<社長の出身大学ランキング、1位はいつも日大 東大が少ない理由>に、<社長の出身大学ランキング 男性社長も女性社長も日大が1位に>と<私立大の方が強い社長の出身大学ランキング 日大・慶応大・早稲田大・明治大・中央大・法政大>を合わせました。
●社長の出身大学ランキング、1位はいつも日大で変化なし
2015/4/22:大学以外の調査もあり、都道府県別のものもあります。都道府県だと過去にうちでも
都道府県ランキング・社長の輩出率と出世度 ~山形、石川、福井県~で紹介したことがありました。まずは出身大学の話です。
<日本大学が5年連続でトップの座を獲得した。同大が1位の座を維持したのは、大学出身別の社長数。2位につけた早稲田大学を大きく引き離す結果となり、日大は社長輩出大学の座を確固たるものにしている様子だ。東京商工リサーチが4月8日に公表した結果で明らかになった>
日大が5年連続で社長輩出数最多の大学に- ZUU online(2015年4月8日20時51分)によると、日大出身の社長数は2万1662人。1万753人の社長を輩出した2位の早大の約2倍となり、他校を大きく引き離した格好になっています。
●日大・早稲田大に続く3位は?社長の出身大学ランキング
記事内で紹介のあった順位は以下の通りでした。
【社長の出身大学ランキング】
1位 日大 2万1662人
2位 早大 1万753人
3位 慶応義塾大学 1万587人
4位 明治大学 9058人
5位 中央大学 8406人
6位 法政大学 6726人
(国公立大)
15位 東京大学 3397人
23位 京都大学 2136人
●日大がダントツトップの理由
記事では、"日大は学生数の多さでも知られており"としていました。単純に数の多さで稼いでいるという麺があるんですね。で、代表的な社長には誰がいるの?と言うと、今落ち目になっているものの、億万長者番付にも登場するグリー <3632> の田中良和社長がいらっしゃいました。
田中良和 (実業家) - Wikipedia
田中 良和(たなか よしかず、1977年2月18日 - )は日本の実業家。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「GREE」の開発者で、同サービスを運営するグリー株式会社の創業者。グリー株式会社 代表取締役社長。
経歴
東京都三鷹市出身。1999年、日本大学法学部政治経済学科卒業後、ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソネットエンタテインメント)に、同社の新卒第一期生として入社。経営戦略やサービス企画の担当部署で、海外事業の支援や通信キャリアとの交渉などを行う。
2000年2月、楽天に入社。個人間オークション、ブログ(楽天ブログ)、アドネットワーク(アフィリエイトプログラム)、プロダクトレビューを始め、さまざまな新規コンシューマ向けインターネットサービスの企画・開発を行う。2003年の冬から個人的な趣味の一環としてソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)GREEの開発を開始。2004年2月にはGREEを一般公開し、個人サイトとしてサービスを開始。10月には楽天を退社する。
2004年12月に利用者の増加によって、個人での運営が困難な規模になったため、GREEの運営母体としてグリー株式会社を設立、代表取締役に就任する。
●東大出身社長が少ない理由
では、なぜ東大出身社長が少ないのでしょう? 以下の記事ではそのことに触れたものですが、先に日大やその他の私立大が多い理由について説明していますのでそちらも見てみます。
日本の社長 日大出身が常に1位で東大出身が意外と少ない理由- NEWSポストセブン(2015年4月20日11時00分) ※週刊ポスト2015年5月1日号
日大出身社長の数は過去5年の調査でも常にトップで、今回は2位・早大の約2倍となっている。なぜこれほどまでに日大出身者が多いのか。『時間と学費をムダにしない大学選び』(中央公論新社)著者で、大学ジャーナリストの石渡嶺司氏はこう分析する。
「マンモス校ゆえ卒業生が多いこともあるが、全国各地に付属校・系列校があることが大きいでしょう。地方のファミリー企業の子息が付属校から大学へ進み、卒業後に家業を継ぐケースが多いと考えられます。早稲田、慶応、明治は、サラリーマン人生の過程で社内ベンチャーや子会社の社長に収まるなど、入社した企業本体以外で社長を経験する人が多いのではと推測できます」
記事では国公立大について、東大・京大以外にも"北海道大学が27位(1813人)、大阪大学が33位(1609人)、九州大学38位(1441人)"を挙げて、"「地元のトップ大学」「旧帝大」のイメージからすれば、意外な印象だ"としていました。
これについて、石渡嶺司さんは以下のようにおっしゃっていました。
「東大など国立大学出身のベンチャー経営者が増えているとはいえ、卒業生が官僚、研究職に進む割合が高いことはまだまだ変わりません。
またこの結果は文系学部が中心の私立大に対して、国立大に理系学部が多いことも影響している。彼らは一流企業に就職することが多いが、日本では技術職が社長にたどり着くことは少ないからです」
官僚の多さは私も指摘なければ言おうと思っていました。しかし、理系出身社長の比率は考えつきませんでした。確かに文系出身社長が多いのは日本企業の大きな特徴です。
●高額報酬社長で見ると、東大がやはり日本の頂点
記事がおもしろかったのは、"高額報酬社長上位100人に目を移すと結果はガラリと変わる"と、違う視点で見ていたことです。
【高額報酬社長の出身大学ランキング】(高額報酬社長上位100人)
1位 東大 12人
2位 慶大 11人
3位 日大 不明
4位 一橋大、早大、中大 4人
また、一橋大学もピックアップされていました。これも他の記事にない視点です。
注目は269万人データでは50位にもランクインしなかった一橋大(67位・894人)である。1学年の定員が1000人に満たない規模を考慮すれば驚異的といえる(1位の東大は約3000人)。(中略)前出・石渡氏の話。
「企業の採用部門担当者の間では“東慶早一”という言葉もあるほどで、経済界における一橋大学の存在感は非常に大きい。前身が東京商科大だっただけに、伝統的なブランド力をもっています」
●都道府県別の社長出身地、最多は東京都
大学の話中心にしてきましたが、都道府県別出身社長の話も少し。
社長の出身校3位慶應・2位早稲田、5年連続のトップは? | リセマム 2015年4月10日(金) 10時30分
都道府県別の社長出身地は、「東京都」が7万4,867人で最多。ついで、「北海道」4万9,751人、「大阪府」4万5,866人、「愛知県」4万3,418人、「神奈川県」3万168人、「福岡県」2万8,218人、「広島県」2万7,469人という結果になった。一方、最少は「鳥取県」の4,329人で、ついで、「滋賀県」5,941人、「佐賀県」6,207人、「島根県」6,740人の順に少なかった。
普通に人口の多い東京都が1位。北海道が2位というのは意外ですが、おそらく広いためにまとまりづらく零細企業が多い、地域的に隔離されているので地元出身者が多いということがあるのだと思われます。後者は次の項目も見てもそういう感じです。
●社長の「地元率」 沖縄県が5年連続トップ
北海道以上に地域性が出るのが沖縄県。おそらく県内外の出入りが少ないのでしょう。北海道もやはり高順位でした。
2014年「全国社長 出身地・出身校」調査 : 東京商工リサーチ
社長の出身地と会社所在地を対比した「地元率」では、地元出身社長の比率が最も高かったのは沖縄県の94.4%(前回94.4%)で5年連続トップ。次いで、愛知県89.9%、北海道87.9%、広島県87.0%の順だった。愛知県や広島県のように自動車産業など主力産業がある地区では、お膝元に関連業種が集中し、結果的に地元で就職、創業または跡を継いで社長になるケースも多いとみられる。一方、「地元率」が最も低かったのは奈良県の66.9%。次いで、佐賀県67.2%、鹿児島県67.7%と続く。全国平均は79.9%で、18道府県で平均を上回った。
●社長輩出率なら徳島県
単純な多さなら東京というおもしろくないことになっていましたが、輩出率なら徳島県というおもしろい結果になります。以下、リセマムより。
出身地別の社長数と人口を対比した「輩出率」は、「徳島県」が1.29%で、2010年の調査開始から初めてトップとなった。2位は「山形県」1.28%、3位「香川県」1.20%、4位「秋田県」1.10%、5位「愛媛県」1.02%。下位には、「埼玉県」0.26%、「千葉県」0.28%、「神奈川県」0.33%など、首都圏のベッドタウンが並んだ。
大学に関しては、私立大と国公立大、東大と一橋大といった対比でわかるように、出身者の多さがかなり効いています。定員は変わり続けていますし、数十年の出身者をどこまで含めるかなどもたいへんなのですが、大学も出身者数を考慮するとかなり順位が変わるものと思われます。
●社長の出身大学ランキング 男性社長も女性社長も日大が1位に
2015/10/22:社長は毎年ガラッと変わるわけではありません。ですので、前半でやったように、今回も社長の出身大学ランキングがいつもの通り日大が1位でした。ただ、今回の記事でおもしろかったのが、女性社長も調べてみたということですね。てっきり初めてなのかと思ったら、既に3回目とのことです。ただ、タイトルでわかるように、女性社長でも結局日大がトップでした。つまんないですね。
このランキングは、帝国データバンクが2015年10月20日に発表した「全国女性社長分析」の調査にあったもの。これによると、全社長数に占める女性社長数の割合は7.51%となりました。逆に言うと、男性社長数の割合は、92.49%だったということです。また、女性社長の会社は、3.3社に1社という言い方もできます。
出身大学別女性社長数をみると、1位は「日本大学」(231名)。次いで、2位は「慶應義塾大学」(208名)、3位は「早稲田大学」(198名)、4位「青山学院大学」(192名)となっています。女性社長ランキングらしいものとなると、次の5位にランクインした「日本女子大学」(178名)です。
なお、男性社長数では、「日本大学」(2万3,510名)が1位。2位は「慶應義塾大学」(12,419名)、3位は「早稲田大学」(11,525名)、4位は「明治大学」(9,919名)、5位は「中央大学」(8,784名)と続いていました。
(
社長の出身大学ランキング、1位は日本大学 | マイナビニュース [2015/10/22]より)
●男女ともトップ3は同じ顔ぶれ
男女差があるともう少しおもしろかったんですが、これまた3位まではいっしょという意外性のなさ。
【女性】
1位「日本大学」(231名)
2位「慶應義塾大学」(208名)
3位「早稲田大学」(198名)
【男性】
1位「日本大学」(2万3,510名)
2位「慶應義塾大学」(12,419名)
3位「早稲田大学」(11,525名)
ただ、4位以下でやっと個性が出ます。
【女性】
4位「青山学院大学」(192名)
5位「日本女子大学」(178名)
【男性】
4位「明治大学」(9,919名)
5位「中央大学」(8,784名)
●歴史ある女子大「日本女子大学」
5位の「日本女子大学」という大学名は初めて聞きましたが、わかりやすいですね。「女子大なので」というものでした。私は知らなかったものの、すごく歴史ある大学みたいです。
日本女子大学 - Wikipedia
日本女子大学(にほんじょしだいがく、英語: Japan Women's University 略称: JWU)は、東京都文京区目白台二丁目8番1号に本部を置く日本の私立大学である。1948年に設置された。大学の略称は本女(ぽんじょ)、日女(にちじょ)、古い卒業生および職員は「目白のじょしだい」と呼ぶことが多い。
概観
大学全体
日本で初めての組織的な女子高等教育機関として誕生。女性に教育は有害無益であると考えられていた当時、創設者成瀬仁蔵は著書『女子教育』によって必要性を力説。(中略)
沿革
1901年(明治34年)4月20日 - 女子高等教育の第一人者、成瀬仁蔵によって、「女子を人として、婦人として、国民として教育する」という教育方針を掲げ、日本女子大学校[1]として創立された。
1904年(明治36年) - 専門学校令による専門学校として認可[2]。
1948年(昭和23年) - 学制改革によって新制大学としての日本女子大学が発足、家政学部・文学部を設置。
●美人が多そうなイメージのある青山学院大学
日本女子大学より上だった4位の青山学院大学ですが、こちらは以前調べたときに女性が多いという話があったような? …と検索したものの、特にそういう話は見つかりませんでした。勘違いか。ただ、美人が多そうなイメージのある大学には入っています。
【美人が多そうなイメージのある大学ベスト5】
第1位 「トレンドに敏感なオシャレ美人」青山学院大学
第2位 「“才色兼備”のアナウンサーの登竜門」慶應義塾大学
第3位 「おしとやかな深窓の令嬢」 お茶の水女子大学
第4位 「“高嶺の花”のセレブ系お嬢さま」 フェリス女学院大学
第5位 「インターナショナルなバイリンガル美女」 上智大学
(
美人が多そうな大学トップ5 1位「青学」2位「慶應」3位「お茶の水女子」|「マイナビウーマン」 2013.06.01 19:56より)
調査期間:2013/5/2~2013/5/8
アンケート対象:マイナビニュース会員
有効回答数1,000件(ウェブログイン式)
なお、社長と言っても、大企業の社長だけというわけではなく、中小企業…というか、かなり零細なところがランキングの順位を決定づけている可能性が高いです。女性社長の業種別・細分類を見ても、1位は「保育所」(46.64%)、2位は「化粧品小売」(35.43%)、3位「美容業」(34.46%)といった感じであり、「社長」という尊大な言葉のイメージとはちょっと離れてしまうかもしれません。
●私立大学の方が強い社長の出身大学ランキング
2017/10/13:東京商工リサーチは10月10日、2016年の「全国社長の出身大学」調査結果を発表しました。そうそう変わるようなランキングではないので、いつもの通り日大が1位。また、都内の私立大学が上位独占という見方もできます。おそらく単純に学生数が多いためでしょう。
<社長の出身大学ランキング2016>
1位 日本大学(2万2,135人)
2位 慶応義塾大学(1万890人)
3位 早稲田大学(1万771人)
4位 明治大学(8,921人)
5位 中央大学(8,324人)
6位 法政大学(6,588人)
国公立大学は上位100位内に25校がランクインしましたが、最高位の東京大学(3,759人)でも11位止まり。東大なんかは、学生数の問題だけでなく、官僚になる人が多いってのもあるでしょうね。また、優秀な学生が社員の多い大企業に入ってしまうと、転職や独立しない限り、単純に社長になれる確率が低いとも考えられます。
東大以外の国立大は、20位にすら入れず、21位に京都大学(2,400人)、25位に大阪大学(2,103人)、26位に北海道大学(2,093人)、29位に九州大学(1,900人)、30位に東北大学(1,860人)といった感じになっていました。
あと、私立大学同士の比較で言うと、早稲田大学は学生数の割にはやや悪く見えますね。早稲田大学の場合はマスコミ志望者が多いと聞いたことがありますし、こちらも志望業界の差が出ているのかもしれません。
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