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しつけが理由!研究でいじめ加害者・被害者どちらの問題かが判明


2019/12/24:
●国の教育に影響力ある人も「いじめられる方に問題がある」と主張
●しつけが理由!研究でいじめ加害者・被害者どちらの問題かが判明
●問題を多数抱えていることが多いいじめ加害者…同情し許すべき?
●大半のいじめ加害者は臆病者で弱い者いじめしかしないことが多い


●国の教育に影響力ある人も「いじめられる方に問題がある」と主張

2019/12/24:いじめ問題では、いじめられる方にも問題がある、といった主張が未だに根強く出てきます。さらに、それすら通り越して、いじめられる方にこそ問題がある、といった主張がまで出てきますからね。いじめっ子よりいじめられっ子が問題という主張すら出ることがあるのです。

 例えば、中川雅治議員(中川正春議員とは違います)は、橋本聖子議員や義家弘介議員との鼎談で、「これだけやっても当時はいじめじゃないかった」といじめ自慢のようなことを言った後に、「いじめられている方も弱くなっているという側面はありませんか」などと話を向けていました。
((cache) 参議院議員 中川雅治 公式ホームページ 教育鼎談より)

 このやり取りは、よりによって政党内で教育関係に一家言ある人たちが集まった中で交わされていた話なんですよね。教育が専門外の議員ではなく、国の教育政策において重要な人々ですらこうなのです。「いじめられる方に問題がある」という思想がいかに浸透しているかが、よくわかる話でしょう。


●しつけが理由!研究でいじめ加害者・被害者どちらの問題かが判明

 大人たちは子供に対しては「いじめてはいけない」と言ったり、学校のいじめで教師や教育委員会を叩いたりするのですけど、一方で自分たちのいじめは屁理屈を捏ねて正当化しており、より悪質で陰湿です。これは職場のいじめなんかがそうです。ただ、それだけではなく、差別関係なんかもいじめの一種だと考えられます。

 大人のいじめについて研究している経営科学が専門のロバート・サットン・スタンフォード大学工学部教授は、大人のいじめの加害者は、育った家庭に問題があるケースが多いと指摘していました。この指摘は指摘で偏った感じがする他、たとえ事実であったとしても差別に繋がる可能性があるなどで取り扱いに注意が必要なのですけど、とりあえず、以下のようにおっしゃっています。

「(いじめの加害者は)幼少期のしつけに問題があったのは間違いない」
「恐らく、彼らの周りには、他人に無礼な態度で接し、人生で出世するには他人をけ落とし、ぞんざいに扱うべき、と助言した悪い手本が存在したのだろう」
(CNN.co.jp : 大人になってからのいじめにどう対処すべきかより)


●問題を多数抱えていることが多いいじめ加害者…同情し許すべき?

 これとは別に、デューク大学の調査によると、大人のいじめの加害者は、問題の多い幼少期を過ごし、彼ら自身が虐待やいじめの被害者であるケースもあるとされていました。さらに、彼らは、重病や精神疾患を患ったり、麻薬を乱用したり、重罪で起訴される可能性が非常に高く、また慢性的ないじめを受けていた場合は、社会から孤立し、教育水準も低く、貧困である可能性が高いとのこと。悪いことだらけです。

 曽野綾子氏「加害者が傷つくから被害者の自殺もいじめと同罪」で書いたように、なぜかいじめ加害者に味方する人は多くなっています。上記のようにあまりにもいじめ加害者が問題だらけであるために、「加害者こそ守るべき」みたいな主張もどこかで出ているかもしれません。

 ただ、記事では、そういう流れではありませんでした。フットヒル・カレッジの教授で、コミュニケーションが専門のプレストン・ニーさんは、加害者を守るための知見というよりは、いじめ対策として役立てようと言っていたんですよ。これも差別になりかねないので注意が必要ですけどね。

「いじめの加害者、特にそれがほぼ日常的に接触する人物である場合、その加害者への対処法を学ぶ最も賢い秘訣(ひけつ)のひとつは、その人物の経歴を考慮することだろう」
「加害者がトラウマになるような家庭環境で育ったと知り、一定の共感や理解を示したとしても、それはいじめ行動を許すことでは全くない。しかし、いじめに対する恐怖を和らげる効果はある」


●大半のいじめ加害者は臆病者で弱い者いじめしかしないことが多い

 加害者に問題があるという話からは離れますが、プレストン・ニー教授は、大人のいじめ対策として、さらに以下のようなことをおっしゃっていました。

「時に、(いじめに対する嫌悪や恐怖を)超越して、過剰な親切で加害者を圧倒するのもひとつの手だ」
「人は相手と視線を合わさないと意地悪になる可能性が大幅に高まる。そこで、加害者と視線を合わせることが非常に重要になる」

 ただし、最善策と考えているのは上記ではなく、「逃げられるなら逃げる」だということ。職場で自分の机を加害者から離せないか、悪質な隣人との接触を減らせないか検討すべきとされていました。結構いじめる側の方に肩入れしちゃう職場も多いからたいへんですけどね。

 その他、加害者の行動を記録することも大切だとされていました。されたこと、言われたことを記録。目撃者を集めるのも強力で、メールや音声メッセージも当然強い証拠になります。

 また、予想外で思いつかなかったアドバイスであったのが、大半の常習的な加害者は複数の人をいじめるため、被害者同士の団結が有効だとの指摘。「大半のいじめ加害者は臆病者」であり、「彼らは自分よりも弱い立場の人間を探していじめる」ため、「経験上、被害者が強い立場で加害者に対抗すれば、加害者は十中八九すぐにいじめをやめる」とされていました。


【本文中でリンクした投稿】
  ■曽野綾子氏「加害者が傷つくから被害者の自殺もいじめと同罪」

【関連投稿】
  ■元いじめられっ子が性格悪いいじめっ子に?高須克弥院長もいじめられっ子だった
  ■いじめ・パワハラ・セクハラそのものは犯罪ではない 民事不介入で警察が動かないケースも多い
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  ■学校・教育・子どもについての投稿まとめ

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