冒頭に追記
2021/12/13追記:
●職場でよくいるストレスになる嫌な人 イライラや愚痴ばかりの人 【NEW】
●いつも怒っている人はむしろ助けて仲良くした方が良いのか? 【NEW】
●優しい聞き上手な人ほど愚痴ばかり言う人のターゲットに… 【NEW】
●職場でよくいるストレスになる嫌な人 イライラや愚痴ばかりの人
2021/12/13追記:当初は<ストレスががんになる原因というのは本当か?タバコやアルコールの誘発も>というタイトルで書いていた話だったのですが、あまり読まれない投稿だったので模様替え。「ストレス」から連想して、職場でよくいるストレスになる嫌な人のいるいる!といった話を冒頭に入れることにしました。
このテーマで関連しそうな記事を…と検索すると、良さげな
あなたをじわじわ消耗させる人 賢い距離の取り方は|NIKKEI STYLE(2018/2/23)という記事が出てきました。じわじわと慢性的にストレスを加えてくる「困った人」の中で、「イライラさん」「グチグチさん」の2タイプについて、解説されています。
イライラさん…いつもイライラしたり、ため息をついたり、大声で誰かの悪口を言ったりしている人
グチグチさん…いつも愚痴ばかり聞かせてくる人
●いつも怒っている人はむしろ助けて仲良くした方が良いのか?
心理カウンセラーの下園壮太さんによると、いつも怒っているような「原始人」の近くにいる人は、その攻撃のとばっちりをいつ受けるかわからないと緊張を強いられます。「何をするか分からない人」ですから、そばにいるだけでなんとなく不安でそわそわしてしまい、エネルギーを消耗していくのです。
カウンセリングに来た人は、イライラさんを助けたいと言っていたのですがこれは無駄。なぜなら、怒り心頭のイライラさんは、その人の意見に完全に同意するような意見以外は、受け付けないため。中途半端に「その気持ちも分かるよ。でもね……」という対応をすると「全然分かってくれない!」と逆ギレされかねないそうです。
では、どうすべきか?と言うと、イライラさんから「離れる」ことが必要というアドバイス。一方で、一番良くないのは、攻撃を受けながらも相手をサポートし続け、自分自身のエネルギーを使い果たしてしまうこと。食事に行く、外出する仕事を増やすなど、物理的に接する時間を減らしてみるのも一つの方法だとされていました。
●優しい聞き上手な人ほど愚痴ばかり言う人のターゲットに…
いつも愚痴ばかり聞かせてくる人というのも、「イライラさんと同じぐらいあなたのエネルギーを減らす」と心理カウンセラーの下園壮太さんは指摘。愚痴も「嫌な感じ」という感情が乗り移りやすく、愚痴を聞かされた方も消耗してくるためです。聞き上手な人ほど愚痴の受け皿になることが多く、ちょっとしんどくなることもあるとされていました。
「相手も困っているのだから」といった親切心で我慢する人もいるでしょうが、これは双方にとって悪いことだといいます。人間は、負担を掛けられると、相手を嫌いになりたくなくても嫌いになってしまう動物。なので、愚痴を聞かされる聞き上手な人は、相手のことを「私に我慢を強いる相手」と認識し、嫌いになっていきます。
一方で、ついこの間まで親身になってくれた相手に冷たい態度を取られたグチグチさんは、手のひらを返された!と身勝手にショックを受けます。なので、我慢して愚痴を聞いてあげない方が良いとのこと。ただし、「私はこれまであなたの話を聞いてきたけれど、これ以上は付き合えない」と、きっぱり言うべきではないとされていました。
良いとされていたのは、「ちょっとごめん、今忙しいんだ」と柔らかく断ったり、「今日はあと5分しかないんだ」と時間を制限したりといった、マイルドな距離のとり方。「そうやって離れる自分を許すことが大切」とも書かれていたので、こうしたマイルドな離れ方は優しいだけに疎遠にするのに罪悪感を覚える愚痴を聞いていた人にとっても良いということでしょうね。
なお、こうやってマイルドに距離をとった愚痴ばかりの人が、愚痴を聞いてもらえる相手がいなくなってかわいそうなことになる…という心配もしなくても良さそうです。その間に、グチグチさんも、多くの場合は別の話し相手を見つけていくでしょうとの説明。ターゲットが変わるだけで、グチグチさんは相変わらずグチグチさんなようです。
●ストレスががんになる原因というのは本当か?Wikipediaだと…
2015/4/28:前々から気になっていたストレスとがんの関係について、いろいろと読んでみることに。まず、
悪性腫瘍 - Wikipedia(最終更新 2015年3月23日 (月) 17:43)に、ストレスに関する記述がありました。ストレスががんになる原因というのは本当か?というのは、本当と言う回答で良さそうです。以下のような記述がありました。
<ストレス:ストレスを長期に渡って受け続けると、血流の低下、免疫力の低下につながり、がんになる確率が上がる>
ただ、ストレスに関する記述は少ないですね。他にストレスが出てくる文言は、1978年、日本の国立がんセンター(現・独立行政法人国立がん研究センター)が提唱したという「がんを防ぐための12ヵ条」だけでした。
【がんを防ぐための12か条】(日本国立がんセンター)
1. バランスのとれた栄養をとる(好き嫌いや偏食をつつしむ)
2. 毎日、変化のある食生活を(同じ食品ばかり食べない)
3. 食べすぎをさけ、脂肪はひかえめに
4. お酒はほどほどに(強い酒や飲酒中のタバコは極力控える)
5. たばこは吸わないように(受動喫煙は危険)
6. 食べものから適量のビタミンと食物繊維を摂る(自然の食品の中からしっかりとる)
7. 塩辛いものは少なめに、あまり熱いものはさましてから
8. 焦げた部分はさける
9. かびの生えたものに注意(輸入ピーナッツやとうもろこしに要注意)
10. 日光に当たりすぎない
11. 適度に運動をする(
ストレスに注意)
12. 体を清潔に
●自律神経や活性酸素によって、ストレスとがんの関係を説明するもの
他に比較的信頼できそうなところとしては、
ストレスはがんの原因になるの? [癌(がん)] All About(狭間 研至)がありました。
こちらでピックアップされていたのは、自律神経。"自らを律する神経"である自律神経は、"ストレスを受けたときに優位になる交感神経と、リラックスするときに優位になる副交感神経の二つから"なるそうです。ストレスがかかると、このうちの交感神経が興奮。そして、「胸がドキドキする。眠れなくなる。手足の先が冷たくなる。口が渇く」といったことが起きます。
また、この他に"体内に活性酸素が放出され"るとのこと。"活性酸素が増えすぎると、遺伝子を傷つけがんのもとになる細胞のミスコピーを増やすこと"になります。これでがんに繋がりましたね。2つについてまとめて書くと、以下のような流れです。
ストレス→交感神経の興奮→活性酸素の増加→細胞のミスコピーの増加→がん
●それぞれのがんの原因の占める割合でストレスは何%くらい?
他に
ガンもストレスから来る ~ガンを起こしやすい性格・行動パターン~(1)| レッツプラザ 三井のレッツ(Date:2012年4月26日/執筆者:安岡博之)でも、がんとストレスの話がありました。こちらによると、それぞれのがんの原因の占める割合は、"統計学的に"大体以下のようになっているとのこと。
【がんの原因】
後天的な生活習慣 60% (食事やタバコやアルコールなど)
遺伝的要因 15%
不明 25%
そして、"そのガンが起こる不明な25%の中で、ストレスもガンを起こす重要なファクターとして挙げられている"としていました。これはたぶんストレスが25%という意味ではないと思いますよ。まだはっきりわかっていないけど、不明の中にはストレスもあるというのが有力といったくらいでしょう。
●タバコやアルコールの誘発も…ストレスが間接的に影響するパターン
ちょうどこのサイトで出ていた例がそうですが、もともとがんなどの病気は単一の原因でスパッと特定できるわけではありません。いわゆる「放射能」、放射線量の問題で素人に理解できるような単純な説明にできなかったのもこういう理由でしょうね。
下記の例では、ストレス以外にも複数の要因があったことがわかります。また、ストレスへの弱さが生活に影響を与えて、複数のがんになりやすい習慣を作り出した様子も見えました。
ガンもストレスから来る ~ガンを起こしやすい性格・行動パターン~(2)|すまいとくらし|コラム・基礎知識 | レッツプラザ 三井のレッツ Date:2012年4月26日/執筆者:安岡博之
加山氏は,常時ストレスが高く自分自身をリラックスさせる能力が低いことが、当院のストレス検査で分かっていた。しかし、当院の予防医学人間ドックでのコンサルテーションでは、加山氏は、自分にとって今の酒、タバコは適量で、絶対身体は大丈夫だからと、常々大きな声で言い張っていた。そういうやり取りから、加山氏は気の強い人という印象を当院では持っていた。
ところが、後で奥さんから話を聞くと、逆に気がとても弱く、仕事の売上げ数字が常に気に掛かり、毎日酒やタバコに依存していないと、夜眠れないタイプだったという。つまり仕事の重圧からか、身体は2の次、3の次だった。
また検査をすることを非常に嫌がっていたという。なぜなら、検査そのものが嫌いなのではなく、検査をして変なものが見つかったら、どうしようという心配からだった。だから最初に腹痛が起こった時、他の検診センターに行ったのは、そこの方が逆に細かいところまで診ないから、大事には至らないだろうと思ったようである。また当院での検査を以前にキャンセルしていたので、来づらいこともあったであろう。
ストレスとタバコ(タバコによるストレス解消は錯覚と言われていますが)やお酒はよくセットで名前が出てきますものね。こういうパターンによる「ストレスのせい」は結構ありそうな気がします。
●ストレスががんの原因になるのは、活性酸素と免疫力低下
最初のWikipediaの理由と二つ目のオールアバウトの理由、両方の話を載せていたのが、
生活のなかから始める「がん予防」ストレスとがん(監修/島村トータル・ケア・クリニック院長・医学博士 島村 善行)でした。
島村善行院長はまず、ストレスががんを引き起こす理由として、活性酸素の影響を挙げています。心身にストレスがかかると、体内に活性酸素が増加し、これが遺伝子を傷つけて発がんを促進するというわけです。
さらに、ストレスがかかると、からだの免疫力が低下することも判明済み。実は、人間の体では、1日に5~6千個もの遺伝子に異常の生じた細胞(異型細胞)が産出されています。恐ろしいと思うのですけど、私たちのからだには、そうした異型細胞を次々と見つけては消していく免疫機能が備わっています。
ところが、免疫力が低下すると、そのシステムがうまく働かずがん細胞のもとになったり、がんが発生したり進行しやすくなったりするとの説明でした。
「~を食べたらがんになる!」といった話をメディアは好んで取り上げます。不安にさせることで注目を集めるというのは、マスメディアの常套手段です。でも、そういうストレスを与える報道というのも、がんを増やしている一要因になっているんじゃないの?と、常々思っていました。良くない稼ぎ方だと思います。
●ストレスの影響は大きいから、現代医学よりもスピリチュアルがいい?
2019/10/29:以上のようにストレスなどの精神面ががんに関係するのは、ある程度確からしいようです。ただ、予想外だったのが、この現代医学によって証明された情報を使い、「現代医学の効果は大したことなくて、食事療法やスピリチュアルな代替療法の効果がすごい」と勧める人がいたことです。
これは、早くした方が良いがん手術を遅らせてスピリチュアルなどにはまり病状が悪化したと思われる人の件について、猛反論する中で出てきたものでした。スピリチュアルというのは、精神的な・霊的なといった意味で、そういう霊的なものを好む人がいます。おそらく「スピリチュアルで気分が安定してがんを治す」といった主張だと思われます。
(関連:
スピリチュアルに頼ったすい臓がんのスティーブ・ジョブズ、マクロバイオティックも試す)
前述の通り、こうした精神的な影響は確かにあるものの、それだけで他の現代医学の治療法が必要ないという話ではありません。最初の投稿部分で原因が複数あって複雑なことが理解できない人を増やしているといった話を書いたように、病気の原因は多数あり、精神面は飽くまでその一つに過ぎません。それなのに一つだけ取り上げて、単純に理解してしまいます。そもそも都合の良いところだけ現代医学の成果を利用しているので詐欺的でもありますね。
「病は気から」「プラセボ効果」などにも言えるのですけど、大げさにそこだけ強調して利用するのは間違い。世の中のほとんどのものには多くのことが影響しており、単純すぎる理解は判断を間違うので注意してください。
【本文中でリンクした投稿】
■
スピリチュアルに頼ったすい臓がんのスティーブ・ジョブズ、マクロバイオティックも試す【関連投稿】
■
一流営業マン甲州賢が天ぷらの衣を剥がして食べる理由に総ツッコミ ■
圧迫面接は拷問による自白?交渉相手は友好なときほど嘘をつかない ■
そもそも約束はしない方が良い?罰則は明言せず守れることだけ ■
ヨーロッパで仕事するには交渉力が必要 ネゴしない日本人はダメ? ■
だからグーグルに勝てない 正論バカと正論を馬鹿にする日本企業 ■
ビジネス・仕事・就活・経済についての投稿まとめ
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|