成長する教師―教師学への誘い 浅田 匡 (著), 藤岡 完治 (著), 生田 孝至 (著) 

●早稲田大学人間科学学術院の浅田匡教授、学生の謝礼金を徴収
2022/11/29: 最近ちょくちょくある学生の研究アルバイトの架空請求による処分。早稲田大学でも問題があり、<早稲田大教授が国の研究費10万円余を架空請求で懲戒処分>(2022年11月28日 18時11分 NHK)という記事が出ていました。お名前も公表されたようで、早稲田大学人間科学学術院の浅田匡教授と報じられています。
<停職4か月の懲戒処分を受けたのは、早稲田大学人間科学学術院の浅田匡教授です。
大学によりますと、浅田教授は2010年度、研究に協力していたアルバイトの学生への謝礼金として、およそ10万2000円を大学に架空請求したということです。
謝礼金は、国の科学研究費補助金から出されたもので、去年、不正に関する情報が文部科学省に寄せられました>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221128/k10013906301000.html
連絡を受けた大学が調査したところ、教授の請求と学生の勤務状況が異なっていることが分かり、架空請求が明らかになったとのこと。大学によると、浅田匡教授は当時、学生に謝礼金が振り込まれたあと、研究室まで現金を持ち込ませ、それを徴収していたということです。
●大阪大学出身で大阪大学で助手、神戸大学で助教授などの経歴
例によって経歴を確認。学校は大阪大学だったようです。
浅田 匡 (Tadashi Asada) - マイポータル - researchmapでは、「早稲田大学 人間科学学術院 人間科学部 教授」以前の職歴が不明でしたので、別のものも探しました。整理されていませんが、職歴については、
KAKEN — 研究者をさがす | 浅田 匡 (00184143)から適当にいくつか抜き出しておきます。
<学歴>
- 1985年 大阪大学 人間科学研究科 教育学
- 1985年 大阪大学 人間科学研究科 教育学
- 1982年 大阪大学 人間科学部 人間科学科
<職歴>
1987年度: 大阪大学, 人間科学部, 助手
1990年度: 国立教育研究所, 教育指導研究部, 研究員
1991年度: 神戸大学, 教育学部・教育実践研究指導センター, 講師
1994年度: 神戸大学, 発達科学部, 助教授
2002年度 – 2005年度: 早稲田大学, 人間科学部, 助教授
2007年度: 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授
2006年度 – 2008年度: 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授
●ドキュメンタリー番組風の珍しい研究室紹介、ボランティアが特徴
浅田匡研究室 | 早稲田大学 人間科学学術院では、浅田匡研究室の紹介があります。よくある自己紹介風ではなく、「教育工学系の領域を担っているのが浅田匡研究室だ」「目的だと浅田は言う」などといった感じで、第三者が紹介するような形式。ドキュメンタリー番組風で珍しいですね。
<人間情報科学科で教育工学系の領域を担っているのが浅田匡研究室だ。教育工学とは、教育現場における具体的な問題を解決し、教育の実践を変えていくためのHOW=知恵の体系を構築することがその目的だと浅田は言う。
「学校の先生はそれぞれが教育の現場で培ったHOW=知恵を持っています。それがどのようなプロセスを経て構築されていくのかを分析し、どうすれば誰もが共有し実践できるシステムをつくれるかを研究しています」>
<浅田ゼミでは、3年生から修士課程2年生までのゼミ生全員が、所沢市内の小学校に出向くボランティア活動を行っている。ゼミ生たちが1年間、毎週木曜日に決められた学年に入り、朝8時から午後3時まで児童の宿題の採点や校外学習の引率など授業を間接的に補助する。また学校行事に際して、机の移動や掲示物の貼り替えなども受け持つ。
「多忙を極める小学校の先生に学生のマンパワーを提供することで、先生たちは空いた時間を授業の準備や個別指導に充てることができるようになります」
一方、これまで「教わる立場」しか知らなかった学生にとって、この活動は教師の「教える立場」や、「学校を運営する立場」、さらに「保護者との関係」など、さまざまな角度から教育の現場を肌で感じる絶好の機会になる。「先生や学生双方にとって有意義な学びとなるような活動を目指しています」と浅田は強調する>
なお、単著ではないものの、共著で教育関係の書籍を多数出していました。
成長する教師―教師学への誘い 浅田 匡 (著), 藤岡 完治 (著), 生田 孝至 (著) 

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