は邪道だと思っていたんですけど、最近は大好きです。というか、"サーモンはお店によって様々なアレンジもされており、回転寿司におけるサーモンの人気の高さがあらためて感じられる結果となりました"とあったので、ノーマルのサーモン以外の含まれるんですね。でしたら、私も昔から大好きということになります。

 こちらもエリア別で多少異なるのがおもしろいです。サーモンが1位であることは、関東でも関西でもいっしょ。ここは差が出ていません。ただ、2位が異なるんですね。関東ではおそらく以前は1位だったんじゃないでしょうか、昔ながらの「マグロ(赤身)」が2位。一方、関西は「ハマチ、ブリ」が2位となっています。


●食べたいのに我慢してしまう!など…変わったコンセプトのランキング

 マルハニチロは、変わったコンセプトでも調査していました。例えば、「“食べたいのに我慢することが特に多い”ネタ」というのをやっています。この上位を見ると、やはり高いものは遠慮してしまう…という感じですね。私も高いネタには手が出ません。

【“食べたいのに我慢することが特に多い”ネタ】
1位「マグロ(大トロ)」
2位「マグロ(中トロ)」
3位「ウニ」
4位「アワビ」
5位「イクラ」

 一方で<“「値上がり」はゴメンだ”と思うネタ>という質問のランキングもやっていました。これは結局、「“食べたいのに我慢することが特に多い”ネタ」と同じようになるかと言うと、そうでもありません。こちらは好きなネタと高いネタとで半々といった感じになっていました。

【“「値上がり」はゴメンだ”と思うネタ】
1位「サーモン」
2位「マグロ(中トロ)」
3位「マグロ(赤身)」
4位「マグロ(大トロ)」
5位「ハマチ、ブリ」



●実はかなり普及した利用法…回転寿司でお寿司を一切食べない!

 目からうろこだったのは、お寿司を一切食べない回転寿司の利用方法です。なるほど、それでもお得かもしれませんね。アンケート結果を見ると、私が知らなかっただけで経験者は非常に多いみたいです。

<最近では、回転寿司の麺類や揚げ物、デザートなどのサイドメニューも注目を集めています。そこで、「お寿司は一切食べずに、お寿司以外しか注文しないこと」はアリかナシか聞いたところ、アリは24.9%と4人に1人の割合となりました。
 次に、お寿司を一切食べない回転寿司の利用方法をアリとした249名に、実際にそのような使い方をしたことがあるか、ある場合は、何を注文したか聞いたところ、「ラーメン」と「うどん」(どちらも26.1%)が同率で最も多くなり、「海鮮系の丼もの(鉄火丼など)」16.5%、「茶碗蒸し」14.9%、「スイーツ」13.7%、「ポテトフライ」12.0%が続きました。また、実際にそういった使い方をしたことがある人の割合は52.6%(※)となりました。>


●お寿司ならなんでもおいしいと思いきや、おいしくない寿司もある

 ついでにまだ使っていなかったお寿司関係のストックもここで処理。美味しい100円回転寿司チェーンとヤバい回転寿司店の見分け方ではスシローが好評でしたのでわざわざ行ってみました。しかし、期待が高かったせいかイマイチ。その後、地域的な問題かな?と思って期待せずにかっぱ寿司に行くと、おいしかったです。店舗によってやはり当たり外れありますね。

 小見出しにした「おいしくない寿司もある」は、このスシローの話ではなく、実家のそばの回転しない寿司屋さんの話です。私はどこのお寿司を食べてもおいしいと感じます。「そもそもまずいお寿司なんてあるの? 乾燥しているとかじゃない限り、そんなものないでしょ?」と思っていました。

 なので、お盆に帰ったときに久々に地元の寿司を取ろうかって父が言ってくれたのを大歓迎。一方、母は本当に頼む?はっきり言ってあんまりおいしくないよって言ったのですが、先ほど書いたようにおいしくない寿司なんて想像つかないみたいなことを言って頼んで貰いました。

 ところが、おいしくない寿司は本当にあったんですね。母の知り合いなんかはあんな酷いところ、二度と頼まないと言っていたそうです。まずいとまでは言いませんが、また食べたいとは決して思えないという感想でした。

 これは、あんまり好きなネタがなかったというのもあるかもしれません。回転寿司に慣れているので、従来型のネタはほぼ頼まなくなっていましたからね。とはいえ、全く箸が進みませんでした。これでもグレードの低い寿司というわけではなく、「上」だそうです。

 寿司に限らず、基本あんまりおいしくないと思わない人間なので、衝撃的でした。母は田舎で競争がないから悪いんじゃないかと予測。回転寿司は競争あるから、それよりは良いと。理由はともかく、く今回はおいしくない寿司もあるんだということを知ることができました。


●回らない回転寿司や安くない回転寿司が登場 業界が不調で試行錯誤

 次は、先の注文派増加に関わる話。廃棄率対策もありますが、差別化としても注文重視は重要です。どうも競争が激しくなっていたようですね。すでに2年前の記事ですが、回らない・安くない…回転ずし、都心攻略で「変身」( 2012/11/10 8:46(小川悠介)日経MJ 2012年10月31日付)というものでが出ていました。

<「105円均一」でデフレの波をとらえた低価格回転ずしの成長に陰りが生じている。大手3社の国内店舗数が1000を超え、主要立地の郊外で競合が激化、既存店売上高が前年割れし始めた。原材料価格上昇も収益を圧迫する。各社は空白地帯の都心部に活路を求める。そこで挑む新事業モデルは「回らず」「安からず」。従来の強みをかなぐり捨て、再成長を模索する>

 「魚べい 渋谷道玄坂店」は元気寿司が開いた都心1号店。回転ずしチェーンなのに、おなじみの回転レーンが見当たらないのが特徴です。店内にあるのは、注文を受けた皿を直接客席に届ける3段重ねの高速レーンのみ。郊外の出店余地が狭まるなか、この店舗モデルで新規立地の都心に攻め込みます。

 前述の通り、回っているネタ派の減少は関係しており、記事でも、最近、回転ずしでは出来上がりから時間がたったレーン上の皿を敬遠する客が増えているとしていました。従来型の魚べいでは、回転レーンに併設した高速レーンでの売上高が全体の約7割と3年前より30ポイント高まっていたそうです。

<元来、回転ずし業態は売上高に占める商品・食材の廃棄ロス比率が平均6%前後と、外食業界でも高い水準にある。元気寿司は5%前後に抑えているが、原材料価格の上昇を受け「合理化に一段と取り組む必要に迫られていた」(佐伯崇司社長)。出店コストの高い都心部ならなおさらだ。
 直線型の高速レーン3列のみが並ぶ渋谷の店は商品ロスが実質ゼロ。厨房のすし作りはロボット2台が主にこなす。レジと注文用タッチパネルを連動させたため料金計算は皿を数える必要がなく、廃棄の手間もかからないので、ピーク時の従業員数は約15人と従来より5人減った>

 私が行ったところにも高速レーンがあったはずです。普通の回転レーンと併用で注文専用で使っていた記憶があります。このように併用なら良いのですが、回転レーンなしで高速レーン専用の回転しない寿司屋は、回転寿司と呼んでいいの?って気になりますね。

<一見「高速レーンずし」はいいことずくめだ。実際、業界の頭痛のタネである原材料費と人件費の上昇を克服できるとあって「今後の主流になるかもしれない」という声が業界に広がる。ただし不安材料もある。
 すしは外食業界の中でも昼食と夕食の間の集客力が低い。賃料の高い都心部では、この「アイドルタイム」が重くのしかかる。同社は渋谷の店でパフェなどデザートを導入し、カフェ需要取り込みをもくろむ。だが、ファストフードや喫茶店が集積する都心部では、この分野の競合が激しい。
 客を視覚で楽しませる回転レーンを取り払ってまで挑む都心で、新モデル店はスタート時の好調を維持し続けられるか。同業他社の関心は高い>


●好きな人が少ないという問題ではない!回転寿司におけるシャコの罪

 回転寿司関連のストックはこれが最後。シャコ美味しいのに… : 2chコピペ保存道場という話が印象に残っていて紹介したかったんですよ。2010年あたりに某回転寿司チェーンの依頼で店内・店外アンケート調査を実施したところ、「シャコ」が特徴的だったという話です。(改行は変更)

<一番好きなネタは?の問いにシャコと答えたのは2038人中12人(0.6%)。これだけならマイナーな素材として注文対応扱いという降格処分で落ち着いたでしょう。しかしその後が不味かった。
 嫌いなネタは?の問いにシャコと答えたのが2038人中188人(9.2%) その理由には「マズい」「気持ち悪い」「フナムシを連想する今にもモゾモゾ動き出しそう」「シャコが8皿連続で目前を通過した時は王蟲かと思いました」「シャコを見ただけで食欲が失せる」「シャコの隣の普通のネタ皿に手が出せなくなる」「うちの娘はシャコの回っている店には行きたがらない」「先日、動物バラエティー番組でシャコの水槽ガラス割り実験を見てビビった」など。
 単純計算で200席店舗で一人のシャコ好きのためにシャコ一皿回すだけで10人の客に不快な思いさせていることが判明。この某チェーンでは速攻シャコの取り扱いを止めましたw>

 ラーメンやらスイーツやら妙なものが回る回転寿司で、堂々と回っていて良いはずのシャコが消えていく…。回転寿司の世界は厳しいですね。


【本文中でリンクした投稿】
  ■美味しい100円回転寿司チェーンとヤバい回転寿司店の見分け方
  ■コンビニ弁当の廃棄が多い理由

【関連投稿】
  ■回転寿司のマナー違反ランキング 「皿を戻す」より悪い1位は?
  ■倒産危機で小僧寿しが迷走 ラーメン屋転業,意見公募,社長横領疑惑
  ■小僧寿しの倒産危機の迷走劇 過去に謎の1円値下げやピザ販売も
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