最初はクイズから。
【クイズ】タコイカというややこしい名前の動物がいます。この動物はタコに分類されるでしょうか?それともイカでしょうか?
間隔を開けるためにここからは、タコとイカの足の本数の話です。タコイカもこの足の本数がややこしい名前の由来になっています。

●イカの足の数10本・タコの足8本は本当か?
「夢幻の砂浜」(既に閉鎖)というサイトを以前見ていました。タコイカもここで知りました。
リンク切れ http://izumo.cool.ne.jp/soukaibluesea/
イカの足の数10本・タコの足8本と普通覚えていると思います。ここで知りましたが、イカも生きているとき数えてみると足の本数は8本しかないそうです。
これはもちろん死んだら生えてくるという意味ではありません。普段は隠しているのです。隠されている2本の足は「触腕」と呼びます。
「夢幻の砂浜」さんによれば、普通のイカが持つ2本の触腕は、"獲物を捕らえる時にマジックハンドのように伸ばす腕で普段は収縮させて体内に格納させている"とことでした。
書きかけで内容が充実していないものの、Wikipediaにも
触腕(最終更新 2014年4月26日 (土) 15:22)という項目があります。
"触腕(しょくわん)とはイカの左右のIII腕とIV腕の間から伸びる長い腕(触手)である"とまずあります。そして、"タコの触手が8本であるのに対し、イカが10本なのはこの腕の有無による"と足の本数についても記載がありました。
長い腕とあるように他より長いみたいですね。私の見たイカの場合、2倍ほどの長さがありました。これを隠しているというのですから、なかなかたいへんな気がしました。
●触腕を隠せるイカと隠せないイカがいる
イカ - Wikipedia(最終更新 2015年2月8日 (日) 07:57)を眺めていると、触腕の説明もこちらの方が詳しかったです。
なお、"分類学上は軟体動物門頭足綱十腕形上目(または十腕形目) Decapodiformes とされる"上に、"十腕目 Decapoda・Decembrachiata"とも言われるそうで、足の本数がそのまま分類の名前になっています。
神経系や筋肉がよく発達していて、たいていの種類は夜に行動する。漏斗からの噴水と外套膜の収縮・ひれを使って前後に自在に泳ぐ。 10本の腕は筋肉質でしなやかに伸縮し、腕の内側にはキチン質の吸盤が並んでいる。吸盤にスパイクのような鋭いトゲが並ぶ種類もおり、これは獲物を逃さないための適応と考えられる。実際の腕は8本で、残りの腕2本は吸盤が先端に集中する「触腕(しょくわん)」とよばれる構造である。
あと、全てのイカの足が普段8本に見えるというわけではないようです。
Wikipediaでは、"コウイカ目・ダンゴイカ目・トグロコウイカ目では触腕は第3腕と第4腕との間にある「ポケット」に収めることができ、普段は8本脚に見える"としていました。これらの仲間のイカだけが8本ですね。
一方、"閉眼目・開眼目では長さを縮めることはできるが完全に収めることはできない"とのこと。これらは普段から10本に見えるようです。
食用で多いイカ…ということで、スルメイカを見てみました。スルメイカは開眼目で、これをスルメイカ目とも言うとのこと。普通に10本のイカでした。何だ、普段は8本なんだと思って驚いたのに、馴染みのあるイカが普通に10本となるとインパクトに欠けますね。
●馴染みのあるイカの分類
ついでですので、他の馴染みのありそうなイカの分類も見てみました。
・コウイカ目
・ダンゴイカ目
・トグロコウイカ目
・閉眼目(ヤリイカ目)
・ヤリイカ
・開眼目(スルメイカ目)
・スルメイカ
・ダイオウイカ
・ホタルイカ
うーん、結局、よく知られているイカは皆普段から10本のものでしたね。何だか残念です。
あと、分類を見ていると。「ホタルイカモドキ科」なるものがありました。てっきり「ホタルイカ」に似ているけど違う紛らわしいイカの種類なのだと思ったら、「ホタルイカ」も「ホタルイカモドキ科」なんだそうです。それ、「モドキ」じゃなくね?
●クイズの答え
【クイズ】タコイカというややこしい名前の動物がいます。この動物はタコに分類されるでしょうか?それともイカでしょうか?
答え:タコイカはイカ。開眼目(スルメイカ目)のテカギイカ科に属する。
よく考えてみると、後半に名前がついているのでわかっちゃった気がしますけど、答えはイカでした。
このタコイカの名前の由来は前述の通り足の本数です。「夢幻の砂浜」さんによると、最初は他のイカと同じ10本の足を持つのですが、"成長すると2本の触腕を欠き、腕が8本になってしまう"とのこと。8本でタコっぽいからタコイカという名前になったようです。
(近縁種にテナガタコイカ、マッコウタコイカというのがいるともありました)
失うのは前述の触腕。獲物の捕獲に使うための大事そうな足です。触腕のWikipediaでも、"ヤツデイカ科に属する種とテカギイカ科のタコイカは成長に伴って両方の触腕が失われ、イカ類でありながら8本腕となる"と書かれていました。
大事な足を失くして大丈夫なの?と不思議だったのですが、イカのWikipediaにあった触腕の説明だと以下のような感じで拍子抜け。
"この触腕を伸縮させて魚類や甲殻類を捕食するが、釣りの時に触腕をちぎって逃げることや、テカギイカの仲間では成長に伴い触腕を欠くことから、必ずしも必要というわけではないようである"
捕食の際に使うのだから重要なのだと思ったら、なくても大丈夫という話。不思議ですね。
実際に触腕を失った後の生存率を調べたわけではないでしょうから、違いがあるんじゃないか?となおも疑いたいですが、それを言ったらタコイカ類はみんな触腕ないですからね。
不思議としか言いようがないんですが、何か納得いきません!
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