2020/10/09追記:
●キティちゃんの大作ハリウッド映画、サンリオはまだ諦めていなかった…
●仕事を選ばないハローキティ、ハリウッドで制作費200億円超の超大作映画
2015/7/8: キティさんは仕事を選ばない…ってすごい感嘆されていたのは、確か超合金キティのときだったと思います。

そんな仕事を選ばないキティさんがハリウッドで映画になるようです。
ハローキティがハリウッドで映画化、制作費200億円超の超大作になる見込み - GIGAZINE(2015年07月07日 10時16分00秒)という記事が出ていました。ず制作費にびっくりですし、いったいそんなにお金をかけてどんな映画にするつもりなんだ?とみんなで妙な予想を立てていました。
<Deadlineによると、サンリオはハローキティ主演の映画制作に向けて資金調達に乗り出しており、2019年に全世界公開を予定しているとのこと。制作費はP&A費(プリント&広告費)を含め、1.6億ドル~2.4億ドル(約196億~294億円)の超大作になると見られています。なお、同程度の制作費をかけた映画としては「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」(348億円)や、「タイタニック」(267億円)、「アバター」(266億円)などがあります>
●売り場でディズニー・アナ雪にやられたサンリオ、映画に進出
ただ、真面目な話としては、
アナ雪のヒットでサンリオがやばい アメリカで不振、映画に再進出で書いたものがあります。
サンリオはディズニーのアナと雪の女王のヒットによって、被害を受けています。海外のキャラクター売り場を占拠されてしまったのです。売り場で脇に追いやられたキティちゃんに危機感を覚えたサンリオは、「うちも映画を」という考えに至ったとしていました。今回の記事でもそれに関連しそうな話が出ていました。
<サンリオは2015年6月に映画・アニメーション製作、デジタル事業の世界規模展開を目的とした子会社「サンリオメディア&ピクチャーズ・エンターテインメント」を設立し、サンリオの常務取締役である鳩山玲人氏がCOOとして就任。鳩山氏はハローキティの映画プロジェクトも監督する予定です>
ただ、当時書いたように、ディズニーが映画で成功しているからサンリオも…というのは、少々安易すぎでしょう。サンリオは映画の経験がありド素人ではないものの、その映画は昔はヒットしたものの、近年はヒット作に欠けていたように見えました。到底得意分野とは思えません。大丈夫なんだろうか?と少々心配でした。
そういう意味では、今回自分でやらずに、ハリウッドに任せたというのは良い判断だと思います。餅は餅屋です。ハリウッド映画だと日本人の感覚とはかけ離れたところになりますが、これもまたOKです。サンリオの映画強化はそもそも欧米での不振なのですから、むしろこれ以上ない選択でした。
●本来は堅実派だったサンリオ、リスクが大きすぎる可能性
ただ、それでも心配なのはリスクの賭け方。私は企業はチャレンジすべき、失敗していいという考え方ですが、飽くまで「小さく失敗しろ」というものです。
制作費の大きさはそのままリスクの大きさになります。ハリウッド映画だって普通にコケることはありますし、大作映画大ゴケなんてことも珍しくありません。
サンリオは本来リスクを取らずにライセンスで稼ぐ手堅いビジネスモデルでした。映画もそういった感じでサンリオ側はリスクを取らない…というのなら良いのですが、前述の書き方だと怪しい感じ。サンリオは他のところでもこのローリスクモデルを転換中でもありますので、余計不安があります。
●ハリウッド超大作映画の一方で台湾では鍋料理店のキティさん
ライセンス料で稼ぐモデルというのは、おそらく最初に書いた仕事を選ばないキティさんというのとも関係すると思います。よほどひどいのでなければNGを出さず、ご自由にとOKを出しているのだと想像しています。
検索したら、ちょうどそれを象徴するような、
世界初の「ハローキティ」鍋料理店、台湾・台北に登場 乙女心わしづかみ | 観光 | 中央社フォーカス台湾(2015/07/07 18:43)というニュースを見つけました。ハリウッド超大作映画なんて話題がある一方で、台湾ではなぜかキティさんが鍋料理店を始めたようです。
(台北 7日 中央社)サンリオの人気キャラクター、ハローキティをテーマにした鍋料理店「ハローキティ・シャブ・シャブ」の一号店が7日、台北市内にプレオープンした。(中略)
耳のリボンがトレードマークのハローキティだが、同店のハローキティが身につけているのは「サザンカ」。サンリオが同店のために特別にデザインした。店内ではキーホルダーや化粧ポーチなどの限定グッズも販売されている。
使われる食器は全てハローキティ。鍋の具材の練り物や野菜、ご飯などがハローキティの形などにデザインされているほか、サイドメニューのコロッケやどら焼きなどにもイラストがプリントされている。(編集:名切千絵)
台北市内には他にも、ハローキティをテーマにしたスイーツ店やレストランもあるそうです。これらはまだわかりますが、鍋料理店というのは渋いですね。本当に「キティさんは仕事を選ばないな」と、改めて思わされました。
●キティちゃんの大作ハリウッド映画、サンリオはまだ諦めていなかった…
2020/10/09:最初に書いたときは2015年でしたが、未だにハリウッド版キティちゃんは発表されていません。ただ、ボツになったわけではなく、進行中みたいですね。
サンリオ、ハリウッド映画の進捗状況明かす「脚本も決まり順調」 キティ以外のキャラ強化期待 | ORICON NEWS(2020-01-31)という記事が出ていました。
<サンリオが31日、東京・ゲートシティ大崎で『SANRIO EXPO 2020』の会見を開催。辻朋邦専務は、ハローキティをはじめとしたサンリオキャラクターのハリウッド映画化について「公開時期に関しては、まだ発表はできない」としながら「脚本も決まり、順調に進んでいる」と進捗状況を明かした>
ただ、「今回の映画に関しましてはハローキティだけの映画ではないので、たくさんのキャラクターが出る映画になる」ということでイメージと違う感じ。本文では触れられていませんが、写真ではちびまる子ちゃんが見えています。他社のキャラを含めたオールスター的な路線ならおもしろいかもしれませんね。
【本文中でリンクした投稿】
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