もともと山口組シリーズは、資金源の話が気になって書き始めたものでした。で、以前見た中では、芸能ビジネスがあるという話も出てきていました。
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世界一の金持ちヤクザ山口組の収入源は?芸能ビジネス・不動産など●大物人気歌手の興行権を握っていた山口組
今回の中でも、その芸能界に触れたものがありました。
山口組“2兆円抗争”勃発 シマとシノギ奪い合い…学習塾まで:イザ! 2015.9.4 20:23
46年に就任した田岡一雄3代目組長は、港湾労働者の派遣事業のほか、自らが社長を務める芸能事務所「神戸芸能社」を介して芸能界に進出。大物人気歌手の興行権を一手に握り、組織の資金源とした。日本最大の暴力団となった山口組は、80年代から90年代にかけてのバブル期に経済規模を急拡大させた。
●興行権を握っていた大物人気歌手とは誰?
具体的に大物人気歌手とは誰か?というのは、「神戸芸能社」のWikipediaでわかります。
神戸芸能社 - Wikipedia
神戸芸能社(こうべげいのうしゃ)は昭和33年(1957年)4月に法人登記した日本の興行会社(プロモーター)で、暴力団・三代目山口組(組長は田岡一雄)の企業舎弟。美空ひばりが所属していたことで有名。前身は山口組興行部。(中略)
ひばりの他に田端義夫、高田浩吉、里見浩太朗、 山城新伍、橋幸夫、三波春夫、北条喜久子らの興行権を持った[4]。
●山口組の芸能ビジネスは過去の話?
ただ、これは過去の話じゃないかと思われます。Wikipediaでは以下のように続いていました。
1964年(昭和39年)2月、警視庁が「組織暴力犯罪取締本部」を設置し、暴力団全国一斉取締り(第一次頂上作戦)を開始した[5]。
神戸芸能社は公共施設から締出された[注釈 1]。
●その後は地上げや会社整理、債権回収が主な資金源か?
また、最初の記事でも、1989~2005年の主な収入源は別だったといった話があります。
2006年10月に日本外国特派員協会で暴力団の経済活動について講演した元公安調査庁調査第2部長の菅沼光弘氏は「渡辺芳則5代目組長(1989~2005年在任)の時代には、地上げや会社整理、債権回収などで年間2兆円の収入を得ていたといわれている。国内最大手の自動車会社、トヨタの(最終)利益に匹敵するほどの売り上げがあったという話だ(中略)」と説明する。
●暴力団と芸能界に関する報道は近年少ない
地上げなどでの資金については、"一部の直系組長は、その当時に得た多くの資金を海外の金融機関に分散させて運用するなどし、莫大(ばくだい)な資産を築いた"ともありました。
同じように、芸能界で稼いだカネは山口組の発展に寄与した可能性があります。ただ、上記の書き方からすると、全然今は主流ではないと、解釈した方が良さそうですね。
芸能界と暴力団というのでは、以前、
バーニングプロダクション周防郁雄社長と暴力団に関する報道というのをやっていますので、今でも多少の関係は残っているかもしれません。ただ、このバーニングの報道にしても、ヤクザが深くまで入り込んでいるといった感じではありません。
●飲食店、ビジネスホテル、風俗店、学習塾なども収入源に
地上げなどについては、「渡辺芳則5代目組長(1989~2005年在任)の時代には」という言い方でした。これだと、地上げなどもまた現在の主流の稼ぎ方ではなさそうに見えます。
しかし、後述するようにどうもそういう意味じゃなさそうです。一時よりは減っているという感じですかね。
"11年の暴力団排除条例の全国施行や、12年の暴力団対策法の改正で、資金力にも陰りが出たとの指摘もある"ようで、資金源は次々とダメになっていっているようです。今回の分裂騒動も、収入が減っていることの不満が関係しているという見方があります。
とはいえ、山口組の収入は世界一だと言われています。何らかの収入があるはずです。このことについて、経済ジャーナリストの須田慎一郎さんは、以下のように説明しています。(ここで結局、地上げなどは今もあるとされていました)
「特に弘道会は、暴対法の制約を受けない周辺者と巧みに連携してさまざまな業界に手を伸ばした。飲食店以外にビジネスホテルや風俗店、学習塾の経営に関与するなどして利益を得ている。リターンが大きい債権回収や地上げなど従来の『太く短い』シノギに加え、『細く長い』シノギを確保している。いまだに豊富な資金力を備えているとみていい」
何気なく「学習塾」って名前が出てきましたが、
アメリカ財務省、弘道会を「山口組のなかでも最も暴力的な組織」でも学習塾の話がありました。学習塾経営者が山口組・弘道会系の風俗店に多額の融資をしていたという内容で、学習塾経営者が同じ塾経営出身の下村博文・文部科学相にも寄付していたために話題になりました。
●現在の日本の暴力団では、「周辺者」が大事
上記の説明の仲で「暴対法の制約を受けない周辺者」というのが、出ていました。今はこれが重要みたいですね。須田慎一郎さんは、次のように説明していました。
「盃を受けて組に入ると、さまざまな制約が出てくる。そのため、わざと正式な組員にならずにシノギの場面だけに関わる周辺者もいる」
新しい山口組の方も、何か具体的な問題を起こすまでは、暴力団と指定できないと言われていました。これで取り締まりに不都合が生じる可能性があるそうです。分裂しただけなのに変ですね。
日本はヤクザを法律で認めた存在にしてしまうという独特のやり方をしているものの、これが悪い方向に働いているのでは?といった指摘の記事も今回見かけました。
この指摘がもし正しければ、山口組が収入世界一となれた間接的な要因に、日本の法律というのもあるのかもしれません。
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