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狐や狸に化かされる7 その他


 狐や狸に化かされる話。

 実はあんまりこのシリーズ人気なかったのですが、7回もやりました。全部読んでくださった方は、本当にご苦労様でした。

 最後は分類できくて困った話を、まとめて大放出です。(文章はそのままでなく、一部省略・改変しているものがあります)



小学生(確か六年)の頃、夏休みに1泊2日で自分の家族と友達と4人でキャンプに行った時の出来事です。当時我が家はアウトドア一家で、GWやお盆は決まってキャンプに行く事が多く、その日もよく行くキャンプ場に行きました。
1日目のお昼、キャンプ場に着いてすぐに、友達と2人で探検することになりました。キャンプ場の周りには田んぼと民家くらいしかなかったのですが、
とある坂を上がったところで、山道に続く林にぶち当たりました。快晴ではありましたが、流石に暗い山道に入る勇気は私たちにはありませんでした。
2人が躊躇していると、いきなり後ろから知らないお婆さんに声をかけられました。

「あなた、Aちゃん(私のフルネーム)だね?」
「はい、そうです。」
「そうか、やっぱりねぇ。この林の奥に何があるか知ってるのかい?」
「?」
「この道の奥の山2つはね、Aちゃんが小さい頃亡くなったお爺ちゃんの土地なんだよ。お爺ちゃんのものなんだよ。」
「えっ?」
お婆さんはそう言うと、たじろぐ2人をよそにどこかへ行ってしまいました。
「えっ、そうなの?Aちゃん」
「私そんなこと知らないよ?」
突然の展開に驚き、その日はとりあえず探検を終了し、キャンプ場へ戻る事にしました。しかし、あまりに信じられない話なので父親にはその事を話せませんでした。
2日目の昼、前日と同じ位の時間に、また友達と2人で同じ林の前まで行きました。もしお婆さんが来たら、詳しい話を聞こうと思っていたからです。
しかし、待ってもお婆さんは来ず、帰る時間になるまで近辺を探検するものの一向に姿は確認出来ない・・・。
そうこうしているうちに、帰らないといけなくなってしまいました。

帰りの車の中で、私は一連の出来事を父親に話しました。
知らないお婆さんが私のフルネームを知っていたこと。林の向こうの山が、死んだお爺ちゃんのものだということ。(確かに祖父は私が2歳を迎える頃には亡くなっていた)
「随分と不思議な話だな、いや、ひとつ心あたりがある。」
・・・そして父親が、最後にこう言いました。
「一昨日(キャンプの前日)、仕事の配達に行った帰りにキャンプ場の近くを通ったんだが、
その時道路の真ん中に何かいたから、車を停めて見てみたらケガしたタヌキでな。
ひかれたら可哀想だから小道に逃がしてやったんだ。まさか、・・・ねぇ」
・・・この話はここで終わり。今でも私は、あの時の出来事はタヌキの恩返しか、はたまた化かされたのではないかと思っている次第です。



 恩返しという線は、ないんじゃないでしょうか?

 山が貰えたのならわかりますけど、話しかけられただけですし。むしろ気味悪い話です。



伯父の話。
伯父は昭和50年ぐらいまで山林などの調査の仕事をしていた。
基本的には相棒と二人組で4日間ほどやるそうだが、
ある時、どうしても一人でやらなければならなくなった。
群馬の方の山を調査していたら、予定通りになかなか進まず、
遂にはあっという間に日が暮れてしまった。
携帯電話もない時代だし、夜の林道を車で走るのも危険だ。
車の中には、もしもの事態のため、大型の水筒やチョコや毛布もあったので、
車中泊するしかないという結論に至った。

伯父が車中で毛布にくるまりウトウトしていると、外でかすかな音がする。
そして、その音はドンドン大きくなってくる。
「なんだ?」伯父が起き上がって、窓の外を見ると、
500mほど先に巨大で真っ黒な機関車が轟音を立てて走っている。
伯父は「SLは廃止されたんじゃなかったかな?」と思いながら眺めていたが、
3分ほどでその機関車は山の中に吸い込まれるように消えて行き、
また山は静かになったという。
朝を迎え、機関車が走っていたあたりを走ってみたが、
レールもなければ、林道すらもなかった。

俺はこの話を小学3年の時に聞いた。
伯父いわく「あれは狸だな。あいつら、ああいう悪戯が好きなんだよ」
伯父本人は驚きもせず、当たり前のように語っていた。


 これは前回のほのぼのでも良かったでしょうか?無害系です。



夜中帰り道をあるいていたら足音におっかけられた話もある
早く歩くと後ろの足音も早くなって、立ち止まると足音も消えるってありがちなやつ
そこでそのおじいさんは煙草をふかして右向いて煙を吐き出したら、次は左ってふうにやってったんだって
そうしながら50メートルくらい歩いたくらいで足音はなくなったらしい


 前に対策編でたくさん紹介しましたが、またタバコの話です。



俺が中学生の頃、歩いて20分くらいの所にある友人の家に
向かっていた時の話。

途中、神社の前を通るんだが、そこに棒切れを持ったスーツ姿の
おっさんが立ってるのが遠目に見えた。
そのおっさんは棒切れを杖の様にしてぶっ倒れないようにしがみついてた。
よく見るとスーツもぼろぼろになっていてガクガクふるえていた。
俺と目が合うと、
おっさん 「たすけてください・・・」
俺 「大丈夫ですか?どうしたんですか?」
おっさん 「ここから落ちたんです・・・」
と言って足元の10センチくらいの段差を指差した。
正直はあ?と思ったのだが、実際おっさんはぼろぼろなので
近くの交番に助けを呼びに行こうとしたら、既に誰かが呼んでたらしく
警官がこっちに向かって来ていた。
とりあえず、友人との約束があったのでその場を後にしたのだが、そこで
起こった事を友人のばあちゃんに話した所、
「ああ、狐に化かされて山ン中を歩かされたんやろう。昔はしょっちゅう
 ありよった。」
との事。その神社のすぐ横にお稲荷さんが祀ってあったな。


 本人は怖いが、他人にとっては笑っちゃう話。

 このパターンはもっとあって良さそうでしたが、これ一つ。



父方の曾祖母も、山菜取りに行き、朽ち木に座って休んでいたそうだ。
籠が一杯になったので帰るか、と思っていたら
向こうから曾祖母の旦那が歩いてきて
『籠が一杯で重いだろうから、俺が持って先に帰る。お前はもう少し休んでから来い』
と言って籠を持ってさっさと行ってしまった。
しかし曾祖母が家に着くと、丁度旦那が田んぼから帰ってくるところだった。
『山菜の籠は?』と旦那に聞いても『知らない』と言われ
『きっと狢に化かされたのだ』と笑われたそうだ。

因みにうちはなまはげの居る県の、三つの県境周辺の町。
周りが山だらけなので(山じゃないとしたら川か田んぼww)
知り合いとかからも狢に騙された話をよく聞く。

ここらでは狸とか狐とか人を化かすヤツらを総じて狢<ムジナ>と呼んでいる。

 狢(むじな)は狸の別名だったり、アナグマの別名だったり。別の固有種というか、妖怪ともされますし、これはそのパターンでしょうか?


 なるべく最近の話があればなーと思い探しましたが、結構ありました。おもしろいと思います。これから先の若い世代はわかりませんが、今もまだ狐や狸に化かされることはあるんですね。

(関連して、狐が頭に木の葉を載せて宙返りして化ける理由)


 関連
  ■狐や狸に化かされる2 無限ループ
  ■狐や狸に化かされる3 対策
  ■狐や狸に化かされる4 ちょっと怖い話
  ■狐や狸に化かされる5 食べ物
  ■狐や狸に化かされる6 ほのぼの
  ■その他の超常現象について書いた記事

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