インドで女性を集団強姦して死亡させた罪で死刑判決を言い渡されたムケシュ・シンさんという方が、英BBCテレビのインタビューに答えていました。
インドならではのひどい話…と言いたいところなのですが、ところどころ日本人でも同じ方向性のことを言っている人がいるなという話があったのです。
とりあえず、インタビューでの発言は以下のようなもの。
「(被害者の女性は)黙ってレイプされればいいんだ」
「まともな若い女は夜9時にうろついたりはしない」
「男に比べて女は強姦の原因になりやすい。男と女は平等ではない」
「女がすべきは家での家事だ。夜間にディスコやバーをうろついて間違った事をしたり間違った服装をすることではない」
「(自分たちには)教訓を教える権利がある」
・暴行された女性が病院で死亡したことについて
「レイプされている間は抵抗すべきじゃなかった」
「そうすれば『やり終わった』あとで降ろしてやったのに」
・死刑判決について
「今度レイプした奴らは、俺たちのように女を放置せず、女を殺すだろう」(死刑判決が女性を一層危険にさらすことになるという主張)
・強姦罪で有罪判決を受けた別の男
5歳の少女を強姦した話をし始めて「あいつは物乞いだった。命に何の価値もない」
(
CNN.co.jp : 強姦事件の被告、「女は黙ってレイプされろ」 インド - (1/2) 2015.03.04 Wed posted at 16:39 JST)
さすがに日本人は言わないというものが多いのですが、ところどころ一部の日本人の主張しているところと重なります。真っ先に思い出したのが田母神俊雄さんです。
全文表示 | 米兵の被害女性に「セカンドレイプ」 田母神氏ツイートに批判殺到 : J-CASTニュース 2012/10/22 18:54
沖縄県の在日米軍による集団強姦事件に関連して、軍事評論家の田母神俊雄氏(64)がツイッターで、被害者に対して批判的とも取れるようなツイートをした。
ツイッターユーザーからは「セカンドレイプ」だと非難されているほか、「ツイート内容に誤りがある」として怒っている人もいる。
事件は2012年10月16日、沖縄県で米軍兵士2人が女性に性的暴行を加え、首にけがをさせたというものだ。報道によると、2人は宿泊先のホテルの近くで酒を飲んだあと、帰宅途中の女性に声をかけ、無視されて背後から襲いかかり犯行に及んだという。
これについて田母神氏が10月20日、
「沖縄女性暴行事件でテレビが連日米兵の危険性を訴えるが、この事件が起きたのは朝の4時だそうです。平成7年の女子高生暴行事件も朝の4時だったそうです。朝の4時ごろに街中をうろうろしている女性や女子高生は何をやっていたのでしょうか。でもテレビはこの時間については全く報道しないのです」
とツイートした。
田母神さんの思想については上記のとおりですが、ツイートに誤りがありますのでその点も正しておかねばなりません。
・ツイートに該当する事件はない。仮に"「平成7年の暴行事件」が、1995年9月に発生した「沖縄米兵少女暴行事件」を指しているとすると、この事件の被害者は女子高生ではなく女子小学生で、犯行時刻も朝4時ではなく夜8時"で大きく間違い。
・"「テレビは時間について全く報道しない」とした点についても、フジテレビ系のFNNと日本テレビ系のNNNがそれぞれ「午前4時半ごろ」「午前4時頃」と報じて"いる。
同様に性犯罪の原因は女性という考え方については、
痴漢する人の心理と被害者の特徴 性犯罪は好みのタイプと無関係なことが多いでやっています。
この女性原因説は女性でも思っている方が多いようです。
男女で異なる望ましい痴漢対策 女性専用車両か女性の服装の改善か?では、女性による女性への偏見が見えました。
もう一つ思い出したのが、
男女平等はおかしいは正論?平等より対等という発言に賛同の声の件。この投稿で扱ったのは、トルコのエルドアン大統領の以下のようなニュースでした。
時事ドットコム:男女は「平等にできず」=大統領発言で波紋-トルコ
トルコのエルドアン大統領は24日、イスタンブールで開かれた女性の権利に関する集会で、「女性と男性を平等にはできない。自然の法則に反しているからだ」などと演説し、生物学的な違いから同じ条件下で働くのはふさわしくないと主張した。トルコのメディアが伝えた。
大統領は「妊婦に男性と同じ条件を課すことはできない」と例示した上で、「女性に必要なのは、平等であるより対等であることだ」との持論を展開した。大統領の発言に対し、ツイッター上では批判の声が上がっている。(2014/11/25-06:06)
ただ、実際に読んでみると、だいぶ違う話でしたね。また、上記の内容は
男女平等はおかしいは正論?平等より対等という発言に賛同の声で書いたように説明不足ですので、意味を取り違えて賛同された方も多いかもしれません。
最初に挙げた部分だけでも、さすがに日本人ではそこまで言う人はいないというひどすぎる発言が多かったです。
しかし、最も日本と違うと感じたのは、集団強姦した被告の弁護士が、"女性に対して被告と同じような認識を示"しているということです。
「もし私の娘や姉妹が婚前行為に及んで自分を恥ずかしめるようなことをしたら、納屋に連れて行って家族全員の前でガソリンをかけ、火を付ける」
国民レベルでは残念ながら日本人でもインド人と似たようなことを言う方が少しいらっしゃるようですが、こんな信じられないことを言う弁護士は日本ではいないでしょう。これがせめてもの救いです。
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