ヨドバシの通販がアマゾンを超える?「来店客にネットで買わせる」巧みな戦術で急成長|ビジネスジャーナル スマホ 文=寺尾淳/ジャーナリスト 2015.05.18
インターネットショッピングの世界では、王者の「Amazon.co.jp(以下、Amazon)」に、ヨドバシカメラの通信販売サイト「ヨドバシ・ドット・コム(以下、ヨドバシ)」が果敢に対決を挑み、大健闘している。
「月刊ネット販売」(宏文出版)の調査によると、2013年度の「ヨドバシ」の売上高は650億円で、ヨドバシカメラの総売上高の9.4%を占める。家電量販店業界のネット通販部門では、上新電機が展開する「Joshin web」の450億円を大きく引き離してトップだった。
「ヨドバシ」の14年度の売上高は、前年比50%を超えて約1000億円に達すると見込まれており、同じペースで推移すれば、16年度には2000億円を超える計算になる。「Amazon」を展開するアマゾンジャパンの13年度売上高は7639億円だが、国内における家電製品の14年度推定売り上げは約2000億円とされている。「ヨドバシ」が「Amazon」に追いつくのも、そう遠くない未来のように思える。
ヨドバシが野菜販売を開始:日経ビジネスオンライン 中川 雅之 2014年8月8日(金)
利用したサイトは家電量販大手、ヨドバシカメラのものだ。特に対外的な発表などはなかったため、よほどの同社ファンでもない限り、ご存じの方はほぼいないだろう。同社は今年(引用者注:2014年)の6月にひっそりと生鮮野菜の取扱いを始めた。
品目は、私が購入した2980円(税込み)のセットと、3980円のセットの2つだけ。送料は他の商品をヨドバシのサイトで購入する時と同様、かからない。品数の少なさからして明らかにまだ実験的な段階ではあるが、紛れもなく同社による「生鮮食品への参入」に当たる。
ヨドバシ.com - ヴァレンチア 有機農法で作った野菜セット(小松菜、ほうれんそう、ルッコラなど旬の野菜) [茨城県産 有機野菜2,980円セット]【無料配達】
農水省主幹の有機JAS規格に認証された、小松菜・サラダ小松菜・ほうれん草・サラダほうれん草・ルッコラ・スティックセニョール・パクチー・人参です。
ヨドバシ.com - ヴァレンチア 有機農法で作ったミニトマトと旬の野菜の詰め合わせ(3.2kg) [茨城県産 有機ミニトマト3,980円セット]【無料配達】
農薬・化学肥料を排除した、安心・安全なミニトマトと旬の野菜を3.2kg詰め合わせました。
こちらの商品は2015年7月上旬頃の収穫を予定しておりますので、2015年6月15日よりご注文を承ります。
共働きが増えた都市部の子育て世代を中心に、夕飯のおかずを買いに毎日のようにスーパーを訪れる人は減っている。買い物の手間、負担を重く感じる人が増え、できるだけ一回でまとめ買いをしたいというニーズは強まっている。そしてまとまったかさばる荷物は、宅配で家に届けてもらうのに越したことはない。
だが通販で購入すると、荷物を受け取らなくてはならない。家を留守にしていることが多い1人暮らし、共働き世帯ほど、家で荷物が届くのを待つことを敬遠する。また、住所やクレジットカード情報を入力する手間などから、利用するECを固定化したいというニーズもある。
こうした理由から、ECでモノを買う際に、必要と思われる様々な商品を「ついで買い」する傾向は強まっている。特に生活必需品は、買い物という行為に「楽しさ」よりも「負担」を感じる人が多い。ワンストップで様々な買い物を済ませたいという人は少なくない。
商品は生産者である茨城県笠間市の農業生産法人「ヴァレンチア」から、日本郵便の「チルドゆうパック」で直接送られてきた。ヴァレンチアの池之上透社長によれば、「ヨドバシの物流センターは一切通していない」という。
つまりヨドバシは、現状では受注の取り次ぎをするだけで、野菜を仕入れるわけではない。米アマゾン・ドット・コムの「マーケットプレイス」と呼ばれるモデルと同じだ。
同社はもともと家電の専門店として成長してきたが、強化を進めるECでは書籍や工具、飲料、日用雑貨など様々な商材を幅広く扱う「総合小売り」へと脱皮しようとしている。取扱品目数はすでに300万種類にも達するが、「総合小売り」として決定的に欠けていた商材が、スーパーでは当たり前のように購入できる「肉・魚・野菜」のいわゆる生鮮3品だった。
ヨドバシだけではない。EC世界最大手のアマゾンでさえ、生鮮食品の扱いには苦労している。米国の一部地域で「アマゾンフレッシュ」というサービス名で実験的に販売しているが、他の地域への拡大計画は不明だ。
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