Appendix

広告

Entries

違法サイトだったYouTube、共同創立者の1人が違法アップロード!


 Uber(ウーバー)については、料金値上げなど規制強化の日本タクシー業界に外資UBERが殴り込み で書いています。今回はこのUberに限らず、新興ビジネスが往々にして違法・脱法ビジネスになるという困った問題についてです。


●違法サイトだったYouTube、共同創立者の1人が違法アップロード!

2015/4/30:今はグーグルに買収されたYouTubeですが、もともとは別会社でした。グーグルはグーグル・ビデオというYouTubeのライバルサービスをやっており、著作権侵害にあたらないか熱心に確認していたそうです。ところが、YouTubeはそんなことをやらず。ところが、困ったことにこれがYouTubeの勝利した理由でもあるといいます。

<創立者の1人であるジョード・カリムは、あえて「ゆるい」著作権ポリシーを採用し、ユーチューブが「巨大化」して「魅力的な買収対象」となるようにした(裁判で提出された、カリムのメールの文面による)。一時期は「著作権保護されたコンテンツを通報する」ボタンを設け、著作権侵害を見つけたユーザーが通報できるようにしていた。だが通報のあまりの多さに、その後ボタンは削除された。経営陣は、著作権侵害の動画がアップされていると知りながら、意図的に放置した>
(デジタル市場は「法を守った者負け」でよいのか | HBR.ORG翻訳マネジメント記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー(2015年04月06日 ベンジャミン・エデルマン  ハーバード・ビジネススクール准教授)より)

 しかも、著作権侵害対応に消極的だったというレベルですらありません。共同創立者の1人であるジョード・カリムさん自ら違法動画をアップロードしていたことが、メールで明らかになっていました。むしろ積極的に違法行為をしていたんですね。これはさすがに驚きです。

 ファイル共有サイトの違法ダウンロードは、むしろ映画収益に貢献していた?音楽の刑罰化も逆効果?で書いたMEGAUPLOAD(メガアップロード)と似たような行為だと思います。MEGAUPLOADの場合はそのせいで潰れました。成功したYou Tubeと明暗分かれています。

<MEGAUPLOAD(メガアップロード)は、香港にある企業名及び、同社が提供していたオンラインストレージサービスの名称。現在は違法ダウンロードの温床となっていたとして、閉鎖されている。(中略)2012年1月19日、サイトの運営を行っていた7人が著作権侵害の疑いで逮捕、起訴されたことに伴い、アメリカ司法省と連邦捜査局(FBI)によってサイトが封鎖。関連サイトなどと共に実質的にサービスを終了した>(ウィキペディアより)


●違法行為を行う理由は当然ながら儲けるため…裁判でも勝ててしまう

 こういった違法行為をベンチャー企業が行う理由はわかりやすいです。サービスの利用拡大のためですね。グーグル・ビデオが負けて、You Tubeが買ったのはそういった理由。MEGAUPLOADが同じ路線を取ったというのも、競争に勝つためだったと考えられます。

<違法行為の根拠となったのは、ユーチューブの自社分析だ。著作権侵害のコンテンツを削除すると、動画の視聴回数が80%以上も減るという。(中略)ユーザーは著作権のある動画を求めており、著作権者や著作権料について知りつつ意に介さなかった。そのニーズに応えてくれる会社(ユーチューブ)に、市場は傾いていったのだ>

 違法行為には罰則を!と思うところですが、これが意外なことに無意味だとされていました。"米国著作権法では、1件の著作物の侵害につき750ドル以上という、高額な法定損害賠償を規定"していました。ところが、投稿された動画の著作権を保持するバイアコムがユーチューブを訴えても、裁判はすんなり行きませんでした。それどころか、何度か行われた裁判で最終的にバイアコムの方が負けてしまっています。


●「法を守った者負け」でチキンゲームをするUberとLyft

 さて、タイトルにしたUberの話。Uberは今日本でも国が違法だと言って取り締まろうとしているところであり、関心が高いかもしれません。記事では、ポートランド市の規制の例が出ていました。この規制は本来"UberX(ウーバーエックス:運転手の個人所有車による低価格帯のサービス)やLyft(リフト)のような、新手の配車サービスの車両も明らかに含まれ"ます。"にもかかわらず、これらの新規参入者たちは規則をぬけぬけと無視している"といいます。

 なぜ無視しているのか?と言うと、UberかLyftのどちらかが手を引いたら、あっという間に相手にシェアを奪われるためです。元記事タイトルの「法を守った者負け」といった状態になっています。チキンゲームみたいですね。このチキンゲームというのは、Wikipediaでは、以下のように説明しています。

<チキンゲーム(英: chicken game)とは、別々の車に乗った2人のプレイヤーが互いの車に向かって一直線に走行するゲームである。日本ではチキンレースと呼ぶのが一般的である。激突を避けるために先にハンドルを切ったプレイヤーはチキン(臆病者)と称され、屈辱を味わう結果になる>

 なお、イギリスから参入したタクシー配車サービスのヘイローは法をきちんと守ったものの、UberXに負けて米国市場から撤退しています。やはり「法を守った者負け」です。2014年12月にポートランド市がUberを相手に起こした訴訟で、Uberは「ポートランド市の規制は、タクシードライバーのみに恩恵をもたらすものであって、料金が必要以上に高く保たれている」と反論しました。私はタクシー規制に批判的ですので、理解できる言い分です。

 ところが、記事では<Uberの世界観に従えば、建築基準法が厳し過ぎると判断した建設業者が、基礎工事や補強材の敷設で手を抜くかもしれない。従うべき法と守らなくてよい法を誰かが判断できるのだろうか>と書いていました。確かにそうだと思わせる指摘です。


●Uberなどの新ビジネスが違法・脱法なら法律・規制の方を変えろ

 記事では他にもYouTubeやUberのような企業の例が出ていたのですが、そこらへんは省略して結論に行きます。まとめでは、新興テクノロジー企業の一団を、法をないがしろにする悪者として片づけるのは簡単だし、彼らの問題は認めている一方、前述の通り、現状ではそれが正解のため、必ず無法者企業が出てしまいます。ならば、規制の方を変える方が利益が大きいのではないかとしていました。

<無用な、あるいは時代遅れの規制に悩まされている業界もあるだろう。ならば民主的で適正なプロセスに従って規制を撤廃すればよい。わずか数社だからといって違法を見逃せば、それは実質的に、法を遵守している企業を罰し、自由奔放な企業を儲けさせることになる。これは明らかに、消費者が求めているビジネスモデルではないはずだ>

 「時代遅れの規制」という条件付きですが、規制の方を撤廃しろという結論になっています。これには驚きました。確かにYouTubeの例を見てわかるように罰則ではうまく対処できない場合があります。それなら、規制の方を撤廃して、法を遵守する会社にも同じ条件で競争してもらった方が良いということのようです。

 わかるにはわかるものの、違法行為はいけないよという流れに見えたので、この結論にはたまげました。前述したように私はタクシー規制はおかしいと思うので、この場合は規制の方の見直しをはかるのは確かに賛成できます。ある意味、この方が平等です。ただ、まあ、場合によりけりでしょうね。

 YouTubeの場合、MEGAUPLOADの場合…と、そのケースによって異なり、一律に法律・規制の方を変えろとは言えないでしょう。ですから、元記事でも「時代遅れの規制」という言い方をしていたのでしょうが、大胆でヒヤヒヤする主張ではあります。悪徳企業に趣旨を捻じ曲げて悪用されてしまう…という可能性もあるかもしれません。


【本文中でリンクした投稿】
  ■ファイル共有サイトの違法ダウンロードは、むしろ映画収益に貢献していた?音楽の刑罰化も逆効果?
  ■料金値上げなど規制強化の日本タクシー業界に外資UBERが殴り込み

【関連投稿】
  ■前澤友作ZOZO前社長、秘書採用匂わせてオフィスで人妻と関係してトラブルに
  ■世界と戦えた日本IT企業はなぜ没落?日本人のIBM産業スパイ事件
  ■実は離職率が高いザッポス!ホワイトじゃなくてブラック企業?
  ■日本など世界で苦戦のネットTV、中国のマンゴーTVは黒字に
  ■ZOZOの前澤友作氏は元バンドマンでメジャーデビューもしていた!
  ■商品・サービス・技術についての投稿まとめ

Appendix

広告

ブログ内 ウェブ全体
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示









Appendix

最新投稿

広告

定番記事

世界一スポーツ選手の平均年収が高いのはサッカーでも野球でもない
チャッカマンは商標・商品名 じゃあ正式名称・一般名称は何?
ジャムおじさんの本名は?若い頃の名前は?バタコさんとの関係は?
ワタミの宅食はブラックじゃなくて超ホワイト?週5月収10万円
朝日あげの播磨屋、右翼疑惑を否定 むしろ右翼に睨まれている?
レーシック難民は嘘くさいしデマ?アメリカの調査では驚きの結果に
赤ピーマンと赤黄色オレンジのパプリカの緑黄色野菜・淡色野菜の分類
アマゾンロッカーってそんなにすごい?日本のコンビニ受け取りは?
就職率100%国際教養大(AIU)の悪い評判 企業は「使いにくい」
ミント・ハッカでゴキブリ対策のはずがシバンムシ大発生 名前の由来はかっこいい「死番虫」
移動スーパーの何がすごいのかわからない 「とくし丸」は全国で約100台
ビジネスの棲み分け・差別化の具体例 異業種対策には棲み分けがおすすめ
主な緑黄色野菜一覧 と 実は緑黄色野菜じゃない淡色野菜の種類
タコイカはタコ?イカ?イカの足の数10本・タコの足8本は本当か?
トンネルのシールドマシンは使い捨て…自らの墓穴を掘っている?
ユリゲラーのポケモンユンゲラー裁判、任天堂が勝てた意外な理由
好待遇・高待遇・厚待遇…正しいのはどれ?間違っているのはどれ?
コメダ珈琲は外資系(韓国系)ファンドが買収したって本当? MBKパートナーズとは?
大塚家具がやばい 転職社員を通報、「匠大塚はすぐ倒産」とネガキャン
不人気予想を覆したアメリカのドラえもん、人気の意外な理由は?

ランダムリンク
厳選200記事からランダムで









アーカイブ

説明

書いた人:千柿キロ(管理人)
サイト説明
ハンドルネームの由来

FC2カウンター

2010年3月から
それ以前が不明の理由