離婚の話をまとめ中。<日本で離婚増加、家族が終焉・崩壊という嘘 明治時代は1.5倍離婚>、<土佐藩「7回離婚することは許さない」逆にそんなに離婚してたの?>をまとめています。
2023/02/24追記:
●土佐藩「7回離婚することは許さない」逆にそんなに離婚してたの? 【NEW】
●日本で離婚増加、家族が終焉・崩壊という嘘 明治時代は1.5倍離婚
2023/01/24:
家族 - Wikipediaを見ていたら、<家族に関するメディア報道>というところが目に入りました。この<家族に関するメディア報道>の項目では、まず「昔は良かった」論によるマスコミ報道について紹介しています。
<一部の家族が機能不全状態にあるという意識の広まりと共に、家庭でのドメスティックバイオレンス、児童虐待などの事件がマスメディアを賑わすことが日常化している。これらの問題はどの時代にもあり、件数的には現代ではむしろ減少しているが、報道は増加している。近年は家庭内の暴力を人権問題として社会問題ととらえる傾向がある。増加する高齢者人口と在宅での高齢者看護などと共に、家族をめぐる社会問題が報道されている>
「新版 データで読む家族問題」(湯沢雍彦・宮本みち子 NHKブックス 2008年11月30日)によると、日本の離婚率は1960年から緩やかに上昇傾向に入り、2000年まで増加しています。ただし、世界的に見れば日本の離婚率は2006年時点でもかなり低位であり、日本の離婚率が海外より高いわけではないようです。
また、湯沢雍彦著『明治の結婚 明治の離婚―家庭内ジェンダーの原点』などでは、<家族をめぐるメディア報道においては、現代の離婚件数が昔より増加しているかのような言論や、「家族の終焉」といった、歴史的に見て適切ではない言説がなされる場合がある>と指摘されていたみたいですね。
というのも、戦後離婚率が増えているのは事実ではあるものの、より長いスパンで見ると離婚率は高くないため。「昔は良かった」と美化されがちな明治期の離婚は、なんと現代の1.5倍。明治時代こそ家族の終焉・崩壊を心配しなくてはいけない数字で、現在の家族は日本の歴史の中で見ると良くなっているようでした。
なお、こうした話は「離婚率が高いのが悪いこと」という見方に沿ったもの。そもそも離婚率が高いと悪い、低いと良い…とは一概に言えず、中身によるでしょう。例えば、女性の地位が低いとされる中東の国では離婚が少ない…といったデータを見たことがあります。離婚率だけで幸せをはかるのは無理がありそうです。
●土佐藩「7回離婚することは許さない」逆にそんなに離婚してたの?
2023/02/24追記:離婚について検索すると、
「3組に1組どころじゃない」離婚大国・日本が、世界一離婚しない国に変わった理由(2021/12/17)という独身研究家・荒川和久さんによるヤフー個人ニュースが目にとまりました。うちと同じで、明治初期の日本が離婚大国でその後離婚しない国に変わった…という話でした。
<日本の離婚が増えたのは近年になってからだと思っている人が多い。昔の夫婦は、「添い遂げるもの」と考えているかもしれない。それは大きな勘違いである。元々日本は離婚大国であった。
明治以降の長期の離婚率の推移をみればわかる通り、江戸時代から明治の初期にかけては、特殊離婚率は4割近くで、(引用者注:35%程度である)現代よりも多い>
これは「特殊離婚率」という数字で比較した場合。単純に人口と比較した「人口千対離婚率」でみると、1883年時点では3.38もあり、2019年実績である1.69のほぼ倍だそうです。この比較では今の2倍離婚していたということ。2019年での世界一高い離婚率はチリの3.22なので、江戸時代の日本はそれ以上だとも言えます。
江戸時代に関しては全国的なデータはありませんでしたが、明治になって突然離婚が増えたわけではなく、江戸時代も離婚が多かったようです。おもしろかったのが、土佐藩には「7回離婚することは許さない」という禁止令があったこと。逆に言えば、放っておくと7回離婚しかねないほど離婚が多かったんでしょうね。
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