京大病院元准教授 収賄の疑いで逮捕 NHKニュース 6月14日 16時10分
逮捕されたのは、京都大学医学部附属病院臨床研究総合センターの元准教授で、医師の丸井晃容疑者(47)です。
警察の調べによりますと、丸井元准教授は研究用器材の選定などで、京都市の医療機器販売会社「西村器械」が有利になるよう便宜を図った見返りに、平成24年から翌年にかけて、海外の高級ブランドのキャリーバッグ3点合わせておよそ30万円分を受け取った収賄の疑いが持たれています。(中略)
また「西村器械」の社員、西村幸造容疑者(39)を贈賄の疑いで逮捕しました。
丸井元准教授は、心臓血管外科の医師として京都大学病院でたんぱく質を使って血管を作る再生医療の研究などに取り組み、現在は奈良県天理市の病院に勤務しています。
准教授(探索医療センター) 丸井 晃 Akira Marui - 京都大学 心臓血管外科
卒業年 平成6年 京都大学医学部卒業
経歴
平成6年 5月 京都大学心臓血管外科 研修医
平成7年10月 医療法人あかね会土谷総合病院 心臓血管外科
平成13年4月 京都大学大学院医学研究科 心臓血管外科大学院(平成17年3月修了)
平成17年4月 京都大学心臓血管外科 助手
平成19年4月 京都大学心臓血管外科 助教
平成21年8月 現職
資格
京都大学博士(医学)
日本外科学会専門医
日本胸部外科学会認定医
心臓血管外科専門医
胸部大動脈瘤ステントグラフト指導医
腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医
Memberships
Society of Thoracic Surgeons
European Association for Cardio-thoracic Surgery
American Heart Association
趣味・特技 ドライブ、ヨット、中古外車選び
コメント 心臓血管外科臨床ならびに研究室を担当しています。京大心外では基礎研究者や循環器内科医とは一線を画しつつ、外科医ならではの観点からユニークかつ臨床に直結した研究を行っており、世界の一流学会やジャーナルに研究成果を発信し続けています。また京大心外はES細胞・iPS細胞の研究を行っている再生医科学研究所など国内有数施設とのコラボレーションが可能であることも大きな強みであり、他に類を見ない研究環境が整っていると自負しています。最近では基礎研究のみならず再生医療を応用した血管新生療法や組織再生の臨床試験を手がけており、臨床研究で博士号を取得する試みも始めています。博士号を取得することは臨床医として決して遠回りではなく、その思考法や方法論は臨床面にも必ず役立つと信じていますので、学位取得で悩まずにまず一歩踏み出してみませんか。京大心外は決して期待を裏切らないと思います。
CABG vs PCI – SYNTAX 5年の成績を受けて| JCS2014| 学会レポート|THERAPEUTIC RESEARCH On-line
2014年3月21日~23日の3日間,東京において第78回日本循環器学会学術集会が開催された。例年に続き,今年も冠動脈バイパス術(CABG)と経皮的冠動脈インターベンション(PCI)の適応についてのセッションが開かれた。今回は「SYNTAX試験の5年成績を受けて」をテーマに内科と外科から演者が登壇(座長:吉野秀朗氏[杏林大学第二内科],坂田隆造氏[京都大学医学部附属病院心臓血管外科])。ここではそのうち3名の発表概要を紹介する。 (中略)
CREDO-Kyoto Registry のデータを基にしたリスクモデル「Kyoto SCORE」
SYNTAX試験はCABGとPCIの成績を比較したランドマーク的エビデンスとして知られているが,RCT arm以外にRegistry armがあることはあまり知られていない。同試験では連続患者3,000例超が対象となり,そのうち35%は医師判断によりランダム化されずにCABGに割り付けられている。このCABG Registry群の患者背景は,CABG RCT群よりもSYNTAXスコアが高く(38 vs 29),複雑病変が多かった。予後は非常に良好である。一方,CABGに耐えられないとの判断から6.4%がPCIに割り付けられているが,こちらは重症であるため術後の予後も不良である。丸井晃氏(京都大学心臓血管外科)は「このような実臨床の患者背景を踏まえたCABG,PCIの成績についても十分に理解する必要がある」と述べた。
丸井氏は続いてわが国の登録研究CREDO-kyoto Registry Cohort-2におけるCABGとPCIの成績を紹介。同コホートの3枝病変患者ではCABG群のほうが合併症が多いなど高リスク患者が多く,治療病変数もCABG群のほうが多かった(3.44 vs 2.05)。調整前後ともに全死亡/心筋梗塞/脳卒中の複合,全死亡,心筋梗塞はCABG群のほうが少なく,心臓死,脳卒中に群間差はみられなかった。脳卒中はCABGの弱点とされてきたが,CREDO-kyoto RegistryではPCIと遜色ない長期成績だったことになる。再血行再建術はPCI群でCABG群の4倍発生していた。非保護左主幹部病変では,再血行再建術はCABG群のほうが有意に少なかったが,脳卒中/心筋梗塞/全死亡の複合,全死亡,脳卒中,心筋梗塞は調整後有意差はみられなかった。PCI群ではSYNTAX Scoreが上昇すると予後が悪化したが,CABGではSYNTAX Scoreによらず予後は同様の経過をたどった。
今後はこれまで得られた知見を基に,患者ごとにPCIとCABGのどちらが適切か判断していく必要がある。euro SCOREやSYNTAX Scoreなど外科手術向けのリスクスコア,冠動脈のみをターゲットとしたリスクスコアはあるが,それぞれ欠点もある。そこで丸井氏らは田中司朗氏(京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻薬剤疫学分野臨床研究管理学分野)の協力のもとCREDO-Kyoto Registryコホート1のデータを用いたリスクモデルアプリケーションを作成しており,現在,初回冠血行再建後長期予後に関するリスクモデルKyoto modelがウェブ公開されている。年齢やBMI,左室駆出率を入力し合併症有無を選択すると,PCI,CABGそれぞれの術後生存率と,再血行再建術施行率が表示される仕組みになっており,今後DES治療後のデータも含めたリスクスコアとして構築されれば,より具体的にリスクを数値で検討することが可能になると期待されている。
実用化が進む再生医療。 現役保険営業マン 2011年04月25日 23:21
4月24日の日本経済新聞に、実用化が進む再生医療についての記事がありました。(中略)
京都大学は昨年9月から糖尿病などで脚の血管が詰まった患者に対し、血管を作る「bFGF」というたんぱく質を特殊なゼラチンに含ませて脚に注射する再生医療を始めた。脚の血管が詰まる患者は国内で数万人以上おり、症状が悪化すると脚を切断せざるを得ない。再生医療では、通常のカテーテル(細管)治療やバイパス手術などで効果が得られない重症患者の脚にゼラチンを注射。血管を作って切断を回避する。低コストで安全性が高いという。
患者は他病院からの紹介や本人の申し出をもとに、病気の過程や人工透析の有無などから選んだ。治療は日帰りでも可能だが、「1ヵ月入院して効果や安全性を慎重に見極める」と担当する丸井晃准教授は話す。すでに4人に実施、最終的には10人で効果や副作用を評価する。患者の自己負担は先進医療の分も含めて14万〜30万円になる見通し。
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