日本将棋連盟で触れていた反則の例は5つでした。

●日本将棋連盟が紹介している反則
1 二歩
2 打ち歩詰め
3 王手放置
4 動けないところに駒を進める
5 二手指し
将棋について-本将棋[5.反則]:日本将棋連盟 サイトでは、"他にも「行き所のないところに駒を打つ」「連続王手の千日手」などの反則もございますが、初心者の実戦では生じることが少ないので、ここでは省略させていただきます"と断っていました。
●5つの反則の説明
それぞれの反則の説明は、
将棋 - Wikipedia(最終更新 2015年4月14日 (火) 07:15)から。
なお、Wikipediaでは「禁じ手」でひとまとめにしてましたので、先にその説明を。
禁じ手 基本ルールには反していないが、特別に禁止されている手のこと。
では、日本将棋連盟の5つの反則。
1 二歩 禁じ手の一つ。成っていない歩兵を2枚以上同じ縦の列に配置することはできない。
2 打ち歩詰め 禁じ手の一つ。歩の駒を打った状態で相手の玉が詰んでしまってはいけない。(わかりづらいですが、歩を最後の一手にするのがダメという感じだと思います。まだ打開策のある王手や歩が進んでの王手ならOKのようです)
3 王手放置 禁じ手の一つ。以下の3パターンがある。
・相手に王手された場合は王手を回避しなければならない。
・玉を相手の駒の利きに移動してはならない。
・玉以外の駒を移動させた結果、玉が相手の駒(香車、飛車(竜王)、角行(竜馬))の利きにさらされるようにしてはならない。
4 動けないところに駒を進める ルール上移動できない位置に駒を移動する(特に、角(馬)を遠い位置に移動させるときに間違えやすい)。
5 二手指し 2手続けて指す。
●その他の反則
日本将棋連盟が省略していたものも。
「行き所のないところに駒を打つ」 禁じ手の一つ。盤上の駒を行き先のない(動けない)状態にしてはいけない。味方の駒に進路を塞がれて一時的に動けない場合はこれにあたらない。打つ場合、不成で進む場合ともに敵陣1段目と2段目の桂馬、1段目の香車・歩兵は配置してはいけない。したがって盤上の桂馬・香車・歩兵がその場所に進む場合は必ず成らなければならない。
「連続王手の千日手」 連続王手での千日手は王手している側が指し手を変更しなければならないが、これを行わずに千日手が成立してしまった場合。千日手が成立した時点で反則になるため、対戦相手が指し手によって反則が確定する場合もある。
それ以外のWikipediaの記述。これらはすべて禁じ手ではなく「ルール違反」にあたるものです。たくさんありますね。
・駒を成れない状況で成ってしまう。
・玉や金を成ってしまう。
・成り駒を盤上で裏返し元の駒に戻す。
・成り駒を打つ(持ち駒を裏返して打つ)。
・持ち駒を駒台に乗せず手に隠し持つあるいは将棋盤や駒台の陰に置く(隠し駒)。
・いったん着手した手を変える行為(待ったと呼ばれる)も基本的には即負け。
なお、"「王手をするときには『王手!』と言わなければいけない」と誤認する者も多いが、そのようなルールは存在しない"とのこと。
●実際にプロがやった将棋の反則ランキング
さて、タイトルにしたランキング。"記録に残っている1977年から2005年までに、プロの棋戦で発生した反則のうち、回数が多いもの"が出ていました。
【プロの棋戦で発生した反則の上位(1977年以降)】
1位 二歩 44回
2位 二手指し 22回
3位 王手放置、自らの玉を相手の駒の利きにさらす 8回
4位 角・馬が移動できない位置へ移動する 5回
5位 成れない状況で駒を成る 3回
反則として有名な二歩、明らかに反則とわかる二手指しが多いようです。二歩はプロ棋士が驚いている動画が話題になりますが、反則としては珍しくないようです。
将棋”二歩”負け橋本八段の動画が話題に
●おもしろい反則・珍しい反則
Wikipediaでは、特殊な反則もピックアップしていましたので、最後にこれを。
・持ち駒を成駒の状態で打った(成銀を金と見間違えて打ったという事例がある)。
・駒を飛び越える位置に角を動かした。
・
自分が取った駒を相手の駒台に乗せた。
・盤上から駒台に移ってしまった香車を持ち駒として使用した(服の袖が当たったことが原因である)。
・後手が先に指した(これは「自分の手番ではないのに指している」ことから、二手指しの一種にあたる。あえて言えば、「0手目」という架空の後手の指し手と合わせて2手となる。棋譜上は「並べた状態のまま投了」の扱いとなる)。
・相手の駒を取った後、別の場所に駒を動かした(8八の玉将で7八の相手の馬を取ったが、馬を駒台に移した後玉将を8七に移動させた)。
・いったん不成で敵陣に置いたように見えた駒を持ち直し、成りに変えた。対局はそのまま継続されたが、テレビ放送後の視聴者の抗議を受け、「待った」であるとされた。
・
自分で自分の駒を取った(国際将棋トーナメントBクラス日本代表のさかもと未明)
将棋は何か極限の戦いというイメージがありますが、追い込まれてしまうせいかこういう珍事にも事欠かないイメージもあります。
追加
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