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鬼怒川の名前の由来・意味 「鬼が怒っているようだから」は後付け


 大雨による氾濫で甚大な被害をもたらしている鬼怒川。

 この鬼怒川の名前について、日経新聞の2015/9/11付春秋は「おどろおどろしい字面だと、かねて思ってはいた。氾濫をくり返してきた荒れ川なのだろう、と」と書いていました。


●鬼怒川の名前の由来・意味 古くは「毛野川」「絹川」「衣川」の表記

 しかし、意外なことに昔から「鬼怒川」と書いたわけではないそうです。河川の氾濫ありきの名前ではないみたいですね。同じような説明が各所にありますが、丁寧だったのは以下です。
鬼怒川(きぬがわ)・小貝川(こかいがわ)の名前の由来 | 下館河川事務所 | 国土交通省 関東地方整備局

 鬼怒川の名前の由来は、古くからいろいろあるそうです。今の栃木県と群馬県の両地方は、昔、「毛野国」(けぬのくに)とよばれていたそうです。そこを流れる川が「毛野川」(「けぬがわ」か「けぬのがわ」)、現在の鬼怒川のことをよんでいたようです。「毛野川」が、栃木特有の方言である「い」と「え」が入れ替わるような話し方のせいからか「けぬがわ」から「きぬがわ」によびかわったともいわれているようです。また、「絹川」や「衣川」とも書かれていたともいわれています。現在の「鬼怒川」になったのは、洪水になると、普段は静かに流れる川が、激しい流れと岩の転がってぶつかる音などから、「鬼が怒っているようだ」ということからついた名前であるとも言われているようです。

●「絹川」「衣川」はむしろ穏やかなイメージ

 上記については、「いろいろな説があるようですので、参考の一つとしてください」という断り書きもありました。ただ、一応全部採用した場合は以下のように変化したことになりそうです。

「毛野川」
 ↓
「絹川」「衣川」
 ↓
「鬼怒川」

 「絹川」「衣川」について、先の日経新聞は「これだと荒れ川というより、むしろ穏やかな川のイメージが沸いてくる」と書いていました。本当、全くイメージが異なりますね。


●4つ由来があるというサイトも

 一方、以下は併記の形で、由来を4つ挙げていました。内容も多少異なるところがあります。
歴史と地名の由来(鬼怒川・川治エリア)/nikko-aizu.com

「鬼怒川」という名前の由来(4つの説がある)
①昔、現在の栃木・群馬県地方を毛野国※①と呼ばれていた頃、そこを流れ
 る毛野川※②がなまって、鬼怒川となった説。
※①=毛野国=ケヌノクニ) ※②=毛野川=ケヌノガワ
②いつもは穏やかに流れている川が、一旦荒れると字のごとく、鬼が怒った
ように荒々しくなることから、鬼の怒る川と名付けられたという説。
③昔、絹村という所があり、よく絹を洗っていたところから絹川と名が付き、
それが鬼怒川となったという説。
④水源が鬼怒沼であることから、その河川名を鬼怒川と呼んだ説。

●「鬼怒川」の表記は江戸時代で初めて登場

 ただ、Wikipediaによると、「鬼怒川」の登場は新しく、いわば後付けのような状態だと考えた方が良さそうです。また、Wikipediaでは、他にない紀氏由来説にも触れています。
鬼怒川 - Wikipedia 最終更新 2015年9月12日 (土) 04:12

鬼怒川に関して、古く『常陸国風土記』には「毛野河」と見え、常陸国各郡の境界を成す旨が記されている[4]。また『続日本紀』神護景雲2年(768年)条には、古来「毛野川」は下総国と常陸国の境界を成すと見える[4]。平安時代の文献(『延喜式』兵部式、『倭名類聚抄』など)には「河内郡衣川」や「下野国驛家衣川」などと見え、江戸時代の古地図にも「衣川」とある。明治時代に編纂された『日本地誌提要』では「絹川」とされるほか、『下野國誌』には「衣川」と見えるように、「きぬがわ」はかつて「衣川」「絹川」と表記されていた。

現在に見る「鬼怒川」という表記は、江戸時代の史料(寺田家文書)に「新鬼怒川堀割、寛永元甲子年也」として見えるほか[4]、明治から『古事類苑』など諸文献に見られる。「鬼怒川」の表記は、暴れ川である「鬼が怒る川」から「鬼怒川」となった、などと云われるが、「鬼怒」は明治期以降の当て字である。古代以来、「きぬがわ」には、好天時の穏やかで絹・衣の様な流れを表すであろう「絹川」あるいは「衣川」の漢字が当てられて来たが、「きぬ」という音については紀伊国の国造家を起源とすると云われる豊城入彦命やこの地方の豪族・紀清両党の紀氏に因む「紀の川」の転訛説がある[2][5][13][14][15]。

●最近の鬼怒川の洪水記録

 私はもっと古い時期どれくらい洪水が起きていたかに興味があったのですが、最近の洪水については以下の通り。
鬼怒川・小貝川の紹介 | 下館河川事務所

 流域を襲った洪水

鬼怒川・小貝川ではこれまで流域に大きな恵みをもたらしてきましたが、時にはこわい災害を起こす川でもありました。特に昭和初期から25年頃までは2から3年に1回、鬼怒川・小貝川のいずれか、あるいは両川で洪水が発生し、大きな被害に見舞われました。近年では、昭和56年、61年に小貝川の堤防が決壊し流域市町村が濁流におそわれ、多くの家屋が床上、床下浸水の被害を被りました。

鬼怒川(石井地点)
洪水年月日 原因
S10年9月 台風による温暖前線の活発化による豪雨
S13年9月 台風による豪雨
S22年9月 台風(カスリーン台風)による豪雨
S24年8月 台風(キティー台風)による豪雨
S57年9月 台風の影響に伴う秋雨前線の活発化による豪雨
H14年7月 台風(6号)による豪雨


●上流のダムで洪水被害を低減

 報道によると、鬼怒川の氾濫は久しぶりであった感じです。下館河川事務所によると、ダムの完成によって洪水が減らすことができたのこと。
 鬼怒川の洪水

鬼怒川は、その上流に急峻な山々が連なっており、河川の勾配も大きく、降雨の影響を受けやすいといった特徴を持っています。近年は、上流部にダムが完成したことにより、洪水調整が行われ、洪水被害を低減することができました。

 ただ、ダムは全部防げるという魔法のようなものではないため、今回のようなことも起こり得ます。ダムに一定の効果があるのは確かですが、当然ながら限界があり、すべての洪水を防ぐものを作ることは難しいでしょう。

 これは他の治水工事、あるいは地震対策などの他の自然災害への対策でも、同様のことが言えます。日本全国の川や海で、すべての自然災害を完璧に防ぐ対策を取るのは不可能です。
(今回の越水に関しては堤防を削って設置されたソーラーパネル工事による「人災」という声もありますが、複数箇所から越水しているという話ですので、すべてがソーラーパネル工事のせいとは言えないと思われます)

 現在は救助作業などが優先されますが、今後は今回の被害を踏まえて、どこまで被害を低減可能かが検討される必要があります。(2015/09/14追記:東日本大震災の津波のときに書いたように、防潮堤などのハードだけでの防災対策というのは非現実的で、被害者を余計増やしかねないものです。ソフト面も含めて、包括的に検討されるべきでしょう)


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