同じように部下に指示を出していても、男性の場合は「上司らしい」と見られ、女性の場合は「上司気取り」と思われる。同じように聴衆の前で熱弁をふるっていても、男性は「説得力がある」と思われ、女性は「強引で厚かましい」と思われる……。
「気の強い女」はメンドーでも、「気の強い男」が気にならないのはナゼ?|小川たまかのダイバーシティ・ホンネとタテマエ|ダイヤモンド・オンライン 小川たまか [編集・ライター/プレスラボ取締役] 2015年5月26日
とある連続ドラマを見ていたときのこと。作品中に、脇役の一人としてショートカットでメガネ姿の女性記者が登場しました。この女性がまあ気が強くて、自分の意見を周囲の記者や警察関係者に堂々と大声で主張するのです。表情も怒っています。この女性記者が画面に登場するたび、正直なところ思ってしまいました。「うるさい女性だな」と。(中略)
なぜ彼女の行動だけが目立って見えたのか。うーん……と思って想像してみました。彼女がもし男性だったら?
メガネをかけた小柄な男性だと思って彼女の言動を見てみると、不思議なことに全然生意気に感じないのです。若いからこそ威勢がいい、正義感にあふれているんだね、と見える。ああ、自分の中にも「意見を声高に主張する女は偉そうでかわいくない」という偏見があるんだなと感じました。私自身も強く意見を主張することのある女なのに、同時にそういう女のことが大嫌いだという。
気が強い女性がモテないというのは男性だけが女性に押し付けている価値観ではなく、女性誌やメディアでも盛んに言い立てることです。
不思議なのが、「気が強い女性」「気が弱い女性」「気が弱い男性」という表現はあるのですが、「気が強い男性」という表現はほとんど使われないこと。「気が強い女性」と「気が弱い男性」は、魅力に欠けるという意味合いで使われることが多く、「気が弱い女性」は「守るべき対象」というような印象が強いです。
これは「気の強い男性に質問です 気の強い男性はどうして気の強い女性を好きにならないのでしょうか(以下略)」という内容でした。ベストアンサーは、「ぼくはどちらかというと、自分が女の人を守ってあげたい!って思います。気が強いとそれができませんよね」。(中略)
回答者の性別は分かりませんが、「ほとんどの男は気の強いフリをしてるだけですよ」という回答もありました。そもそも男性は気が強いものという前提があり、男性に生まれたというだけでそう振る舞うことを余儀なくされているなら、それはそれで大変ですよね。
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