ペットフードは人間が食べてもおいしいですと言っていたメーカーがあったので、実際に食べてみたことがあります。でも、別においしくはなかったです。今回の話で出ているユニ・チャームの稲葉洋恵フード事業部長(49)も食べまくっているそうですが、「人が食べておいしい」とは言っていませんでした。
2021/11/07追記:
●後発組だったユニ・チャーム、国内企業でキャットフード1位に 【NEW】
●健康系キャットフードに初進出、あっという間に国内企業1位に 【NEW】
●世界初の食事の吐き戻し軽減フード…そもそもなぜ猫は吐くの? 【NEW】

●ユニ・チャーム、ドッグフードもキャットフードも人間が食べて開発
2015/7/26:ただ、そもそも人が食べておいしいってのは「まずい」と思うんですよ。塩分過多の可能性があります。
試食したペットフード4000食 「エサではなく食事」:朝日新聞デジタル(大畑滋生 2015年4月6日15時04分)という記事の説明を見ても、やはり塩分が関係。私が食べたペットフードも、薄味なのでおいしくなかったんだと思います。
<味にもこだわっている。ペットも舌が肥え、ぜいたくになった。イヌやネコは正直だ。がつがつと夢中で食べているか、表情や食べっぷりをじっくり観察する。
自分で試食することに最初は抵抗があったが、すぐに慣れた。塩分や調味料をほとんど使わないので、人間にとってはとても薄味>
"ペットも舌が肥え、ぜいたくになった。イヌやネコは正直だ。がつがつと夢中で食べているか、表情や食べっぷりをじっくり観察する"ということで、犬や猫の好き嫌いは激しいようです。うちの実家の犬猫もそうですね。 "新商品のペットフードはすべて食べてみる。これまでに試食した数は4千食以上にのぼる"という稲葉洋恵事業部長。この方の場合、舌がペットの味覚を覚えた感じですかね。
薄味であっても、"素材のうまみを感じるようになり、イヌやネコが好むものは「自分もおいしいと思えるようになりました」"とのことでした。人が感じるストレートなおいしさと言うよりは、素材の味が出ているかどうかが大事なようです。

●従来型のペットフードが成人病的な病気の増加の一因に
最初に、人間にとっておいしいペットフードだと悪いという話をしました。ただ、従来の商品も良くなかったのかもしれません。
ペットフード参入は1986年と"業界では後発だった"ユニ・チャームですが、ユニ・チャームらしく、"イヌやネコの飼い主の家庭を訪ね歩き、ペットとの生活についてじっくり話を聞き、商品の開発に役立てる"という徹底的に調べる方針。"話を聞いた飼い主は3千人以上"だと言います。
この中でわかったのが、「太りすぎて困る」「好き嫌いが増え、食べる量が減った」といった話や、"尿管結石など人間の成人と同じ悩みを抱えるペット"の多さです。病気が増えた理由は、運動不足だと考えられています。従来の大型犬から"チワワやミニチュアダックスフントなど小型犬に人気が移って"、室内で飼うようになったことです。ネコの場合も同様に、"室内で飼うことが当たり前"になりました。室内飼いでは、運動量が少なくなりがちです。
そのため、"人間の成人と同じ問題を抱え始め"たというわけです。室内なら"感染症にかかることも少なくなり、寿命も伸び"るという利点があります。ところが、これまた成人病的な病気の増加に貢献する要素になっています。そこで、ネコの年齢や健康状態に応じたキャットフード「銀のスプーン」シリーズを発売。"高齢ネコや肥満ネコ向けに、腎臓に負担のかからないものや低カロリーのもの"も出します。犬でも健康志向の商品を出しました。
ユニ・チャームはペットフードの会社なので仕方ないんですが、これ、本来問題なのは運動不足の方なんですけどね。人間の場合でしつこく言っているように、人が不健康になる一番の要因は食事内容ではなく、運動不足です。運動不足をそのままにして、「健康」と言われるような食品を食べて済まそうというのは間違っています。
愛犬・愛猫のために一番良いのはまず運動量を確保することですので、その点は覚えておいてください。
●後発組だったユニ・チャーム、国内企業でキャットフード1位に
2021/11/07追記:実家の猫はすぐ吐いてしまう癖のある猫なので、
ユニチャームのネコ餌「吐き戻し減」で飛躍の神髄 | 食品 | 東洋経済オンライン(2021/11/06 5:30)という記事が気になりました。サブタイトルは「後発者優位を利用、緻密な調査生かし商品開発」というもの。最初の記事と同じで、後発な分、調査をガッツリやって成功という話ですね。ここらへんはユニ・チャームの真骨頂です。
<「よく噛まないで食べるから、食事を吐き出してしまう」(中略)愛猫家たちの大きな悩みが猫に与える食事だ。その悩みを解決する商品にビジネスチャンスがある。
日用品大手のユニ・チャームは2020年3月、健康機能を訴求するキャットフード「AllWell(オールウェル)」を発売した>
イギリスの市場調査会社ユーロモニターのデータによると、ユニ・チャームは、国内のキャットフード市場では、マース ジャパンと並び最大手の一角となっているそうです。マース ジャパンは外資系ですから、国内組ではすでにナンバーワン。最初のときに書いたように後発だったにも関わらず、ここまで伸びました。
ただ、ユニ・チャームは2004年に「銀のスプーン」を発売して以降、おいしさや素材にこだわった「グルメ系」に強かった一方で、健康系は発売していなかった…と記事では説明。うちで最初に書いていた話も健康系でしたから、この記事の説明は納得しかねるのですが、とりあえず、グルメ系が中心であったということだと思われます。
●健康系キャットフードに初進出、あっという間に国内企業1位に
一方、今回発売のオールウェルは、免疫力や筋力の維持などを目的とした「健康系」のキャットフード。健康系のキャットフードでは国内メーカーの存在感が薄いとのこと。代わりに目立つのは、「ヒルズ」や「カルカン」で有名なマース ジャパン、「ピュリナ」を有するネスレ日本などの外資系だったそうです。そして、ユニ・チャームはここの後発参入でも成功したという話でした。
<オールウェルは、発売から2年足らずで「健康機能を訴求するキャットフードでシェア2位」(グローバルペットケアマーケティング本部ジャパンブランドマネジメント部の岡本淳一部長代理)となった。外資系が築く壁を打ち破ったわけだ。社内想定の2倍以上のスピードでシェアを獲得しているという。
ヒットした背景には、後発組ならではの競合商品の分析と、猫の生態に着目した商品開発がある。健康系キャットフードにおいて、後発組であるユニ・チャームの社内では、「同質化した商品では絶対に勝てない」(岡本氏)という危機感があった>
●世界初の食事の吐き戻し軽減フード…そもそもなぜ猫は吐くの?
ここらへんまでは記事を読めたのですが、以降は会員登録が必要(有料?)だったらしく、読めませんでした。これだけだと吐き癖対策の商品の詳細が全然わからかったので、別ページを検索。
銀のスプーン 食事の吐き戻し軽減フード-ユニ・チャーム ペットというページが出てきました。これはオールウェルじゃなくて、「銀のスプーン 贅沢うまみ仕立て 食事の吐き戻し軽減フード」などといった商品の説明ですね。
最近飽きたのかなかなか食べてくれないのですが、うちの猫の場合、獣医さんに勧められて、「ロイヤルカナン低分子プロテイン」というのを利用。こちらは、「高消化性で食物アレルギーの原因となりにくい低分子ペプチド源として、加水分解大豆タンパクを使用」といった特徴が書かれていました。ただ、ユニ・チャームはアプローチが根本的に異なりそうな感じです。
ユニ・チャームの吐き戻し軽減フードの場合、お腹の中に入って素早くキャットフードをふやかすことを追求。なぜかと言うと、そもそも猫が吐く原因の一つが、満腹まで食べてしまった後、お腹の中でフードが水を含んで膨らんでしまうため。膨らまずにふやかしてしまうことで、お腹に負担をかけないように…という考え方のようです。
これを「世界初の食事の吐き戻し軽減フード」とユニ・チャームは説明。どうもこういうふやかすアプローチでは世界初ということみたいですね。主要なグローバルブランドのキャットフードについて、pH2.5のときにどれくらい柔らかなくなるか調べたところ、他にこれほど柔らかくなるフードがなかったため、「世界初」としているようでした。
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