【クイズ】 毎日、A病院では50人、B病院では10人の赤ちゃんが生まれています。1年間で、1日に出生した赤ちゃんの6割以上が男の子だった日はどちらの病院が多かったと思いますか?
1.A病院
2.B病院
3.A病院もB病院もほぼ同じ
●男ばかりの兄弟の人との間に生まれてくる子供も男の子?
いつものように回答までの間を開けます。何の話を書こうか迷うクイズですが、男ばかりの兄弟に関する話でも…と検索。
男ばかりの兄弟の人との間に生まれ来る子供も男の子!? 【OKWave】
0_0pecoe 2007-03-29 22:35:49
気のせいかもしれませんが…。
結婚している私の友人達が出産を経験し、ご主人が男ばかりの兄弟だと、生まれ来る
子供も男の子である確率って高いのかなぁ?と疑問に思い、質問してみました。
私の友人の話ですが、ご主人は共に男ばかりの兄弟です。
・1人目の友達は、子供を2人授かり、2人とも男の子でした。
・2人目の友達は、旦那さんが子供嫌い。でも1人だけなら子供作ってもいいということで、
彼女の希望する「女の子!」の産み分けにチャレンジしましたが失敗。
・3人目…この人は男性ですが、彼も男ばかりの兄弟。弟さんの子供は2人とも男の子。。
はい、気のせいです。少ない例を一般化して考えてしまうという典型的なダメな考え方。失敗例のお手本みたいな感じです。
●男ばかりの兄弟の人との間に生まれくる子供はむしろ女の子だ!
身近な例で法則化できる…とすると、ベストアンサーの方は全く逆の法則を導き出すことができます。矛盾しちゃいますね。
noname 2007-03-30 09:39:48 回答No.8
わたしの周りでは男兄弟のご主人の家には女の子が生まれることが多いですよ。質問者さんと全く逆のイメージですね。
しかもある友人の場合は女の子が三人も続いています。(ご主人は男兄弟3人、奥さんも男兄弟2人います)
また親戚も同様で男兄弟3人のご主人を持つ夫婦に生まれたのは女の子二人。この例が2家族あります。
逆に姉妹だけで育った奥さんのもとには男の子が生まれたり、うまいことできているな~って思っていました。
確立は半々ですからただの気のせいだと思いますよ。
質問者さんの周囲とわたしの周囲でこんなに違うのですから、遺伝とか関係ないと思います。
素直な質問者さんだったようで納得して、以下のように補足していました。
> 質問者さんの周囲とわたしの周囲でこんなに違うのですから、遺伝とか関係ないと思います。
よく考えたら、会社の方で、男兄弟の方、女の子2人という人がいたことを思い出しました。
おっしゃるとおり、どうやら遺伝とは無関係のようですね。
●男性ホルモンが強いと男の子が生まれやすい?
質問者の方が不思議だったのは、「このような実態を見ていると、『もしかして男ばかりの兄弟』は男性ホルモンが強くて 女の子が授かりにくいのかなぁ…と思えてきます」とおっしゃっていたことです。
男性ホルモンが強いと男の子が生まれる? 初耳です。それ以前に男ばかりの兄弟だと男性ホルモンが強いというところから変なので、ここだけ疑問に思っても仕方ありませんが、不思議なことをおっしゃいます。
調べるだけ時間の無駄のような気がしつつも検索すると、何か肯定している方ばかり。「男性ホルモンの一種であるテストステロンが多いと男の子を授かる可能性が高い」というもっともらしい解説すらあります。
この解説には「年齢とともにテストステロンは減少するので、後から女の子が生まれやすくなる」というおまけまでついていました。
ただ、信頼できそうなサイトでの記述では、こういった説を裏付けているものはありませんでした。そもそも産み分け自体、普通にやると無理というものならこの検索の過程で見つけました。
それがこの前投稿した
男の子・女の子の産み分けができない理由と男が多く生まれる理由 男性ホルモンが強いと男の子が生まれやすい説は嘘?でした。
●「男の子が多く生まれやすい条件の病院はどちらか?」の回答
では、回答です。
【クイズ】 毎日、A病院では50人、B病院では10人の赤ちゃんが生まれています。1年間で、1日に出生した赤ちゃんの6割以上が男の子だった日はどちらの病院が多かったと思いますか?
1.A病院
2.B病院
3.A病院もB病院もほぼ同じ
【答え】2.B病院
この手の問題にひっかかり続けていましたが、やっと私も正解。一言で言うと、サンプルが少ないとばらつきが大きくなるため…だろうと予想。で、実際記事でも同じことを言っていました。以下のような説明です。(ばらつきが大きいというだけですので、「女の子が6割以上」という問題でも答えはいっしょです)
正解は、B病院。答えは、「ほぼ同じ」ではない。サンプルの数が少ないほど極端な値が出やすくなるから、「小病院のほうが多い」というのが正解。
「A病院では1万人、B病院では1人の赤ちゃんが生まれています」という前提であれば、気づく人も多いだろう。毎日1万人が生まれる病院では、赤ちゃんの6割以上が男の子だった日は、1年に1回もないかもしれない。一方、1人の赤ちゃんしか生まれない病院では、赤ちゃんの6割以上が男の子だった日は、1年のうち、ほとんど半数に及ぶだろう。
サンプル数が少ないとバラツキが大きくなるのは当然だが、日常的には、私たちは、そんなことはお構いなしに判断している。
カーネマンらは、人間によるこのような判断の単純化を総称して「簡便法(ヒューリスティックス)」と名づけた。人は、合理的に考えるのではなく、丸めて考えるということだ。
学生に対するアンケートでは、「A病院もB病院もほぼ同じ」と間違えて答えた学生が45%いて、正解者数とほぼ拮抗している。
「直観」の罠に陥るな!あなたの判断力を試す、クイズ3題|マーケットで成功するための投資の心理学|ダイヤモンド・オンライン 林 康史 [立正大学経済学部教授] 2008年1月15日
サイコロを振って1の目が出る確率が高いときは?みたいな話でも良いですね。数回サイコロを振ったときなら、1が高い確率で出ることが結構ありますが、100回・200回と振ったときは極端に1が多くなることはほとんどなくなります。
サンプル数が少ないときにばらつきが大きいというのは、1が極端に少なくなる場合でもいっしょです。数回サイコロを振って1が出ないときはよくありますが、100回サイコロを振って1が出ない確率は極めて少ないです。こっちの方が極端でわかりやすそうですね。
関連
■
男の子・女の子の産み分けができない理由と男が多く生まれる理由 男性ホルモンが強いと男の子が生まれやすい説は嘘? ■
【クイズ】タクシー問題 行動経済学でノーベル経済学賞のカーネマンの実験 ■
兄弟姉妹の構成による性格の研究 末っ子・長男長女・次男次女 ■
ポジティブシンキング、実は効果なし! ネガティブと変わらない ■
正常性バイアスと多数派同調バイアスの危険な合わせ技と具体例 ■
石油無機起源説のトーマス・ゴールドってどんな人? 定常宇宙論など天文物理学者としても有名 ■
科学・疑似科学についての投稿まとめ
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|