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やはり大阪の治安は悪い? 街頭犯罪日本一、ひったくり・路上強盗・車上狙いなどもワースト


 最近「関東の人は大阪のことを悪く言い過ぎる」といったコメントを読みました。これが印象に残っていたので、申し訳ないなと思うのですが、今日は「やはり大阪の治安は悪い?」という話題です。

 ただ、私は大阪府警が「自治体による防犯カメラの設置などの効果があらわれて」犯罪が減っていると主張しているのが気になって、他の都道府県よりも犯罪が減っているのか?というところが気になりましたので、そっちを長くやっています。(2015/7/17)

 そして、その後、大阪はどうなったか?と検索したのですが、また悪いデータが出てきました。最後に追記しています。(2017/04/24)


●やはり大阪の治安は悪い? 街頭犯罪日本一、ひったくり・路上強盗・車上狙いなどもワースト

2015/7/17:以下は今年の上半期の統計に関する説明ですが、"1年でみると、大阪府内の街頭犯罪の認知件数は15年連続全国ワーストワン"とのこと。イメージ通りに大阪は治安が悪いと考えても、差し支えないかもしれません。
街頭犯罪…また大阪が全国ワーストワン 認知件数は減少 産経ニュース / 2015年7月16日 21時18分

今年上半期(1~6月)に大阪府内で発生したひったくりや路上強盗など街頭犯罪の認知件数は3万292件で全国最多だったことが16日、大阪府警のまとめ(暫定値)で分かった。(中略)

府警によると、今年上半期の街頭犯罪の内訳は、ひったくり(538件)▽路上強盗(87件)▽オートバイ盗(2630件)▽車上狙い(5629件)▽部品狙い(2855件)-の5項目が全国ワーストワンとなった。自転車盗(1万7639件)は全国2位、自動車盗(914件)は3位だった。

●それでも街頭犯罪はピークより半減、府警は防犯カメラ効果を強調

 ただし、一時期よりはかなり良化しています。1年で見た"認知件数はピーク時(平成13年)の半分以下に減少して"いるとのことでした。

 問題はこの理由です。この話題を取り上げたのは何も大阪叩きがしたかったわけではありません。府警の犯罪抑止戦略本部が「自治体による防犯カメラの設置などの効果があらわれている」としていたためです。

 私は以前、防犯カメラ・監視カメラ・ダミーカメラの犯罪抑止効果はない?というのを書いており、防犯カメラの抑止効果に興味がありました。

 犯罪抑止戦略本部は上記のように説明していますが、犯罪件数の増減には様々な理由が考えられます。ピークが戦後まもなくでないところを見ると、他のもっとやりやすい犯罪に移行しただけかな?と思いました。また、もちろん防犯カメラ以外の別の対策が功を奏したとも考えられます。

 ただ、犯罪抑止戦略本部がわざわざ防犯カメラを挙げたところを見ると、他の都道府県より防犯カメラ対策を重視しているのかもしれません。

 前述のように諸事情あって判断が難しいものの、この大阪の対策効果は全国の街頭犯罪認知件数の推移と比較するとある程度わかりそうです。大阪府で全国と比べて著しく減り方が激しければ、防犯カメラが効果あった可能性を考える価値が出てきます。


●大阪府の街頭犯罪7手口の認知件数の推移

 で、調べようとしたのですが、これが一苦労。ひと目で見ることができませんでした。とりあえず、大阪府の場合は以下が参考になります。
大阪府警察 | 街頭犯罪抑止総合対策の推進

○ 平成26年 街頭犯罪7手口及び強制わいせつの認知・検挙状況
・ 認知件数
街頭犯罪7手口 73,537件(対前年比 +3,268件、増減率 +4.7%)
ひったくり 1,294件(対前年比 -172件、増減率 -11.7%)
路上強盗 198件(対前年比 ±0件、増減率 ±0.0%)
オートバイ盗 6,511件(対前年比 -3件、増減率 -0.0%)
車上ねらい 13,617件(対前年比 +1,238件、増減率 +10.0%)
部品ねらい 7,106件(対前年比 -745件、増減率 -9.5%)
自動車盗 2,184件(対前年比 -216件、増減率 -9.0%)
自転車盗 42,627件(対前年比 +3,166件、増減率 +8.0%)
強制わいせつ 1,189件(対前年比 -160件、増減率 -11.9%)

(中略)

○ 7手口合計
平成元年 139,052件
平成2年 113,057件
平成3年 109,440件
平成4年 112,491件
平成5年 116,948件
平成6年 108,989件
平成7年 106,544件
平成8年 111,154件
平成9年 115,031件
平成10年 117,801件
平成11年 112,343件
平成12年 145,974件
平成13年 184,182件
平成14年 162,520件
平成15年 150,849件
平成16年 131,434件
平成17年 125,510件
平成18年 118,797件
平成19年 106,523件
平成20年 104,788件
平成21年 98,358件
平成22年 89,947件
平成23年 83,480件
平成24年 80,041件
平成25年 70,269件
平成26年 73,537件
最多 平成13年 184,182件
最少 平成25年 70,269件

●全国の街頭犯罪データが見つからない

 街頭犯罪7手口とあるように、どうも定義によって違うみたいですね。これに困りました。

 大阪府の7手口は、ひったくり、路上強盗、オートバイ盗、車上ねらい、部品ねらい、自動車盗、自転車盗、強制わいせつ。

 平成25年で見つけた以下では、街頭犯罪対策の話はあったものの、結構項目が異なります。窃盗事犯の動向の中での街頭犯罪だからみたいですね。

平成26年版 犯罪白書 第6編/第2章/第2節/2

 項目が多く、件数も書いていて良かったページもありました。ところが、こちらは平成21年までしかデータがありません。

2 街頭犯罪・侵入犯罪 第1章 生活安全の確保と犯罪捜査活動


●日本全国の街頭犯罪7手口

 迷いましたが、平成21年のデータで比較しましょうか? 大阪府の防犯カメラの強化がこれ以降だった場合意味がなくなるんですが、まあ、仕方ありません。

 「生活安全の確保と犯罪捜査活動」によると、以下の通り。幸い7つともありました。

街頭犯罪の手口 平成13年 平成21年
ひったくり 50,838 19,036
路上強盗 2,509 1,366
オートバイ盗 242,517 82,116
車上ねらい 432,140 143,863
部品ねらい 129,380 75,361
自動車盗 63,275 25,815
自転車盗 521,801 389,476
強制わいせつ 5,786 3,994
7手口合計 1,448,246 741,027

 実は防犯カメラ・監視カメラ・ダミーカメラの犯罪抑止効果はない?でも、防犯カメラでも抑止効果の可能性を感じられるものがありました。車を狙った犯罪のような計画的なものです。手口の名前をよく見ると、そういう防犯カメラで効果があるかもしれないものが多いですね。

 ただ、平成26年度の犯罪白書では以下のような説明でした。
平成26年版 犯罪白書 第6編/第2章/第2節/2

(1)街頭犯罪対策

 犯罪情勢の悪化を踏まえ,平成15年9月には犯罪対策閣僚会議が設置され,同年12月に「犯罪に強い社会の実現のための行動計画-「世界一安全な国,日本」の復活を目指して-」が策定され,平穏な暮らしを脅かす身近な犯罪の抑止のため,自主防犯活動に取り組む地域住民やボランティア団体の支援についても積極的に取り組むこととされた。そして,その後の5年間で警察官等の治安の維持に当たる公務員が大幅に増員されたほか,地域における防犯意識の向上に伴い,防犯ボランティア団体の構成員数も10倍以上に増加し,まさに官民一体となった防犯対策がなされてきた。

●日本全国の街頭犯罪7手口の減少

 減っているものと減っていないもので、差が大きいのがわかります。以下、具体的にパーセンテージで。

街頭犯罪の手口 増減
ひったくり -63%
路上強盗 -46%
オートバイ盗 -66%
車上ねらい -67%
部品ねらい -42%
自動車盗 -59%
自転車盗 -25%
強制わいせつ -31%
7手口合計 -49%

 車上ねらいの他、ひったくりが強烈に減っています。ほとんどのものは5割前後の減り方をしていますが、一方で自転車泥棒と強制わいせつの減り方が少ないのが目立っています。


●大阪府が全国より街頭犯罪減少が激しいわけではない

 さて、大阪府の方の減り方。

大阪府の街頭犯罪7手口合計
平成13年 184,182件
平成21年 98,358件
増減 -47%

 むしろ僅かに日本全国のものより減り方が少ないですが、ほとんど変わらないといと言うのが妥当でしょう。(全国から大阪府の値を抜くべきですので、本当はもうちょっとだけ差が広がります)

 先ほど書いたように、これは平成21年との比較ですから冒頭の話には直接当てはまりません。不十分なものです。

 ただ、平成21年までは大阪府の街頭犯罪が他の地域に比べて減っている様子は見られない、とは言えます。細かい項目で傾向があるかもしれませんが、大阪府特有の事情もなさそうな感じです。

 平成21年の時点でほぼ半減。平成25年もこの4年後ですから、そこまで劇的に事態が変わったってことはないんじゃないかと、予想します。

 したがって、大阪府で全国と比べて犯罪が著しく減っていたとは考えづらく、防犯カメラが効果的だったという事実もなさそうでした。


● 「修羅の国」福岡と大阪、犯罪が多いのはどっち?

2017/04/24:大阪の汚名返上できるネタはないかと、急に思い出して検索。全文表示 | 「修羅の国」福岡が住みやすい、だと? 「治安が悪い説」データで検証 : J-CASTニュース(2016/11/ 6 14:00)という、福岡の話が出てきました。

 結局古いデータだったのですが、20ある政令指定都市の中で、人口1000人あたりの刑法犯認知件数(2013年)を見ると、やはり大阪府の都市が上に来ちゃったという結果。名誉挽回ならずです。

1位 堺市(大阪府) 24.38件
2位 大阪市 23.55件
3位 名古屋市 17.32件
4位 福岡市 15.50件
(9位 北九州市(福岡県) 12.78件)

 今回は古い話でイマイチでしたし、また思い出したら検索してみますね。


【本文中でリンクした投稿】
  ■防犯カメラ・監視カメラ・ダミーカメラの犯罪抑止効果はない?

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