毛色の違う記事を二つ合わせて。
●いくつかのサイトで荒らしをやってみてわかったこと
一つ目ははてな匿名ダイアリー。ここを引用するときはいつも書いていますが、信頼性はあんまりですので注意。でも、以前から言われている内容が多いため、それなりに本当かな?と思ったものではあります。
嫌なことしているなぁと思いますが、
俺が数日ほどいくつかのサイトで荒らしをやってみてわかったこと(2015-01-29)というのが以下だそうです。
【いくつかのサイトで荒らしをやってみてわかったこと】
・無視するのが一番穏便に済む
・一人目のミイラ取りがミイラになるとカオスになりやすさがグンと上がる
・騙り(かたり)をする奴が結構現れる
・まともそうな奴も半分ぐらいは一皮剥くと頭おかしい
・自治厨が最もヤバイ
「騙り」にふりがなをつけましたが、ここでは「なりすまし」の意味で使われています。
●最上の荒らし対策はやはり無視
上記からわかるのは、よく言われているように無視するのが一番だということですね。具体的には最初の二つがそういう項目です。
・無視するのが一番穏便に済む
・一人目のミイラ取りがミイラになるとカオスになりやすさがグンと上がる
著者の補足から参考になるものを抜き出して、箇条書きで。
・自分でやってみて分かったけど荒らしなんてのは、構ってちゃんかキチガイなので相手にするだけ無駄。
・キチガイはいくら注意をされても相手が何を言ってるのか理解できないし、ただ構ってほしいだけの荒らしなら注意をしようという立場を選んだ相手は揚げ足の取りがいがあるいいカモだ。
・荒らしは本人が持っている燃料はそんなに多くない。燃料が切れてしまえば自然といなくなってしまう。せいぜい20行程度もあれば話題が尽きて話がループし始め、そこに反応が一切ないと本人も馬鹿らしくなってやめてしまう。
・無視されている時間が長いと、釣り針に餌がかかるのにも疲れてその場を去ってしまう。餌場はネットのどこにでもあるから。
・荒らしに触れるのがまずいのは、言い争いが始まると言うのは荒らしに大量の燃料が供給されるのと同じことだから。
「自治厨が最もヤバイ」というのも、構ってしまうからという理由の延長線ですね。
それから、3つ目の「騙りをする奴が結構現れる」は特に重要と思いませんでしたが、これは意外に荒れる材料として強力なようです。
荒らしをやっていて驚いたのがこっちの偽物が結構出てくることだ。
こっちに恥をかかせようと余計な失言を増やしまくる奴もいるし、一緒になってスレを荒らす奴もいる。
前者の場合でも当然失言の揚げ足とりでその場は本来の話題から逸れていくし、
後者の場合はこちらの戦力が倍やそれ以上になったことと同じだ。
要するに善意でこっちの荒らしに加担する阿呆とは別のベクトルで荒らしに加担してくれるのだ。
ありがてぇありがてぇ。
●ネットいじめを根絶したい!と願う少女
上記の
はてなブックマークでは、「狂人の真似とて大路を走らば即ち狂人なり」(baikoku_sensei 2015/01/29)と言われていました。荒らしをやってみたという人も大概変な感じがします。
そういう荒(すさ)んだ話とは打って変わって、真面目で純粋な話が今回紹介するもう一つの記事でした。
夢はネットいじめの撲滅。14歳の少女が未成年の9割から侮辱的な投稿を無くした方法とは? 2015.01.24 spotlight
トリーシャさんは、2013年の秋に学校から帰宅した際、信じられないニュースを目にしました。
そのニュースの内容とは、フロリダに住む13歳の女の子が、SNSを通じたいじめを苦に自宅近くの給水塔から飛び降り自殺をしたというものでした。彼女は、SNSメッセージで「死ねよ」「まだ生きてるの?」「ブス」など、大変不愉快なメッセージを送られていたのです。
トリーシャさんは、自分よりも幼い子が自殺するほどまでに追い詰められたことに、大変胸を痛めると同時に、二度と同じような思いをする人が出ないように、ネットいじめを根絶したいと考えるようになりました。
●若者ほどひどい発言をしてしまう
"トリーシャさんが調べたところ、全米の若者の半分以上がネットいじめの被害にあった事があり、4割近くが自殺願望を抱いているという"ことがわかりました。深刻な状態です。
また、"12歳から18歳の若年層は19歳以上のグループよりも、4割も侮辱的な発言に意欲的だということ"もわかりました。こういうのは幼稚な発言ですので「まあ、そりゃそうだろう」と思うんですが、一方で2ちゃんねらーは40代が中心という残念極まりない調査もあります。
日本の話は良いとして、トリーシャさんは文献によって若者ほどひどい発言をすることは、科学的に説明できることを発見しました。
未成年の脳は、考える前に行動に出てしまう傾向がある、と書かれていたそうです。そして、科学的にも未成年の脳は完全に発達しておらず、特に判断能力を担う前頭部は25歳頃に完成するということが分かりました。故に、未成年は行動する前に考える事が少ないのだと、トリーシャさんは考えました。
うちでは昔
60歳の老人と6歳児はキレやすさがいっしょというのをやっています。2ちゃんねるのメイン年齢層の話でもわかるように、そうじゃない人も多いと感じますが、本当は30歳くらいが一番自制できるらしいですね。
●誹謗中傷対策・解決策は「再考」
さて、トリーシャさんが本当にすごいのはここから…対策編・解決編に移ってからです。
運営側による対策とは、ブロック機能であったり、通報機能であったり、必ず被害者側のアクションを伴うものばかりなのです。なぜ、被害を受けて尚、そういった手間を被害者側に取らせるのか、なぜ加害者の行動を変えさせようとしないのか、とトリーシャさんは憤慨しました。
そこで、思いついたのは、投稿者が侮辱的な発言をしようとした際に、「本当に投稿しますか?」と再考を促すシステムを開発することでした。
前述した通り、未成年は考える前に行動する傾向が強い、というデータにヒントを得たからです。
●93%の阻止に成功
本当にそんなので効くの?と思うかもしれませんが、実験結果を見れば明らかです。
「本当に投稿しますか?」の警告文を表示した場合と、表示しない場合の2パターンで侮辱的なコメントを投稿するか否かを調べてみる事にしました。およそ一ヶ月から一ヵ月半の間で、1500件ものサンプルデータが取れたそうです。
警告文を表示した場合、93%の未成年が侮辱的なコメントの投稿を取りやめるという、驚きの結果が出たのです。
私は個人的にこれは効くだろうと思いました。というのも、私自身のブログの投稿において似たような経験があるためです。
話題によっては即効で投稿することもありますが、うちの投稿は基本的には下書きを一日以上置いてから更新するようにしています。(ゴールデンウィーク後はストックを使い切ってしまったせいで、すぐ投稿というのが多いんですけど)
こういうことをしている一番の理由は、ミス対策です。ミスなどに後から気づいて修正できるようにというもの。後から読み直してみると、よりミスに気づきやすいというのがあります。これは上記の件とは無関係です。
ただ、一日経つと落ち着いて、過激な表現をより柔らかい表現に変更できるというのもあります。最近はそもそもあまり強い表現は使わないのであれですが、以前はよくありました。
前半の話のように結局嫌なこと言われるので精神が疲弊してしまって、今はコメント欄もメールフォームも閉じたのですが、以前書いていたコメントやメールへの返信・返答もなるべく一晩は空けるようにしていました。やはりこれによって、表現がマイルドになる、より相手を気遣った言い方にできるという利点を感じていました。
こういった経験があるので、できればもっと投稿までの時間が空いた方が良いのでは?と思うものの、トリーシャさんの対策は効果的だろうと予測しました。
トリーシャさんのシステムは何かアメリカ暫定特許権を取得しているらしいですが、とりあえず、このような考え方がもっと広く知られると良いと思います。
関連
■
60歳の老人と6歳児はキレやすさがいっしょ ■
荒らしはサイコパスでナルシストでサディスト 不快コメントが目的 ■
誹謗中傷など、人々がネットでひどいコメントを書く理由は? ■
ブログ運営の悩み・コメント管理 批判ばかりする人は世の中に存在する ■
ブログのコメントの返事は絶対?そもそもコメント欄って必要? ■
ネットで実名推奨の永江一石、ヤフー社員のコメントにキレて絶縁 ■
ネット・コンピュータ・ハイテクについての投稿まとめ
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|