キチガイ医と名乗るトンデモ医師・内海聡「障害児産んだ親は反省しろ」

　トンデモ医師さん的なものは過去にも紹介しているんですが、まだこんなすごい方がいらっしゃったとは…。

　　■子宮頸がんは治療するな、放置で自然に治る 近藤誠医師の主張
　　■トンデモ医学教授の安保徹、乳児死亡疑いで逮捕の姫川尚美と共著も


●自ら「キチガイ医」と称する内海聡医師

　今回のお医者さんは内海聡医師。内海さんの場合は自ら「キチガイ医」と名乗っていらっしゃるそうで、もうこの時点でヤバさが半端ないです。

内海聡 - Wikipedia　最終更新 2015年6月18日 (木) 05:54

内海 聡（うつみ さとる、1974年12月9日 - ）は、日本の内科医、漢方医、陰謀論者。キチガイ医という自らが名乗るハンドルネームでも、医療だけでなく政治や社会の問題点に切り込んでいる。

●内海聡医師「障害児を産んだ親は一生かけて反省しろ」

　私が知ったのは別記事なのですけど、既にWikipediaに障害児の親に対する暴言がまとめられていました。

　障害者の親について

自閉症や発達障害や知的障害はこの世に存在するわけがないので、その親は一生反省してもらってけっこう、と自身のFaceBookで主張した。

1. 精神医学の病名が主観だけの嘘である。
2. 自閉症や発達障害や知的障害など、一番はワクチンが生み出したものある。
3. 日々の食事や生活によりたまった脂溶性毒やミネラル毒の多くが着床時に胎児に流れるため、子どもは子宮内で身体を作り替えなならない。
4. 先住民には新生児障害や用事障害〔ママ〕 が全くといっていいほどみられず、そもそも障害が遺伝であるというのが嘘。
5. 医学や科学は上記のことを教えていない。
6. 上記のことを直視できない親/大人たちしかこの日本には残されていないため、子どもが本質的に被害を受けているという自覚が無い。障害が個性であるというのは業界がふりまいた嘘である。
—内海聡、内海聡 - Facebook2015年6月16日 9:29

●記事では伝わらないトンデモ具合

　というか、元記事で書いていた内容の方が穏当でした。以下のような内容です。これでもトンデモ度合いはめちゃくちゃ薄まってたとは…。

トンデモ医師の「障害児を産んだ親は反省すべき」発言が炎上　宋美玄氏に聞く、産婦人科医としての反論　ウートピ / 2015年6月18日 7時0分

先日、“キチガイ医”と自ら名乗る内科医の内海聡氏が自身のフェイスブックで書いた日記に批判が殺到している。その内容は、帝王切開での出産、特に障害を持った子を出産した親は出産前、妊娠前の食と生活を乱したことの証であり、一生かけて反省しなければならないというものだったのだ。

●ワクチンを敵視、「むしろ必ず病気が増える」と主張

　Wikipediaの方で書いていた「自閉症や発達障害や知的障害はこの世に存在するわけがない」って本当ひどい書き方しますね。さーっと鳥肌が立ちました。

　これ、たとえ内海聡医師の発言を信じていなくても、前述の病気のお子さんを持った親の方は傷つきますよ。信じられないこと書きますね。

　他に「自閉症や発達障害や知的障害など、一番はワクチンが生み出したもの」などもウートピにはなかった話。

　ただし、ウートピには、"内海医師は過去にも、「抗うつ剤と麻薬、覚せい剤は基本的に同じ」「ワクチンは全て効かないし、むしろ必ず病気が増える」といった発言をしている"という記載はありました。


●障害児の親を傷つける発言をする人が出るおそれ

　子宮頸がんは治療するな、放置で自然に治る 近藤誠医師の主張でも近藤誠医師を批判していた産婦人科医の宋美玄医師は、ウートピに対して以下のようにコメントしていました。

「まず、内海医師はもともとトンデモな発言で有名なので、今回の発言に関しても「またか」という気持ちで特に驚きはありません。帝王切開による出産になること、障害児を産むことは『親のせい』『不摂生』などではないことは改めて説明するまでもありませんが、中には今回の内海医師の発言をみて傷ついたり、発言内容を信じてしまい、帝王切開で出産した人や障害児の親を傷つけるような人が出て来ないとも限らないので、そのようなことがないよう、産婦人科医としてはっきり否定いたします」

　こんなの信じる人いるか？と思うかもしれませんけど、いるからこういう商売が可能なんですよ。近藤誠医師もそうなんですが、内海聡医師も多数の書籍を出しています。



　ネット上の放言はともかく、書籍は規制できないんですかね？ トンデモ本を見る度に思います。
(なお、上記の本そのものはトンデモかどうか情報がありませんので断定しません。アマゾンでいくつか覗いたものの、批判的なレビューが目立つ本は見当たりませんでした)

　過去に書籍の記載内容による薬事法違反で逮捕者が出たことがありましたが、非常に稀なケースであり、一般的ではありません。薬事法違反が疑わしいケースですらこの程度なんですから、事実上何を言っても許されるんでしょうね…。


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