2019/12/29:
●箱根駅伝で日大が替え玉不正、学生ではなく足の早い人力車夫だった
●「アラヨッ!」とかけ声?箱根駅伝で替え玉が発覚した経緯が嘘くさすぎる…
●嘘くさいと思いきや公式採用の説明、当時はニセ学生も多かったらしい
●夜間部学生、人力車夫、郵便配達夫、魚屋のスポーツ出場を禁止
2020/12/11:
●最近でも駅伝の不正は起きていた!大会新記録優勝チームが失格に
●箱根駅伝で日大が替え玉不正、学生ではなく足の早い人力車夫だった
2019/12/29:「情報ライブ ミヤネ屋」(2018年1月12日放送)では、カヌーの鈴木康大選手が後輩・小松正治選手の飲み物に禁止薬物を混入した問題に関連して、過去に起きたアスリートの不正行為を特集していたそうです。カヌーの件はうちだと
健全な精神は健全な肉体に宿るの嘘 スポーツ選手は不祥事だらけで紹介していますね。
他のスポーツ選手の不正ですが、番組で話題になっていたのが、東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)における、日本大学の不正行為。不正があったのは1925年(大正14年)に開催された箱根駅伝の第6回大会で、日大は10校中総合7位でそれほど良くありませんでした。
ただ、3区で4人抜きして区間順位3位という成績を残した選手もいます。この人が替え玉だと大会後に発覚してるんですね。替え玉の選手は学生ではなく、人力車を引く人力車夫だったそう。人力車夫の中でも足が速くて有名だった人だといいます。替え玉行為の発覚後、日本大学は翌年の大会出場を自粛することになりました。
(日本大学が90年以上前に箱根駅伝で替え玉行為…不正発覚の意外な理由とは 2018年1月12日 20時25分 トピックニュースより)
https://news.livedoor.com/article/detail/14150384/
●「アラヨッ!」とかけ声?箱根駅伝で替え玉が発覚した経緯が嘘くさすぎる…
替え玉であることが発覚した理由は諸説あるとのこと。番組で紹介されていのは、「人力車を引くフォームで走っていた」「『アラヨッ!』って言って追い抜いた」ことなど。このうち「アラヨッ!」については、補足があります。
当時はたくさんの人力車が走っていたため、人力車を抜くときにクラクションの代わりに「アラヨッ!」と声を出す決まりがあったとのこと。大会中に、そのクセがつい出てしまったという話です。
ただ、スタジオでは「これ盛ってない?」「ネタでしょ!」などと疑いの声が続々とあがったとのこと。司会の宮根誠司をはじめコメンテーター陣はまったく納得していない様子だったそうです。私も諸説ある中から、おもしろい話だけ紹介したのかな?と思います。テレビではよくあるパターンです。
●嘘くさいと思いきや公式採用の説明、当時はニセ学生も多かったらしい
ウィキペディアを探してみると、単独で
人力車夫事件 - Wikipediaという項目がありました。しかも、かけ声でバレた説をしっかり書いています。出典は「【第6回大会、奇譚(きたん)? 替え玉代走事件と言われる、人力車夫事件】 - 日本大学校友会神奈川支部(箱根駅伝歴史シーズ第6話)」となっていますので、オフィシャルなところでも採用されているんですね。
<1925年1月6日に開催された箱根駅伝の往路第2区を走った前田喜平太(元警察官)が神奈川県藤沢の中継所に到着した際、本来第3区を走るはずの選手とは別の人物が待っていた。前田は襷を繋いだが、このランナーが追い抜きの際に「アラヨット!」という声を上げたことで人力車夫であることが露見した。しかし公式記録は取り消されず、本来エントリーしていたランナー名で記載された>
ウィキペディアによると、当時はこれ以外でも不正があったとされていました。人力車夫の側にも宣伝する目的があったようで、わざとバレるように声をあげるメリットがあったのかもしれません。
<当時、東京市内の交通手段は、人力車がまだ多く利用されていた時代であった。箱根駅伝初期の頃は、各大学とも長距離の速い学生以外の者をなんとか探し選手に仕立て上げてしまうことが多かったとされる。人力車夫の側にも、脚力を誇示する目的で、駅伝に出るために形式上「専門部夜間部」の学籍を置く者がいたという>
●夜間部学生、人力車夫、郵便配達夫、魚屋のスポーツ出場を禁止
河野太郎外務大臣の祖父であり、後に自民党などで議員となる、当時、早稲田大学競走部の主将だった河野一郎さんは、この状況を見て、「新聞や牛乳配達し、夜間に通学している学生は、収入を得ているのでプロだ」と主張したとのこと。こうした措置は、夜間部の学生に対する差別的なものがありますけどね。
とりあえず、これにより、関係者の投票に持ち込んで、1923年(大正12年)第4回大会から夜間部学生の出場を禁じることになったそうです。「第4回大会から」ですので、上記の人力車夫事件は禁止後のこと。ニセ学生どころか全くの部外者を走らせたというものでした。
こうした出場制限は差別的だと感じたのですけど、日本国内のアマチュアスポーツを管轄していた大日本体育協会でも似たような規定があったそう。上記以前の1920年のアントワープオリンピックの国内予選参加者に対し、車夫や郵便配達夫、魚屋、挽子(こちらも人力車夫のこと)などは「職業競技者」として予選や国内競技会から排除したとのこと。これらの中では魚屋さんが不思議。魚屋さんも当時は走る仕事だったんですかね?
魚屋さんの件は不明ですが、とりあえず、1922年には協会のアマチュア規定自体もこれに準じた内容となり、車夫などはそのままの身分では陸上競技大会に参加したくてもできなかったとされていました。
●最近でも駅伝の不正は起きていた!大会新記録優勝チームが失格に
2020/12/11:箱根駅伝じゃありませんが、
優勝チーム失格、相模原駅伝不正が判明/神奈川 | 神奈川新聞 | 2013年4月24日(水) 23:50 という記事があったのでここに追加。今でもあるんですね。ただ、
残り物には福がある?最下位がマラソン大会で大逆転、他全員失格のためでも書いたように、マラソンでの不正も報じられていますので、特に不思議ではないかもしれません。
2013年相模原駅伝競走大会の不正の件ですが、失格となったのは、一般Bの部(5区間、14キロ)で大会新記録で優勝した「チームや・か・ぜ」。市内にある高校の陸上部OBで編成されていました。スポーツ経験者ということで、またしても「健全な精神は健全な肉体に宿らない」という例でもあります。
具体的にどのような不正だったのか?と言うと、参加資格のない選手がいたという理由。市内在住、在勤、在学男子が参加資格だったのですが、出場選手とエントリー選手に市外在住者が1人ずついたとのこと。大会後、市陸上競技協会に匿名メールが届き、市体育協会がチームの代表者に聞き取りをして不正が判明しました。
ただ、すごいなと思うのが、失格となったのがこのチームだけではなかったということ。同様に参加資格のない選手がいた別の4チームを失格とし、区間賞記録を取り消し、下位チームの順位を繰り上げたそうです。単に参加者が揃わなくて軽い気持ちで…という可能性はありますが、不正は不正。また、相模原市の開催で市の税金が使われている可能性があり、市内在住などに限っているというのもそれなりの理由があるでしょうから、小さい大会だから不正して良いということでもないと思われます。
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