●初心者ほど驚く!株式などの投資で失敗しないための3つのルール
2015/5/14:夕刊フジなどマスコミの投資関連の記事では、無責任に投資を勧めるようなものが多く、おすすめしづらいです。私はそもそも投資をおすすめしていないのですが、どうしても買いたいという人のために役立ちそうな、投資関係で良心的な記事を発見しました。
これは、
投資デビューのコツは「買う」ばかりに注力しないこと|老後のお金クライシス! 深田晶恵|ダイヤモンド・オンライン(2015年4月8日)という記事。ここで良いルールだなと思ったのが、下記の投資で失敗しないため3つの鉄則です。ただ、初心者の方はそんな馬鹿な?と思ってしまうルールもあるでしょう。(順番は入れ替えています)
(1)「金融機関には相談してはいけない」
(2)「高い手数料のものは買わない」
(3)「多額で投資しない」
●「金融機関には相談してはいけない」に投資初心者は戸惑い
3つ目の「多額で投資しない」だけはそりゃそうだと納得できるかもしれません。2つ目の「高い手数料のものは買わない」についても、もっともなことだと思う方が多いでしょう。ただ、これの2つ目も、わかっているようでわかっていない人が多いと思われます。とはいえ、おそらくここだけ読んだ限りは、それほど抵抗はないものでしょう。
しかし、一番問題だと良さ王れるのは1つ目の「金融機関には相談してはいけない」です。むしろ金融機関に相談した方が良い投資成績を出せるとか、そもそもわからないのだから相談しないとできないとか、思われそうなところですからね。
<投資初心者は「金融機関に相談してはいけない」と言われるのは、つらいようだ。はじめてなんだから、相談しないと何を買っていいのかわからない、と困惑する。誰かに選んでもらいたい気持ちは理解できる。私もFP(引用者注:おそらくフィナンシャルプランナー。金融・保険など人生設計のアドバイザー)になっていなかったら、「相談禁止」と言われたら途方に暮れるだろう>
●金融機関では「高い手数料のもの」ばかり勧められてしまう
理由は以前書いた
証券マンは商品を売るプロで投資は素人 AIJ浅川和彦、松木新平はあれでも伝説の人物だったのように、金融機関の人は実は素人だというのもあります。はっきり言って、彼らは投資がド下手です。一方で、売りつけるのはうまいんですね。
ただ、これは、(2)の「高い手数料のものは買わない」とも関係してきます。「高い手数料のものは買わない」がわかっているようでわかっていないだろうと書いたのは、そもそも金融機関の人がすすめてくるのは「高い手数料のもの」のため。以前書いた
投資商品人気ランキングベスト5が悲惨 初心者がカモになっているのランキングも、まさにそうなっていました。
今回の記事の作者は、別記事
投資で老後貧乏に陥らないための鉄則3ヵ条|老後のお金クライシス! 深田晶恵|ダイヤモンド・オンライン(2015年3月25日)で、以下のように説明しています。
<鉄則のひとつ目で「高い手数料のものは買ってはいけない」と書いた。投資をする側はコストの低いものを選ぶべきだが、販売する側は高い手数料のものを売りたい。なぜなら彼らの収益源は手数料だからだ。つまり、投資家と販売する金融機関は利益相反の関係なのだ。それをわかっていると、銀行や証券会社に自ら出向いて行き「自分に合った商品を選んでほしい」と言えるはずがないのだが…。銀行や証券会社で商品を選んでもらって勧められるままに投資デビューをして、お金を減らしてしまった人は「高い手数料のものは買ってはいけない」という鉄則を知らないからだ>
●高い手数料のものを買うだけで利益を出せる確率が激減する
同じ記事では3つのルールについてもう少し説明していました。投資信託ならおもな手数料として、買うときにかかる「購入時手数料」、保有期間中にかかる「運用管理費用」の2つがあるとのこと。購入時手数料は、「ノーロード」といって手数料ゼロもあれば、高いものでは3%+消費税の投信もある。買ったとたんに手数料分目減りするので、できればノーロード投信を選ぶべきです。
<運用管理費用は、保有期間中ずっとかかり続けるコストなので、運用成績に与える影響は大きい。年利4%で運用できたとして、コストが0.5%なら実質の運用利回りは3.5%となるが、コストが2%なら実質2%と運用利回りは低下する。年率1.5%のコストの差は、投資期間が長くなるほど儲けの足を引っ張ることになる。
運用管理費用は購入時手数料と違って「ゼロ」のタイプはなく、安いもので年率0.3%+消費税、高いものだと年率2%+消費税程度かかる。投資をする前にしっかり確認して選びたい>
●手数料が安い投資商品は儲からないから安い投資商品なのではないか?
私は投資信託は全般にオススメしないのですが、インデックス系は一応例外。インデックス系は手数料が安い上に運用成績も比較的良いんですよ。「高いものは良いものだ」というのは思い込みが多いですが、特に投資商品では逆になります。記事では以下のように書いており、インデックス型の投資信託が入っています。
コストが安い投資商品:インデックス型の投資信託、ETF、国債、ネット証券などでの個別株投資
コストが高くお勧めできない投資商品:運用管理費用1.5%以上の投資信託、変額年金保険、一時払い終身保険
最初の記事では特に「インデックスファンドについて取り上げていました。
<手数料が安い投資信託の代表といえるのが「インデックスファンド」だ。日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)など株式市場全体の動きを表す指標(インデックス)に値動きが連動するタイプの投資信託のこと。たとえば、日経平均連動型のインデックスファンドなら、日経平均が上がるとファンドも上がるし、下がると同じように下がる。
インデックスファンドの良いところは、手数料が安いことと、情報収集に手間がかからないこと。日経平均株価は、ニュースや新聞で報道されるので、わざわざネットなどで基準価額を調べなくても、値動きを把握できる>
インデックスファンドを買うと必ず儲かるというわけではないので、そこは勘違いしないでください。株価が下がり調子のときは当然いっしょに下がっていきます。ただ、個別の銘柄や他の投資信託を買うより失敗しづらいです。そもそもプロですらインデックスに勝てる人は少ないため、プロ以上の成績が期待できるという摩訶不思議なことにっています。
●初心者の悲鳴「相談しないでどうやって投資商品を選んだらいいの?」
金融機関に聞かないとしたら初心者はどうすりゃいいの?という話。これは私も返答に困ります。ネット情報なんかマスコミ記事以上にヤバイものがあり、とても推奨できやしません。で、最初の記事の場合は?というと、「投資入門の本を読んでみてはどうですか」としていました。
<では、投資デビューはどのようにするといいのか。投資の入門書などで予備知識を仕入れたうえで「自分で商品を選ぶ」のがいい。資産運用術は学校でも会社でも教えてもらっていないのだから、仕組みなど基礎知識を身につけるのは避けてはいけないプロセスだ。体系的に学べるのは書籍で、たいていの著者は「高い手数料のものは買ってはいけない」と書いている。本1冊を読むか読まないかで知識量は大きく異なることを知っておこう>
ただ、私はこれで変な本を選んでしまうってのも怖いんですよね。悩みますが、作者の言うような基礎知識を身につける系の本なら確かに比較的良いかもしれません。「~投資法」みたいな目を引く感じのものは地雷が多そうなのでオススメできず。地味なものの方が良いでしょう。
"体系的に学べるのは書籍で、たいていの著者は「高い手数料のものは買ってはいけない」と書いている"とありましたので、これが判断の目安の一つになるかもしれませんね。「高い手数料のものは買ってはいけない」が書いていない本は良心的じゃないとみなせそうです。
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