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ワールドメイトの深見東州(半田晴久)とはいったい何者なのか?


 新興宗教団体「ワールドメイト」はとにかくお金の使い方が派手です。
人物ルポ 新聞広告で、やたら目につく謎の男 深見東州 歌って踊る教祖の「素顔」  | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社] ジャーナリスト:長谷川学 「週刊現代」2015年3月7日号より

ワールドメイトは小沢一郎、亀井静香、鳩山邦夫などの著名政治家に〈国を思う使命感と見識〉を理由に毎年多額の寄付を行っている。

総務省が発表している政治資金収支報告書を見ると、'10年には金額1位の日本自動車工業会が6030万円なのに対しワールドメイトは3000万円で堂々5位にランクインしているのだ。

 しかし、記事ではワールドメイトにも教祖・深見東州さんにも批判的ではありません。むしろ好意的な感じです。
とかくカネ儲けのために宗教を利用する自称「教祖」が多いなか、深見の目的はカネというより、ひたすら自分が「目立つ」ことにあるように思える。

 私は新聞見ていないので知りませんでしたが、ものすごい広告を出しているとのこと。この話には驚きました。
私がワールドメイトに関心を持ったきっかけは、深見の顔写真が入った、大々的な新聞広告だった。深見は、本を出版し、コンサートや演劇などを頻繁に催す度に、自分の写真入りの広告を全国紙などに大きく載せている。

広告の出稿元は、「東京芸術財団」など一見、新興宗教とは無関係に見える様々な組織。だが、いずれも深見が代表などをつとめる団体・企業だ。

驚くのは広告の数だ。朝日新聞全国版や地方紙、スポーツ紙に掲載された新聞広告を数えたところ、昨年1年間だけで643回も広告を出していた。

恐らくこれだけで年間10億円以上の出費になると見られる。

「万能の天才」「現代の弘法大師」「21世紀のレオナルド・ダ・ヴィンチ」。広告のなかで深見は、自らをそう称している。

 別記事ではコンサートの話も載っていました。
宗教家の深見東州氏 コンサートは観客笑いっぱなしで超満員│NEWSポストセブン 2014.12.24 16:00 ※SAPIO2015年1月号

 9月に日本武道館で行なわれたコンサートを観に行ったコラムニストの辛酸なめ子氏から、公演の様子を聞いた。

「会場は超満員のうえ、多くの客はノリノリで立ちっぱなしでした。(中略)ゲストの元TOTOのメンバー、ボビー・キンボールを紹介する際、『キンボールは和訳すると、キビしいですね』と下ネタに走ったのですが、これも大爆笑! とにかく会場中が深見氏のギャグに笑いっぱなしでした」

 ワールドメイトに、深見氏のこうした姿勢について聞いてみると、新聞広告を出しているのは深見氏が代表を務めるたちばな出版という別団体だとした上で、

「深見の諸活動は国際的に広がっており、欧米人に通じるユーモアのセンスを磨いている(中略)」(法務部長)

 なのだという。ちなみに、ワールドメイト会員にはギャグの意味や趣旨について周知徹底しており、「付いて行けない人はそもそも会員になっていない」そうだ。

 最初の記事での"深見の目的はカネというより、ひたすら自分が「目立つ」ことにあるように思える"の後は、「だからこそ、私的流用を疑い調査に入ったマルサは敗北したのだろう」となっていました。

 これは"'93年12月、ワールドメイトの前身(当時の名称は「コスモメイト」)などに、東京国税局査察部(マルサ)が脱税容疑で査察に入った"ことを言っています。

「当時のコスモメイトは宗教団体として活動をしていましたが、まだ宗教法人の認可を受けていなかった。そこで深見は宗教法人の認可を静岡県に申請したが、マルサはその申請書類も証拠として押収しました。マルサは深見が税金対策のために宗教法人を設立しようとしていると疑っていた」(当時、事件を取材した全国紙社会部記者)

 こちらによると、"マルサの査察が影響したのか、深見らが提出した宗教法人認可申請は教団に送り返された"そうです。あれ、そうなのか? 何か以前この話書いたら、原則拒否されることはないって指摘された気がするんですが、違ったでしょうか?

 静岡県法務文書課によると「'91年頃(コスモメイトから)宗教法人になりたいと申請書が提出されましたが『独立した宗教団体』として確認できなかったので、申請書を返却した」という理由。"宗教活動は企業である「株式会社コスモメイト」の一部に過ぎず、実態がないとみた"ようです。

 しかし、これは宗教法人の認可を受けていないという意味ではありません。つい最近の2012年に"宗教法人の認可を受けている"とのこと。これ、私、知らなかった気がします。

 で、マルサの件ですが、「国税側は教団や関連会社のカネを深見が蓄財していると見たが、それが立証できなかった」(前出記者)ため、前述の通り完敗しています。

 さっきの「だからこそ(中略)マルサは敗北した」は、ワールドメイトが得たお金を片っ端から使ってしまっているのだから、本当に不正蓄財なんかしていないのだという作者の推測でしょうね。

 なお、マルサ騒動の際には、教団批判の記事を載せたメディアを"雑誌社やライターを次々に提訴"するということもあったようです。


 最初に書いたように、作者の長谷川学さんは最後は好意的に締めていたのですが、そこに至るまでには結構あれ?という話もありました。

 例えば、自叙伝による"父・利晴は戦後、「木崎某という右翼政治家」の秘書をし、西宮市から選挙に出て落選した"という話についての部分。

 西宮市議を11期務め、地元で「西宮政界の生き字引」と言われる雑古宏一(71歳)さんの「半田という名字で知っているのは30年ほど前に死んだ旧社会党の市議だけ。半田利晴や木崎という政治家の名前は全然聞いたことがない」という完全否定な話を載せちゃっていました。

 また、「世界救世教」から「大本」に転向したときの話。(記事では「大本教」となっていますが、本来「教」をつけないのが正式です)
大本教に転向した深見は、熱心な信者として活動し、教祖・出口王仁三郎の一族、出口京太郎(大本総長を経て現在、本部相談役)から目をかけられ自宅にも招かれたとされている。前出の実質的自叙伝には、「半田の超人ぶりは学外に知れ渡りつつあった」「半田は京太郎の自宅で、京太郎の教化、指導を受けた」と書かれている。

これに対し、大本教本部の幹部職員は、言下にこう否定した。

「大本教に残っている記録では、掃除などの奉仕活動にちょっと顔を出した程度。ほかには、信者なら誰でも投稿できる大本教主催の俳句会に2~3回、投稿した記録があるだけです。京太郎先生と親しいなどと言いふらしているが、先生は『非常に迷惑している』とお話しになっている」

 歌って踊る深見東州教祖の「素顔」は「目立ちたがり屋」と結論づけた記事でしたが、その半生はまだまだ謎が多いようです。


 関連
  ■大川隆法総裁の幸福の科学、ワールドメイトの深見東州代表を批判
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