Appendix

広告

Entries

アフリカの大統領「日本が中国から学ぶことを勧める」と注文


 2014/2/8の中国とアフリカの関係 道路作りなど、なくてはならない大切な国に、1つニュースを追加。ついでに全体を訂正して再び投稿しました。


●アフリカの大統領「日本が中国から学ぶことを勧める」と日本に注文

 追加したのは、以下のようなニュースです。
ウガンダ大統領、投資奨励 「日本は中国から学んで」 共同通信 / 2015年9月12日 16時16分

 来日した東アフリカ・ウガンダのムセベニ大統領は12日、近年著しい中国のアフリカへの経済進出を評価、「日本が中国から学ぶことを勧める」と述べ、日本企業のアフリカへの積極的な投資や貿易の強化を求めた。東京・元赤坂の迎賓館で共同通信などと会見した。

 ムセベニ氏は、中国がインフラ支援や投資で「アフリカを助けている」と指摘、今後の日本とアフリカの関係持続には貿易と投資の強化が重要との考えを示した。

●中国は道路作りなどで、アフリカにとってなくてはならない大切な国

 「日本が中国から学ぶことを勧める」だけ見ると、「日本が中国に学ぶことなどない」と反発するかもしれません。また、記事を読み終えても、アフリカに投資する必要などないとも思うかもしれません。ネットでのアフリカへの蔑視感は強いものがあります。

 ただ、大本営発表のごとく日本に都合の良い情報だけ見ているとわからなくなりそうなので、敢えてアフリカで中国が感謝されていることは強調しておきたいと思います。

 今回のベースにした投稿の前に書いていた、アフリカの角での日本の存在感「中国人?違うの、じゃあ韓国人?」もそういう話でしたが、アフリカにとって中国はなくてはならない大切な国なのです。

 …とは言っても、中国に全く問題がないというわけではありません。


●中国人の多すぎるアフリカ トラブルはある

 今回取り上げる記事は、池上彰さんと平野 克己・アジア経済研究所上席主任研究員の対談についてのものです。

アフリカで日本車が売れるのは「中国のおかげ」:日経ビジネスオンライン  池上 彰 2013年12月26日(木)

 この対談ではこの前のアフリカの角での日本の存在感「中国人?違うの、じゃあ韓国人?」のタイトルと同じく、池上彰さんが「日本人は大概中国人と間違えられます。スーダンでもケニアでも「ニーハオ」と声をかけられました」と言っていました。アフリカ大陸全土に中国人は100万人いるそうで、やはり最も身近な東洋人のようです。

 しかし、同時に池上彰さんは「中国人がアフリカで問題を起こしている」という話も強調していていました。この理由は二つあります。

 一つは上記の中国人の多さ。たとえ問題を起こす比率が変わらなくても、単純に人数が多ければ問題も多くなります。平野克己さんによれば、中国は対外的な視線を気にして「問題を起こすな」「労務対策をきちんとやれ」とかなり神経質になっていたようですが、コントロールしきれていないのです。

 もう一つは"中国国内ではもはや生きていけそうにない"いわば二流の中国企業を"アフリカ市場に「派遣」して"いるため、もともと問題児企業が多いということです。ダメな企業にチャンスを与えるというのはすごい発想で感心しましたが、その分トラブルは起きやすくなっていますので、マイナス面もあります。


●アフリカでの消費爆発は中国なしでは起きなかった

 労働者の多さは、そのまま中国のアフリカでの存在感の大きさだといえます。しかし、中国がなくてはならない存在というのは、もちろん労働者数だけの問題ではありません。

 たとえば、中国製品。"もともと、アフリカへの輸出が強かったのはフランスでした"が、"ざっくり言って2割ほど"であり、今は中国の半分以下。"中国からアフリカへの膨大な製品輸出がなければ、アフリカでの消費爆発は起き得なかった"と平野さんは言います。

 また、私が中国の十八番だと思っていたインフラ整備。やはりこれは強いですね。アフリカの携帯電話の普及に中国は一役買っていますが、これもインフラ面の貢献が大きいようです。
平野:携帯電話の普及というのは端末だけではなし得ない。携帯電話端末は他国のメーカーでも供給できます。が、ZTEやファーウェイといった中国のメーカーは、アフリカ各国で基地局などインフラ設備も同時に推し進めたのです。これだけ急激かつ大規模な普及に応えられる産業力を持つ国は、現在中国しかないんですね。中国メーカーは現地での技術者養成も1990年代からやっています。

●中国へ警戒するのであれば、批判だけでなく評価も大事

 平野さんは"今、日本では中国に対して批判的な声が大きい"が、"でも、こういう冷静な全体認識を持っておかないと、アフリカにおける中国の評価を読み間違えてしまいます"とおっしゃっていました。"好きか嫌いかではなく、事実に対する認識がまず重要"ということです。

 これは私も賛成します。何度か書いていますが、対立する国や勢力や企業を馬鹿にしたからと言って勝てるわけではありません。むしろ実際の力を見誤って侮るというのは、マイナスになるだけです。

 政治家も含めてここらへん区別ができていない人が極めて多いですし、むしろ競争相手を蔑む報道を求めている傾向が強いです。そういうのは取り柄のない敗者が慰めにやることですよ。

 日本のアフリカへの製品輸出は今、ほぼ自動車一択のようですが、元記事タイトルにあるように、この輸出がどれだけ伸びるかも「中国次第」となります。理由はやはりインフラ面です。

 アフリカの経済発展にとって最大の障壁は道路整備の遅れですので、道路ができないことには普及台数は頭打ちです。このアフリカの道路を作っているのはほとんど中国だそうですから、中国が道路を作ってくれないと日本の自動車も売れていかないというわけです。


●中国と対立するのではなく、利用するという選択

 日本人は認めない中国の貢献ですが、世界は現実的な選択をしているようです。これを書いただいぶ後の話ですが、中国が主導したAIIBの対応が割れたのも、こういった考え方の違いがあったのかもしれません。(関連:イギリスのAIIB参加に対する海外の反応 アメリカも参加すべき)

 仮に都合の良い情報だけ得ていた場合、当然イギリスの動きなんか予測できませんからね。腰巾着しか周りにいないワンマン社長に悪い情報が入らずに失敗事業を推し進めて、赤字を拡大するようなものです。
平野:イギリスの援助省は、アフリカ開発に関して中国と協定を結んでいます。世界銀行も中国との協調路線をとっている。ビジネスでは競争を避けられませんが、開発協力においては、中国に限らず協調がたいせつです。われわれも、中国のアフリカ政策を正確に認識して、協調できるところは協調していけばいい、と思っています。過去100年、アフリカは良くも悪くもヨーロッパとともに歩んできました。けれども、これから先アフリカは、ヨーロッパよりも中国を含むアジアとの関係のほうが強くなるだろうと思います。

池上:なぜですか?

平野:資源です。中国を筆頭にアジアの新興国が成長するほど、世界の資源需要は、20世紀末に比べて何割も増えていきます。原油生産は15%増えているし、鉄鉱石の生産量はほぼ倍になった。その資源需要がアフリカ経済の成長エンジンです。アフリカは、自らの資源開発と輸出で中国のふくれあがる需要を満たし、中国は、アフリカのふくれあがる消費需要を、製品輸出で満たす――

池上:なるほど、アフリカと中国はそれぞれの需要を満たしながら、相互補完的に成長している、というわけですね。

 そもそも中国がアフリカを重視しているというのは「資源確保」が第一なわけですが、それ以外の効果も生んでいます。記事では出ていませんでしたが、政治的にも影響力が大きかったはずで、国際的な条約か何かで賛否を決める際に日本が中国に助けられたことがあった覚えがあります。

 中国の悪口を言ったからと言って、日本が勝てるようになるわけではありません。中国は侮れない国です。


 関連
  ■アフリカの角での日本の存在感「中国人?違うの、じゃあ韓国人?」
  ■イギリスのAIIB参加に対する海外の反応 アメリカも参加すべき
  ■アフリカの貧困がなくならない理由 食料自給率と人件費の高さの関係
  ■ヨハネスブルグは危険じゃない?治安の悪い都市は払拭か?
  ■ガーナのジョン・ドラマニ・マハマ大統領は日本大使館の元現地職員 在ガーナ日本国大使館で広報文化担当だった
  ■非暴力主義を掲げたマンデラ元大統領の武力闘争組織「民族の槍」
  ■海外・世界・国際についての投稿まとめ

Appendix

広告

ブログ内 ウェブ全体
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示









Appendix

最新投稿

広告

定番記事

宝くじ高額当選者3000人のその後……10年後の彼らの生活は?
歴代首相の身長ランキング 背の高い、低い意外な総理大臣 野田佳彦・麻生太郎・鳩山由紀夫・小泉純一郎・安倍晋三など
日本で馴染みのある韓国系企業一覧
国別ノーベル賞受賞者数ランキング 日本は8位、上位はどこの国?
橋下徹大阪市長の出自 同和地区(被差別部落)と父・叔父と暴力団
意外に有名企業があるファブレス企業・メーカー 任天堂・ダイドードリンコ・やおきんなど
飛び降り自殺は意識を失うから痛みはない…は嘘 失敗した人の話
白元・鎌田真の経歴と派手な交友関係 神田うの,松本志のぶ,妻も美魔女など
楽天Edyはコンビニの公共料金の支払い(収納代行)に使える?
楽天Edyの使えるコンビニ・使えないコンビニ
主な緑黄色野菜一覧 と 実は緑黄色野菜じゃない淡色野菜の種類
のれん代とのれん代の償却のわかりやすい説明
消滅可能性都市ランキングと一覧 1800市区町村中896自治体が危機
カルシウムの多い食材ランキングベスト20 牛乳以外に取れる食品
堀越二郎の妻は死んでないし菜穂子でもない モデルは堀辰雄の婚約者矢野綾子
創価学会、会長候補の正木正明氏左遷で谷川佳樹氏重用の理由は?
インチキで効果なし、活性水素水詐欺 誇大広告であるとして排除命令が出た商品も
高カロリー食品ランキングベスト20(100グラムあたり)
EPA、DHA(オメガ3脂肪酸)の魚油サプリ 効果なしどころか危険という説
リチウムイオン電池の寿命を長持ちさせるのは、使い切って満充電?継ぎ足し充電?

ランダムリンク
厳選200記事からランダムで









アーカイブ

説明

書いた人:千柿キロ(管理人)
サイト説明
ハンドルネームの由来

FC2カウンター

2010年3月から
それ以前が不明の理由