2019/12/15:
●和泉洋人・安倍首相補佐官、税金を使った出張で不倫デートと報じられる
●面会相手は山中伸弥所長、突然のiPS細胞事業削減との関係で面談か
●「総理は自分の口からは言えないから代わりに言う」と加計学園獣医学部推進
2020/01/31:
●「国費は充当しない」ペーパーの証拠、大坪寛子審議官の反論は?
●意見交換だけとの官僚の言い訳に安倍首相同意「当然のことではないか」
2021/02/10:
●失脚した大坪寛子氏が華麗に復活!彼女の後ろ盾メンバーが豪華すぎる… 【NEW】
●和泉洋人・安倍首相補佐官、税金を使った出張で不倫デートと報じられる
2019/12/15:「週刊文春」が、安倍政権で官邸主導を牽引する和泉洋人首相補佐官(66)が、税金を使って京都に出張した際、私的な観光もしていたと報じています。不倫関係にある厚生労働省大臣官房審議官(兼内閣官房健康・医療戦略室次長)の大坪寛子さん(52)と、観光していたとされていました。2019年8月9日、午前中で目的の出張を終えると、午後からハイヤーで各地を回っています。
和泉洋人首相補佐官は不倫について否定しています。ただ、文春によると、老舗の甘味処でかき氷を相手に食べさせる、「恋愛成就を祈る社」として知られる貴船神社に行く、腕をからめて参道を歩くなど、単なる仕事仲間とは言えない様子は観察されたようです。
「週刊文春」では、この日以外にも、都内で手つなぎデートやエスカレーターでハグする様子など、上司と部下を超えた関係であることを複数回確認しているとしていました。
(
安倍首相補佐官と厚労省女性幹部が公費で「京都不倫出張」 | 文春オンライン 週刊文春 2019年12月19日号より)
●面会相手は山中伸弥所長、突然のiPS細胞事業削減との関係で面談か
ところで、2019年8月9日、午前中に京都で面会していた相手というのは、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の山中伸弥所長でした。大坪寛子審議官は、内閣官房の健康・医療戦略室のナンバー2。山中教授が中心になって進めているiPS細胞の備蓄事業について、突然、国費投入の削減を打ち出しています。
これを伝えたのが、上記の不倫出張のときだったのかもしれません。
iPS備蓄、支援打ち切り伝達 内閣官房担当者、山中教授に:時事ドットコム(2019年12月02日)によると、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の備蓄事業を進める京都大に対し、内閣官房の担当者が来年度から国による支援を打ち切る可能性を伝えていたことが12月1日、関係者への取材で判明していました。
関係者によると、方針転換が示されたのは2019年の夏ごろという、ちょうど週刊文春が報じたのと同じ時期。この夏ごろ、内閣官房の官僚が予算打ち切りの可能性を山中教授に伝えたとされており、その可能性は高そうでした。
●「総理は自分の口からは言えないから代わりに言う」と加計学園獣医学部推進
再び文春の記事に戻ります。国土交通省出身の和泉さんは、安倍政権発足当初から首相補佐官を務め、長期政権で強まる「官邸主導」を牽引する「官邸官僚」の中心人物として知られていたそうです。中でも菅義偉官房長官からの信頼が厚く、沖縄の米軍基地移設問題や新国立競技場建設、米軍機訓練候補地である鹿児島県馬毛島の買収など、安倍政権が注力する重要課題の対応にあたってきました。
また、彼は加計学園の獣医学部新設問題でも、名前が出てきた人物。「総理は自分の口からは言えないから、私が代わりに言う」と前川喜平・文部科学省事務次官(当時)に発言したとされる人物です。これについては、当然、本人は否定しています。
ただ、事務次官(当時)と複数回面会していたことは事実らしく、記録に残っています。前川さんの説明や手元の記録などによると、2016年9月上旬から10月中旬に首相官邸の補佐官室に複数回呼ばれていました。獣医学部の新設を認める規制改革を早く進めるように…とするもので、状況的に加計学園を念頭に置いたものとしか考えられないものでした。
(
「総理は言えないから私が」と首相補佐官が…前次官証言:朝日新聞デジタルより)
●「国費は充当しない」ペーパーの証拠、大坪寛子審議官の反論は?
2020/01/31:政府は、山中教授からの要請を受け、当初の計画通り2022年度まで支援を続ける方針に再修正していました。これは逆に、一度は支援をとりやめることを決定していたってことでしょう。
厚生労働省の幹部・大坪寛子審議官が野党の追求を受けており、この関係の話があります。大坪審議官は2019年の8月9日、京都で、菅官房長官の懐刀と言われる和泉洋人総理補佐官とともに、山中教授と面会した際に「法人に対しては国費は充当しない」というペーパーを示したとされているのです。
このペーパーの内容である「法人に対しては国費は充当しない」は、ゼロにすると示したとし考えられません。実際、山中教授は記者会見などで、「一部の官僚の方の考えで“法人になるのであれば国のお金を出さない”と意見が入ってきたのは事実。相当理不尽だなという思いがあったのも事実だ」などと述べています。
これを否定するにはペーパーの存在そのものがなくて全部山中伸弥教授の捏造…といったケースしかないと思うのですけど、ペーパー自体は事実だったようで大坪寛子審議官は中途半端な言い訳をしていました。「直ちにこれが額を示すものではない、というふうに考えています」「“国費の充当をゼロにする”とは言っていない」という主張です。
(山中教授に予算削減迫った?“渦中の女性官僚”が国会に TBS NEWS 2020年1月29日 17時21分より)
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3891990.htm
●意見交換だけとの官僚の言い訳に安倍首相同意「当然のことではないか」
ただ、前述の通り、「国費は充当しない」は、日本語を知っている人なら「ゼロ」を意味するとわかります。かなり無理のある言い訳で信頼できず、この内容からすると、山中教授の主張の方が正しそうです。
あと、大坪寛子審議官は、「山中教授とは意見交換をした」と強調していました。意見交換をしただけと言いたいのでしょう。これもまた無理のある言い訳だと思いますが、驚いたのが、以下のように安倍首相が理解を示していたことでした。誰の味方なのか?というのがわかりやすいですね。
「いわば専門家同士で技術的なことも含めて、基本的な考え方について意見交換するのは私は当然のことではないかと、このように感じていたところです」(安倍首相)
●失脚した大坪寛子氏が華麗に復活!彼女の後ろ盾メンバーが豪華すぎる…
2021/02/10:やることなすことうまくいかない菅義偉政権では、唐突に河野太郎議員をワクチン担当大臣に任命して話題になったのですが、政府内の注目はむしろ厚労省医系技官の大坪寛子(53)さんだとのこと。ここでもともと書いていた前述のようなスキャンダルがあったものの復活。ある自民党の重鎮は以下のように言っていたそうです。
{(引用者注:ワクチンが)コロナ収束の切り札にはならないのは、厚労省はもとより加藤(勝信)官房長官や田村(憲久)厚労大臣など医療行政に通じた与党議員も承知しているから、慎重になっている。官邸は接種の遅れを厚労省のせいにしているけど、前のめりになっているのは官邸くらい。そこへ“彼女”や河野太郎が乗り出してきた。どちらも出しゃばりで中身がないから、どうなることやら」
(
菅首相も河野大臣も制御不可能 厚労省「コロナの女帝」の復権 NEWSポストセブン / 2021年2月9日 11時5分より)
大坪寛子さんと仲の良い、前述の和泉洋人・首相補佐官は、よりによって安倍晋三前政権時代から新型コロナウイルス対策を担当。菅内閣でも現役バリバリです。大坪寛子さんは慈恵医大出身で中途採用にも関わらず、異例の大出世を遂げており実はこれ、和泉さんではなく、菅官房長官(当時)の後ろ盾があったとされていました。
その菅官房長官との関係のせいで、安倍首相が菅官房長官との関係が悪化した際に、内閣官房から厚労省に出戻り。役職も新型コロナウイルス問題から離されました。省内でも干されたような状態だったようです。ところが、和泉洋人・首相補佐官だけでなく、杉田和博官房副長官や菅さんを慕う若手無所属議員の集まり「ガネーシャの会」の中心である坂井学官房副長官からも気に入られて復活した…という経緯だとのこと。で、河野大臣と中身がなくて目立ちたがり屋同士で争い、さらに新型コロナウイルス問題が悪化するかもしれない…という内容の記事でした。
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