【前編】華麗なるキャリアの道程は、『ドワンゴ』から逃げ出したい一心から!? / 飲み会で探るエンジニアのホンネ #naoya_sushi 編
エンジニアが会社を辞める本当の理由
— 川上:もともとね、『ドワンゴ』のエンジニアって、創業時から全然辞めなかったんですよ。それが主力事業が通信ゲームのシステム開発から『着メロ』に変わったときに少し辞める人たちが出たんです。その次に主力事業がまた『着メロ』から『ニコニコ動画』に変わったときに、また辞める人たちが大量に発生した時期があって、ネットでも『ドワンゴ』のエンジニア大量離脱事件として騒がれた時期があったんです。(中略)
— 川上:そのときは1年半ぐらいで全エンジニアの15%くらいが辞めたんですよ。
— naoya:えー、15%って、離職率としては結構な数字ですね。
— 川上:IT企業って人材の流動性が高いから、1年半で15%っていうのも、本当は珍しくない数字じゃないかとも思うんですけど、毎年、数人しかエンジニアが辞めなかった『ドワンゴ』にとっては、その衝撃度は数字以上に大きかったんですよ。社内で同僚が何人も辞めていくという経験をしたことがない人たちばかりだったんですから。(中略)
— 川上:たぶん、原因はひとつではなくて、まあ、いろんな要因がたまたまその時期に重なったんだと思うんですよ。うちのエンジニアは『ドワンゴ』でしか働いたことがない人が多かったから、一度外を見てみたいという欲求はあっただろうし、当時はソーシャルゲームバブルの絶頂期だったので、『ドワンゴ』を辞めれば今よりも給料が上がるんじゃないかという期待もあったんだと思います。そういう潜在的な欲求があるところに、いくつかの事件が重なって、何人かが辞め始めた時に雪崩現象が起こったんだと思います。まあ、でも一番の原因は給料じゃないかなあ。
— naoya:あの時期にWeb業界のエンジニアの平均給与が一気に上がりましたからね。景気のいい話が多かったです。でも、『ドワンゴ』ってエンジニアにとって居やすい会社だと思ってたので、そこが原因になるっていうのが意外です。
— 川上:そりゃそうでしょ。あの当時、高給に釣られてエンジニアがソーシャルゲーム会社に流出して困っていたのはうちだけじゃないですから。2倍とか3倍とかになりそうな雰囲気があったじゃないですか。僕がエンジニアの立場でもやっぱり自分の人生を考えちゃいますよね。でも、給料だけで会社を移る人間なんて、実はそんなにいないんですよ。他にもいくつか会社への不満がないと、そうは簡単にサラリーマンが転職なんてしません。そもそも、うちのエンジニアって辞めたエンジニアも含めて大多数が『ドワンゴ』を愛していましたし。だから、辞めるためには、いろんな理由が必要で、みんな、いろんなことを言ったんだと思います。
— naoya:そうですね。愛してたのはそう思います。『ドワンゴ』出身のエンジニアの人は『ドワンゴ』の思い出話をよくしてますよ。しかし、『ドワンゴ』に限らずかもしれませんけど、辞めるときって、人はそういう動きをとりますよね。辞めるって決めてから辞めるに当たる理由を探す、みたいな。
— 川上:みんな『ドワンゴ』愛が強かった。たぶん会社が好きというよりは、『ドワンゴ』という環境が好きだったんだと思います。それが故に、自分が辞めるときには仲間全員辞めさせて引っ張っていこうとか、いろんな理由をくっつけて必要以上に自己正当化をする人が多かったために、ややこしくなって見えた、というのが本当のところなんじゃないかなぁって、僕は思いますね。
— naoya:当時、『ドワンゴ』から転職してきたエンジニアが自分のチームにもやってきたんですけど、なんで辞めたの? って聞いても、なんか釈然としない理由ばかりと言うか、辞める理由がよくわからなかったのを思い出しました。
— 川上:そうでしょうね。
— naoya:だから、その当時も、もしかしたら辞める必然性はあまりなかったんじゃないかな、って思ってはいました。あくまで必然性、ですけどね。感情的にはまた別の話でしょうし。ただ、彼らが言っていたのは、一緒にやっていた人たちが何人も辞めてリーダーがいなくなっちゃった、的なこと。なんで自分も辞めなきゃいけないのか、っていうところに、合理的なものがないなとは、その彼ら自身も、うすうす感じてはいたんだと思いますね。
ドワンゴは大量退職に関する印象操作をやめろ - hiroki-uemuraのブログ kuzuha 2015-09-01
2008年に大学を卒業してドワンゴに入社、2011年末まで所属して、その後は2012年から先月までグリーに在籍していました。伊藤直也氏がグリーを退職されたのは2012年3月末で、その間に彼と直接やりとりのあった元ドワンゴの人間はおそらく僕しかいないと思われます。— naoya:当時、『ドワンゴ』から転職してきたエンジニアが自分のチームにもやってきたんですけど、なんで辞めたの? って聞いても、なんか釈然としない理由ばかりと言うか、辞める理由がよくわからなかったのを思い出しました。
ということでここで出てきた『ドワンゴ』から転職してきたエンジニアというのは僕であり、川上量生氏と伊藤直也氏両名から名指しで「キャリアチェンジの理由が微妙だった」と批判された本人です。
(中略)横のつながりの強い東京のインターネット業界に身を置いている人間として、ネームバリューと発言力のあるこの二人から名指しで批判されるというのは大変なストレスであり、黙って受け入れるわけにはいかなかった。
一時期にドワンゴから大量の人材が流出した事件は、様々な不満が募っていたことを知りながら黙殺を続けたことが原因である。
当時のドワンゴの開発体制は非常にお粗末なものであり、他社に比べても圧倒的にレベルが低かった。加えて報酬も非常に低く、そのことは業界でも有名だった。
サービスを維持することと納期が至上命題であり、手段は問われないことで論理的、計画的な開発を行うことはできず、開発者はただリソースとして消費されるだけだった。
そんな折にソーシャルゲームバブルが到来し、豊富な資金力をもとによりよい環境を提示する会社が増え、それが大量退職につながることになった。
ドワンゴという会社は信用できず、信用してはならない。
1つは(中略)ツイッタークライアントサービスにまつわるもので、このサービスの利用開始にあたって、twitterのIDとパスワードを入力させるようになっていました。
これに対して新卒のK君がtwitterで「ドワンゴという会社はtwitterのIDとパスワードを預けるに足る信用を持つ会社なのか」という趣旨のツイートをしたところ、即座に偉い人を連れたプランナーに詰め寄られ有無を言わさずツイートを消すことを強要されるということがありました。
もう1つは同僚のYについてですが彼は非正規雇用されている人間で、「サービスをひとつしっかりリリースさせることができたら社員に登用する」と言われていました。しかし、彼が関わるサービスがリリースする直前になるとなぜかまた別のサービスの立ち上げに回されるということを繰り返し、最後には契約更改を行わないことを伝えられました。
最後は総務部を追い出し部屋にしたことです。
学歴間の争いが、表面化したように見えた。|川上量生の胸のうち|川上量生|cakes(ケイクス)
川上 ひとつは、いろいろ変わった採用を試しているなかで、「2ちゃんねる採用」とかやってたんですよ。プログラム関連板に人材広告を載せて、2ちゃん経由で募集したんです。コミュ障でも優秀な、とがった人材がほしいと思ってやったんですけど、結果的にそのときに採った人を雇い続けられなくなって。それにともなって何人か辞めてしまいました。
—— デマを流してネットで炎上した方もいらっしゃいましたよね。彼を雇い続けるのはとても難しそうだと、傍目から見ても思いましたけど……。
川上 いやあ、無理ですよ。
言及される当人がどういう気持ちになるかまで考えが及んでいなかった。申し訳なかったです。
— Naoya Ito (@naoya_ito) 2015, 9月 1
しかし、ぼくは、くずは氏が記事を不快に思ったことについて謝罪するつもりは毛頭ありません。不特定多数に向けた発言で、たとえ発言にそれなりの配慮をするにせよ、すべてのひとが不満に思わないことを前提にはなにもいえないからです。だから、ぼくは思ったことを言うし、くずは氏もそうした。
— kadongo38 (@kadongo38) 2015, 9月 1
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