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新型うつの嘘 そんな病気はないし、増加しているという調査もない


 今検索してみても、「新型うつ病」という言葉は普通に使われているのですが、そもそも非科学的な用語と概念だと批判されていると知り、いくつか書いていたのをまとめました。乱暴にまとめると、ブラック企業などが会社に都合の悪いうつ病の人を叩くのに使うための造語みたいな雰囲気ですね。

 今回、まとめたのは、<新型うつの嘘 そんな病気はないし、増加しているという調査もない>、<「新型うつ」はうつ病ではない偽物?教育や家庭の問題で増加という説も>、<新型うつを否定していた日本うつ病学会もついに認めた…は本当か?>の3つ。また何かあれば他にも追記していくかもしれません。


●新型うつの嘘 そんな病気はないし、増加しているという調査もない

2015/7/9:「ええっ、そうだったの!?」という何かえらい話がありました。"「新型うつ」と呼ばれるものが、20代から30代の若手社員を中心に増えていると言われています"と、井出草平・大阪大学非常勤講師は書き始めています。ところが、これは単に「言われています」というだけの話。"「新型うつ」の増加を示す調査"はないそうです。

 さらに、新型うつの調査がない理由が驚き。「そもそもそんな病気はないから」という理由だったんですよ。これは調査はしたけど増えていないことがわかったという意味ではありません。新型うつの調査自体がされていないためです。なので、「新型うつ」が増えていると言っているマスコミは大嘘みたいですね。

 井出草平さんによると、そもそも"「新型うつ」という言葉や概念は、病名や診断名といった医学の専門用語ではない"とのこと。"病名でも診断名でもない"ので、まず調査しようがないということみたいです。本当ひどい話だなぁ…。ちなみにこの「新型うつ」が流行ったのは、香山リカさんのせいらしいです。この人は本当問題児ですね。
(「新型うつ」は若者のわがままか? / 井出草平 / 社会学 | SYNODOS -シノドス- 2015.07.09 Thu)


●「新型うつ」を言い出す医者はまがい物?実は昔からある普通のうつ病

 「新型うつ」と言われるとき、彼らが従来型と呼ぶうつ病とは異なり、「わがままで不真面目な人」がなる病気といった批判がある場合があります。しかし、「新型うつ」と呼ばれれている病気は、そもそも新型ではなく"欧米では当たり前のようにうつ病"とされていたものだそうです。井出講師は以下のように指摘しています。

・嬉しいことがあると気分が少し高まったり、嫌なことがあると気分が落ち込む症状は「気分反応性」。気分反応性はうつ病の少なくとも7割に見られる。嫌な会社に行けないけども、プライベートでどこかに遊びに行けるというのは、珍しいことではない。
・他人の責任にしたがる「他罰的な思考」はうつ病ではよく見られるもの。
・「新型うつ」によくあるとされている「過眠」や「過食」なども、うつ病の診断基準そのものに含まれている。

 井出草平さんは、"「新型うつ」は科学的・医学的な装いをしているように見え"るものの、疑似科学的であるとしていました。上記のように科学的根拠がありませんからね。ただ、専門家もこの病気について触れています。先述の香山リカさんも一応医師免許を持っていらっしゃるんですよね。

 なぜそうなるか?と言うことに関しては、要するに勉強不足ではないかといった予想をされていました。"先端の精神医学を学んでいる人が「新型うつ」主張することはまずない"ので、最近の医学を知らないという説明です。


●若者叩きやブラック企業に都合の良い「新型うつ」の概念

 元記事はもっと長いのですけど、「最近の若者はダメだ」といういわゆる俗流若者論と結びついていることも指摘されていました。これも大切だと思うので紹介しておきます。「新型うつ」の症状は不真面目なものとして描かれて、同情されないものとして誘導されていることが指摘されていました。

<「新型うつ」はわがままな病気なのですから、会社や上司に落ち度があったとしても彼らは免罪されるのです。「新型うつ」は社員を管理する側にとっては非常に使い勝手のよい言葉なのです。
 社会にあるいろいろな問題を改善しようとせず、「最近の若者はなってない」と結論付けるもの。それが「新型うつ」という言葉の正体だといえます>

 上記引用部は前半で出たものなんですが、終盤でももう一度似たような話が出てきて、会社側がリストラに用いる危険性を警戒していました。「新型うつ」なんて大嘘だって話は今回初めて読みましたし、いろいろと反論があるかもしれません。ただ、定義云々に関わらず、最後の若者叩きやブラック企業に利用される危険性は変わらないでしょう。

 「新型うつ」にまつわる言説はもっと注意して見ておいた方が良さそうです。…で最初終わっていたのですが、「新型うつ」はやはり新型なのだよ…という話も見てみました。長くなりそうなので時間空いているときに書きますが、確かに上で指摘されていたような言い方をしているものがありました。本当、真っ向対立していますね。

2021/06/15追記:なお、ブラック企業に利用される危険性に関しては、医師ではありませんが、社労士ですごい例が出ています。楽しみながら社員をうつ病自殺に追い込もう!とアドバイスしていた社労士がいたんですよ。ただ、こうした方向性を喜ぶブラック企業がいるからこその話。若者叩きをする医師がいるというのも、そうした需要があるためだと思われます。


●主体性がない人が新型うつ病になる!教育や家庭の問題で増加という説も

2015/8/11:上記の続きで、「新型うつ」なるものがあると主張している方の話も読んでみました。前回記事の井出草平・大阪大学非常勤講師は、企業に「新型うつ」の概念が利用される危険性も指摘。そして、産業医はその立場の関係で、むしろ「新型うつ」に積極的な人もいることに触れていました。

 新型うつは結局病気なのか、サボりなのか? ダ・ヴィンチニュース / 2013年8月7日 12時10分という記事に出ていた方はまさに産業医みたいな立ち位置の方ですね。

<産業カウンセラーとして多くの事例を担当してきたという著者による『「新型うつ」な人々』(見波利幸/日本経済新聞出版社)では、新型うつ病になりやすい人の特徴として、「主体性がなく受け身」「将来に対する展望がない」「わからないことがあっても人に訊けない」「熱中した経験がない」「運動があまり好きではない」の5つを挙げ、新型うつを「モラトリアムうつ」と名付けている>


 上記の内容は極めてネガティブであり、新型うつにかかる人に問題があるという印象を受けます。これは井出草平講師の懸念していたことそのまま。実際、見波利幸さんはそういう主張みたいで、"コミュニケーションが希薄な時代に育った若者世代にとっては、上司から叱られることさえ大きな挫折になることがある"としていました。
(2021/06/15追記:なお、叱るというのは効果が高いわけではないと科学的にわかっているわめ、叱る上司はダメ上司です)

 さらに、"ひきこもりをはじめ、こうした問題を抱える人が急増している理由を教育や家庭といった社会の問題であるとしている"とも書いているんだそうです。最後のものは「新型うつの患者に問題あり」という間違いだけでなく、「新型うつが今増えている」という井出講師の指摘したもう一つの間違いにも当てはまっています。


●軽く注意をしただけでも会社に来ない「新型うつ」はただの怠け者?

 見波利幸さんの著作である「新型うつ」な人々 (日経プレミアシリーズ)の内容説明もネガティブなものに見えます。

<社員に軽く注意をしたら不調を訴え会社に来なくなった、異動や職種転換の後、やる気をなくし休みがちに…20代から50代まで多くの相談者をカウンセリングした著者が、急増する「新型うつ」の実態を事例から掘り起こすとともに、社員を「新型うつ」にしないための対策や、ストレスマネジメント法まで、対処法を提案する>

 ただ、レビューを見ると、意外なことに「新型うつ」患者を責めているわけではないみたいですね。

<心が敏感でない方や、問題なく日常を過ごされている方が、この本を読まれると実際
こんなことでうつになるのか?ただの怠けではないのか?と思われると思います。
しかしそうした方たちにも、理解を諭すような内容にはなっていると思います>

「新型うつ」な人々 (日経プレミアシリーズ)より

 なお、カウンセラーという書き方ですので、もしかしたら医師じゃないかもと思ったら、実際、お医者さんではなさげな感じの経歴でした。

見波/利幸
<1961年生まれ。大学卒業後、外資系コンピュータメーカーなどを経て、98年野村総合研究所に入社。グループ会社でメンタルヘルス関連の研修を中心に開発・実施。現在は、エディフィストラーニング(前身はNRIラーニングネットワーク)でメンタルヘルス関連の研修の他、カウンセリングや職場復帰支援、カウンセラー養成の実技指導などに携わる>


●あの林先生が「新型うつ」を「うつ病ではありません」と断言

 先の記事ではもう一人「新型うつ」について述べている方が登場。こちらはちゃんとお医者さん。というか、ネットで有名な精神科医の林先生でした!

<人気のサイト「Dr 林のこころと脳の相談室」の管理人で、精神科医の林公一氏がまとめた『擬態うつ病/新型うつ病 実例からみる対応法』(保健同人社)から、この問題を考えてみよう>


 林先生は"新型うつ病を「うつ病ではありません」と断言"されているそうです。「新型」どころかうつ病の仲間であることすら否定しちゃいました。じゃあ、何なの?という話はこの後しますが、とりあえず、従来型のうつ病と違うという、井出講師が批判した間違った理解そのものな主張を訴えていました。

<まず、うつ病と新型うつ病を比較すると、うつ病の人は自分が病気であることを認めないものだが、新型うつ病の場合は「自分がうつ病であると積極的に主張する」。また、うつ病の人は「今の自分の悩みは、自分に責任がある」と考えて自分を責めるが、新型うつ病の人は「他人を責める」のが特徴である。これは「まったく正反対ともいえる病態」といってもいいだろう。たしかに新型うつ病でも診察時や職場ではうつ病の症状が見られるのだが、従来のうつ病とは大きく違うのだ>

 ただ、この後は林節全開で、独自の主張をされています。新型うつ病はうつ病ですらなく、「適応障害」だという、新型うつ病を主張する人たちまで否定する独特の説を出していました。さすがです。

<新型うつ病とは何なのか。著者は「新型うつ病は、公式の診断名にあてはめれば、適応障害が大部分です」という。適応障害とは「ストレスを原因とするメンタル不調」。新型うつ病はストレスや不況を理由に増加しているといわれることは多いが、それも「医学的には間違い」で、「ストレスや不況で増えるのは適応障害であって、うつ病ではありません」と述べている>


●「擬態うつ病」だ!対応に苦労するのは偽物だったからかと納得の声

 こちらもアマゾンページを覗いてみましょう…と見てみたら、「新型うつ」患者批判がめちゃくちゃ強い感じ。本当のうつ病患者への迷惑になっているともしています。

<うつ病を隠れみのにする「擬態うつ病」。その中には、性格の弱さや単なる気分の落ち込みを、うつ病という病名を免罪符とすることで、腫れものにさわるような周囲の気遣いを誘う例も少なくない。他方、統合失調症などの精神疾患に対する偏見も、別のタイプの擬態うつ病を生み出している。
うつ病という病名を保護色にして偏見を避けることができるからだ。こうした混乱した状況の中、うつ病への誤解が増大し、真のうつ病患者が周囲の理解を得られず悩みを深めている>
擬態うつ病/新型うつ病―実例からみる対応法


 13レビューで5つ星のうち 3.5。評価はそれほど良くありません。ただ、「最も参考になったカスタマーレビュー」など、たいへん納得なさっている方が上位を独占しています。

<本書ではうつ病やうつ病と混同されやすい精神疾患の診断基準が具体的ケース例を使いながら解説されている。筆者は、うつ病ではないのにうつ病とされているケースがたくさんある、とし、それらを「本物のうつ病」とは別物として理解するべきだと強調している。この点、新型うつの対処に苦労する自分のような職場関係者の実感からしても納得感がありしっくりとくる>

 うーん、前回の内容が本当だとすると、今回出たような理解が蔓延しているのは大変まずいですね。もっとガンガン攻勢をかけてマスコミに正しい情報を発信する必要があります。また、理解の異なる医師や専門家らにも啓蒙していかなくてはなりません。どちらが正しいのかは私にはわからないので、専門家同士でもっとガツガツやり合ってほしいです。


●「新型うつ」を否定していた日本うつ病学会もついに認めたは本当?

2015/10/17: 2番目の話で使ったダ・ヴィンチニュースでは、日本うつ病学会も「新型うつ」を認めざるを得なくなったといった書き方をしていました。

<先日、日本うつ病学会は総会で「適切な診断が必要」と発表した。同学会は、昨年7月に新型うつ病について「医学的知見の明確な裏打ちはない」としていたが、患者数の増加から方向転換を決めたと思われる>

 ただ、この手の話の記者の場合、誤った理解をしている…という可能性があります。そもそも記者は専門家ではなく大抵素人です。その上、最初に知ったことを正しいと考えてしまうと、その後読んだ話も間違って理解してしまうことになりやすいです。

 また、マスコミに限らず人々は「旧態依然とした権威が新しい考えを認めず古い考えに固執しており、それを新しい力が打ち破る」といった話が好きです。よくある疑似科学や「~という化学物質は悪い」「~という食べ物が悪い」といった話もそういった旧勢力の打破的な考えに乗っかりやすく、信頼できる専門家の意見の方を軽視しがちです。

 STAP細胞擁護者もこういったシナリオに乗っかっている人が見られました。小保方晴子さんの成功を羨んだ科学者らが、本当の天才である小保方さんを陥れようとしているのだ!といった人が結構いました。特に初期はかなり多かったですね。


●日本うつ病学会総会「新型うつ病はマスコミの造語で独り歩きしてる」

 余計な話をたくさん書きましたが、学会の話。記事は2013年8月7日のもので、"昨年7月に新型うつ病について「医学的知見の明確な裏打ちはない」としていたが、患者数の増加から方向転換を決めたと思われる"としていました。昨年7月というのは、2012年7月のことですね。

 当時の 日本うつ病学会総会プログラムを見ると多数あってよくわからないものの、以下あたりのことを言っているのかもしれません。ただし、ここでは<「新型うつ病」というマスコミの造語が、きちんとした定義もなしに独り歩きしているのが現状である>というネガティブな書き方がされていました。記事の理解とむしろ逆に見えます。

<7月28日(土)14:20 ~ 16:20第1会場(エミネンスホール)
オーガナイザー 坂元 薫東京女子医科大学医学部精神医学講座
【趣旨・狙い】
この数年、うつ病の状態像の変化やその多様化がしきりと論じられるようになった。「新型うつ病」というマスコミの造語が、きちんとした定義もなしに独り歩きしているのが現状である。うつ病患者の増加が指摘され、啓発活動がますます盛んとなる今日にあって、そもそも「うつ病とは何か」をあらためて問い直す機会が必要とされよう。多様化し、複雑化したとされるうつ病を前にして、誠実にうつ病臨床に取り組む臨床家ほど、戸惑いを感じているのも事実であろう。そうした中で、「うつ病のひろがり」をさまざまな視点から第一線の気鋭の臨床家に縦横無尽に論じていただくことにより、うつ病の日常臨床に資することを本シンポジウムの目的としたい。
S12-1 現代のうつ病の広がり-様々な呼称に振り回されるな-黒木俊秀国立病院機構肥前精神医療センター
(PDF)第9回 日本うつ病学会総会


●日本うつ病学会は「新型うつ病」についての考えを転換したのか?

 上記では細かい話はわかりませんけど、一番最初の井出草平・大阪大学非常勤講師の話と矛盾していません。一方、ダ・ヴィンチニュースが主張していた<新型うつ病について「医学的知見の明確な裏打ちはない」としていたが、患者数の増加から方向転換を決めた>については、この時点ですでに繋がりそうにない感じです。

 というのも、上記は「新型うつ病」という言葉を勝手にマスコミがでっち上げたと言っているだけ。井出講師の説明によれば、そもそも「新型うつ病」と呼ばれているものは従来からうつ病の範囲内だそうです。「医学的知見の明確な裏打ちはない」というのは飽くまで「新型うつ病」というでっちあげた病名のことであって、「新型うつ病」だとされる症状そのものは以前から否定していたわけではありません。

 わかりづらいので例えると、マスコミがチワワを「従来の犬ではない別の犬が見つかった。これは『新犬』だ」と言い出したので、「『新犬』なんてものに学術的な裏付けはありませんよ」と否定しただけです。ですから、チワワが存在することを否定したのではありませんし、チワワが犬であることを否定したのでもありません。井出講師の説明の場合も、「チワワは以前からずっと犬だとわかっていたもので新犬ではない」というものでした。

 で、ダ・ヴィンチニュースが「方向転換を決めた」と言っている日本うつ病学会の見解はどんなものか?と言うと、これについては記事で出典の記載が全くないのでわかりません。とりあえず、サイトを見ると、以下のようなものが見つかりました。最初のところは、やはり井出講師の説明と同じです。別に方向転換していないように感じますね。
(PDF)Q4. 新型うつ病が増えていると聞きます。新型うつ病とはどのようなものでしょうか?

Q4. 新型うつ病が増えていると聞きます。新型うつ病とはどのようなものでしょうか?

A4.結論から述べますと、「新型うつ病」という専門用語はありません。むろん精神医学的に厳密な定義はなく、そもそもその概念すら学術誌や学会などで検討されたものではありません。

●「新型うつ病」などと言い出す人は素人?うつ病・抑うつ状態が本来

 ここまでは明快でわかりやすいです。ただ、この後の話は専門用語を交えてかなり複雑な書き方をしていました。
一方、「非定型うつ病」は、歴史的にはさまざまな定義が与えられてきました、最近の米国精神医学会診断基準(DSM-IV)では、大うつ病のうち、過食、過眠、鉛のような体の重さ、対人関係を拒絶されることへの過敏性などの特定の症状を有するうつ病と定義されています。この場合、正確には「非定型の特徴をともなう大うつ病」と呼ばれます。しかし、啓発書やマスメディアで使われる「非定型うつ病」は、教科書的なうつ病のプロトタイプに合致しないうつ病・抑うつ状態を広く指して用いられ、「新型うつ病」とほぼ同義に扱われることもあるようです。

 この後もPDFでは難しい話がつらつらと続いています。たいへんわかりづらいです。とりあえず、つたない私の理解でまとめると、以下のような感じ。

・「新型うつ病」と呼ばれているものは、教科書的なうつ病のプロトタイプに合致しない。
・また、もともと若年者のうつ病・抑うつ状態は精神医学的な理解が難しい。
・したがって、安易に「新型うつ病」や「非定型うつ病」と決めつけることは“誤診”につながる。
・産業界や教育現場でのメンタルヘルスにおける混乱は、典型的なうつ病患者と異なるためではないか。

 まどろっこしいんですが、要するに「お前ら勉強不足の癖に適当なこと言うな」という話です。ここでは、「新型うつ」はうつ病の範囲内といった点は強調していませんでした。それよりも、うつ病には様々な症状が見られることや診断が難しいことが強調されていました。また、「新型うつ病」という決め付けの悪影響も心配している感じです。


 前回も書いたように、どちらの言い分が正しいのかは私にはわかりません。しかし、日本うつ病学会の説明が正しかった場合、間違った理解が蔓延しているのは大変まずいです。理解を間違っている医師や専門家らにも啓蒙していかなくてはなりません。

 そして、このPDFでも、"日本うつ病学会としては、うつ病についてのさらに踏み込んだ啓発活動が必要であると考えています"としていました。疑似科学の例を見てわかるように、一度浸透した話を撲滅するのは相当に難しいことですので、もっと遠慮せずにガンガンやった方が良いと思います。


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