●就活サイトが底辺の職業ランキングを公開して炎上してしまう…
2022/07/02追記:就活サイトがブラックな職業を紹介する…というのも聞いたことがなかったのですが、新卒向け就職情報サイト「就活の教科書」(Synergy Career社が運営)が公開した「【底辺職とは?】底辺の仕事ランキング一覧」を公開して炎上。「底辺職」という言い方だとニュアンスが変わってきますね。
<新卒向け就職情報サイト「就活の教科書」が公開した「【底辺職とは?】底辺の仕事ランキング一覧」などと題した記事に対し、2022年6月下旬から「職業差別を助長する」といった批判がツイッター上で相次いでいる。運営会社は指摘を受け、28日までに記事を削除した。
編集部員と就活生の対話形式で、「世間一般的に呼ばれている底辺職業ランキングについて解説していきます」「底辺職の特徴やデメリット、底辺職を回避する方法について紹介していきます」と進む>
(
就活情報サイト「底辺の職業ランキング」に批判殺到 12の職を羅列...運営会社は削除し「事実関係を確認する」 J-CASTニュース / 2022年6月29日 22時8分より)
ブラックな労働になりやすい職業というのは存在し、その注意喚起を…というのはうちでも以前よくやっていました。ただ、「底辺職」だと明らかに侮蔑の意味があり、私が思いつかなかった言い方で驚き。見下しているニュアンスが強く、ブラック業界にハマる人を助けたい…という考えが弱く見えます。
また、ブラックと言われる業界に入りたいという人や入らざるを得ない人がいますし、業界内でホワイトな労働にしようとしている会社もあるでしょう。「底辺の職業」といった言い方は、ここらへんでも気遣いがないです。そもそも馬鹿にした言い方であるために、好意的な解釈は無理でしょうね…。
就活サイトでは、「何を底辺職だと思うのかは人それぞれ」だとし、「一般的に底辺職と呼ばれている仕事は、社会を下から支えている仕事です。そのような方がいるからこそ、今の自分があるのだということには気づきましょう」とも書いていたそう。ただ、これでも見下し感があり、フォローになっていません。
●誰でもできる仕事…「底辺職」と名指しされた12の職業とは?
なお、この就活サイトで具体的に「底辺職」とされた職業は、「土木・建設作業員」「警備スタッフ」「工場作業員」「倉庫作業員」「コンビニ店員」「清掃スタッフ」「トラック運転手」「ゴミ収集スタッフ」「飲食店スタッフ」「介護士」「保育士」「コールセンタースタッフ」の12種類でした。
底辺職の特徴については、(1)肉体労働である(2)誰でもできる仕事である(3)同じことの繰り返しであることが多いと解説。(1)平均年収が低い(2)結婚の時に苦労する(3)体力を消耗する などがデメリットだとしていたといいます。「結婚の時に苦労」ってのが、また差別感がきついですね。
全体としても「底辺職と呼ばれている仕事は誰でもできる仕事である場合が多い」と言っており、これは特に強調。底辺職かどうかはともかく、こうした仕事がブラックになりやすい…というのは私も事実だと思います。「誰でもできる」というよりは、特別な資格がいらない…といったものですけどね。
ただ、飽くまで「多い」であり、資格が必要な例外もちらほら。例えば、「トラック運転手」なんかは特別な運転免許が必要であり、本来なら高給取りであって良さそうなものです。実際、昔は日本でもむしろ大きく稼げる花形的な仕事だったと聞いたことがあり、その時代を知らない私には信じられませんでした。
【関連投稿】
■
日本人の給料は安すぎる!人材の買い叩きが横行でも擁護する人々 ■
社交辞令を本気で受け取る非常識な新人?日本人のめんどくさい建前がブラック企業問題を悪化させる ■
社員は家族という会社にブラック企業が多い理由 疑似家族制度導入の万協製薬紹介のガイアの夜明けに反響 ■
日本人にサイコパスは多い?ブラック企業に最適化した社会の構造 ■
ブラック企業が跋扈するブラック国家日本 その精神は戦前からの伝統か? 根性論・個人に責任転嫁・人命軽視などの共通点 ■
ビジネス・仕事・就活・経済についての投稿まとめ
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|