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ノーベル賞受賞の発見を「棚ぼた」と言われ、田中耕一さん憤慨


2010/11/28:
「いいひと」イメージが強いノーベル賞の田中耕一氏
ノーベル賞受賞の発見を「棚ぼた」と言われ、田中耕一さん憤慨
同じことを繰り返していたからこそ気づいたノーベル賞級の発見
毎日正常な音を聞いているから異音にも気づく


●「いいひと」イメージが強いノーベル賞の田中耕一氏

2010/11/28:ノーベル賞をもらった田中耕一さんと言えば、「いいひと」という印象でWikipediaにもそういったエピソードが多くありました。

・出身校の東北大学から2002年10月31日に名誉博士号が授与されたが、田中は自分は職人的科学者であるとして、ノーベル賞授賞式会場でも敬称にドクターではなく、ミスターを使うよう申し出た。
・電話による受賞の報が伝えられたとき「びっくり」(ドッキリカメラの意)だと思い本気にしなかったが、家の前に報道陣が大挙押し寄せやっと現実と考えた。
・田中は現場にいることを好んだため、昇進の話をたびたび拒み、ノーベル賞受賞時も島津製作所に於いては年齢的に不相応な主任という職にいた。
・同賞受賞に伴い会社の業績に多大な功績を与えたため、島津製作所は特例で待遇を上げ、研究現場に留まれる「フェロー」という職位を新たに創設した。しかし、「急に待遇が上がるのは好ましくない」と田中が拒んだ。
・七三分けの髪型に作業服という外見、一介のサラリーマンでお見合い結婚という経歴、穏やかで朴訥とした言動。


●ノーベル賞受賞の発見を「棚ぼた」と言われ、田中耕一さん憤慨

 メインの話自体は、ちっとも共感できなかったと言うか、重要な事実を見ないようにして都合の良いところだけ取り出している感があったので紹介しないのですが、日経ビジネスオンラインのある記事に田中耕一さんのエピソードがありました。

 それは、以前、著者の河合 薫さんが対談したとき、田中耕一さんは「僕の発見が、“棚ぼた”みたいに言われるのがすごく悔しい」と語っていたという話でした。

 この「棚ぼた」と言われたというのは、ノーベル賞に繋がった実験が「試薬の調合を間違えて新しい発見につながった」ものであったため、棚ぼたノーベル賞などと揶揄したマスコミがあったことを指しているそうです。それに田中さんはひどく怒っていたらしいのです。
(2010年4月8日 “イチロー”を評価しない、会社の不条理 「毎日、同じことを繰り返す」職人は認めてもらえないのか? 河合 薫)

 これは、前述のような「いい人」イメージと合わないかもしれませんが、そりゃ、そんなこと言われて悔しくない人もいないでしょう。また、田中さんは「職人的科学者」と自称していますが、職人気質はその言動に感じるところで、名誉や待遇や芸能人扱いなんかはどうでも良くても、日々の現場での研究は大切だったからとも考えられます。


●同じことを繰り返していたからこそ気づいたノーベル賞級の発見

 田中さんは、この発見は同じことを繰り返していたからこそ気づいたことだと主張しています。

「毎日毎日、同じことを繰り返し、同じものを見ていたから、間違って出てきたものが、単なる雑音なのか、それとも重要な意味をもつものなのか見極められた。もし、長年同じものを見続けたという繰り返しがなければ、そのままゴミ箱にいっていたと思う」

 ノーベル賞に値するような大発見も、毎日の繰り返しなくして生まれないのであるとは著者の弁ですが、確かにこれは理解できる話。

 毎日同じ繰り返しだと言うと、変わり映えがしないとか、簡単なことだとか悪い印象ばかりしますが、こうやって考えてみると、大切なこともあるものですね。


●毎日正常な音を聞いているから異音にも気づく

 なお、ちょっと話が変わってきちゃうのですけど、特にこれは逆に悪い話、例えば機械の故障などでは、一般的でわかりやすいんじゃないかと思います。

 たとえば、機械に故障が発生していつもと違う音がしていたとしても、それは正常なときの音を知っていないとわかりません。初めてその音を聞いた人、またはそうでなくても聞いた回数が少ない人だとか、毎日をぼーっと過ごしていた人だとかには、それが正常な音なのか、おかしな音なのか判断しようがありません。これは私も経験した話です。

 私が大学時代にいた研究室であるとき真空ポンプがおかしくなったのですけど、博士になるはずの博士課程の学生はこれに気づかず、問題ないんじゃないの?などと言って実験を続けようとしていました。一方で、修士課程の学生は、いつもと音が違うし、圧力の数値が十分に下がっていないと主張。実験を中止して先生に見てもらったところ、やはり壊れているとわかりました。

 このケースでは、博士課程の学生が普段実験しているときの圧力すら覚えておらずひどすぎたんですけど、ぼけーっとしているとこれだけ差がつきますよ…という話です。


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