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仕事を休むことが大切な理由 経営者は休憩時間を軽視しすぎ!


 休憩に関する話をまとめ。<なぜ病院の人が手洗いルールを守れない?仕事を休むことが大切な理由>、<従業員がルールを守らない!実は経営者は対策が可能だった…>、<こんなのは当たり前の話?でも、現実の経営者は休憩時間を軽視しすぎ>などをまとめています。

 その後、<長い労働時間で労働生産性も低下 疲れる前の早めの休憩も大事>なども追記しました。

2024/01/05:
一部見直し


●なぜ病院の人が手洗いルールを守れない?仕事を休むことが大切な理由

2015/1/29:以前書いた、"休むのも大事な仕事 長時間労働で労働生産性低下や職務規定違反増加"をの訂正・追記した書き直ししました。ペンシルバニア大学ウォートン・スクールのヘンチェン・ダイさんらが、病院における手指衛生について行った調査についての話です。

 病院において、手洗いは感染リスクを減らすうえできわめて有効であり、ルール化されているそうです。ところが、大多数の従業員はこのルールをまったく順守していません。研究はこのルールの破り方について調べたのです。

 調査してみると、この手洗いルールはただ単にいつも守られないのではなく、一定の法則があることがわかりました。ルールの順守する回数は、シフトの中で明らかに低下していく…ということがわかったのです。勤務時間が長引いてさらに仕事の負荷が多い状態では、"手洗いの頻度はいっそう低下"することも確認できました。

 つまり、単に時間が経つと低下するというだけではなく、「疲労の蓄積」度が重要なのだと想像できます。さらに「疲労の蓄積」が重要であろうというのは、多忙なときはたとえ短時間であっても著しく低下することからも確かめられました。


●従業員がルールを守らない!実は経営者は対策が可能だった…

 こうした話があったのは、疲労が溜まると職務規定違反が増える | HBR.ORG翻訳マネジメント記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー(2015年01月08日 グレッチェン・ガベット)という記事。記事にあった研究でわかったことを簡単にまとめると、以下のようになります。すでに出ている上記の内容に加えて、休憩による回復効果というのもわかっているそうです。

・勤務時間が長引くにつれ、従業員は「職務規定」(サービスの質や信頼性、安全性を保つために組織が設けている作業標準。病院でいえば手洗い励行など)を次第に順守しなくなる。
・職務規定の無視は、「仕事の負荷」(仕事の量や頻度、緊急性、難易度が高まることで生じる大変さ)の増大によって、あるいは多くのシフトを通しで働き続けた後に、いっそう顕著になる。
・シフトの合間に休憩を取れば、作業に戻った時に職務規定を順守する傾向が高まる。


●こんなのは当たり前の話?でも、現実の経営者は休憩時間を軽視しすぎ

 簡単にいうと、「疲れるとルールを守らない可能性が高まる」「休憩すれば回復する」といった話であり、当たり前といえば当たり前。しかし、こういった当たり前のように見える人間の特性を十分に考慮した対策が、様々な現場でなされているか?と言うと、そうとは言えないでしょう。

 対策というのは何も難しいことではなく、休憩を取ればいいという簡単なものなのですが、多くの職場では疎かにされていると思われます。疲労の蓄積に応じた柔軟な休憩時間を提供している会社なんて話は、あまり聞いたことがありません。むしろ規定時間以外の休憩は、サボっている!と敵視されがちです。

 <今回の調査結果によれば、シフトの合間に休憩をはさむと順守状況が大きく改善>したといいます。それだけでなく、<従業員がより長時間にわたって勤務した後に、より長い休憩を取った場合に改善が顕著だった>こともわかっています。


●長い労働時間で労働生産性も低下 疲れる前の早めの休憩も大事

2015/1/29、2015/9/30:また、長時間労働で労働生産性が低下するというのも、よく聞く話です。これは、今回の職務規定違反という話はちょっと視点が違っている気がするものの、やはり研究で確かめられている感じです。

 疲労が蓄積すると、"本来の職務のみに強く集中するようになり、二次的な作業に向ける注意はいっそう低下する"といった説明がありました。

 上記までは、疲労が蓄積したら休憩という話でした。ただ、精神的な疲労がたくさん蓄積してしまう前の、かなり早い段階で休憩した方が効率的だという、なかなか変わった研究もあります。これが、今回新たに見つけて追加したかった記事です。

休憩を取るのに最適な時間は午前中かも? | ライフハッカー[日本版] 2015/09/15, 11:00 am Patrick Allan(原文/訳:コニャック)
<環境作家のEmily Hunter氏と科学者のCindy Wu氏は、就業時間中の休憩について900以上の調査を分析し、その研究論文が学術誌『Journal of Applied Psychology』に掲載されました。休憩というのは、就業時間中に仕事と関係のある作業を要求されない、または期待されない公式および非公式の時間だと考えられています。つまりランチタイムやコーヒーブレイク、同僚との交流、また個人的なEメールを作る時間だと考えてください。
 先の研究結果が示すのは、精神力を使い果たす前に休憩を取り、リフレッシュして心身を回復するほうが良いということです。Hunter氏は以下のように説明しています。
<私たちが発見したのは、働く人々は昼食前の午前中に休憩を取るべきだということです。1日の時間帯の中で、午前中に休憩を取ることがもっとも心身の回復に効果的だったのです。精神力は、1日を過ごす中で減少していきます。午前中に休憩を取ると、午後よりもダメージが少なくて済むのです。>>


●休憩時間軽視のリスクは、ブラック企業の利用を消費者が避けるべき理由にも

 美味しい100円回転寿司チェーンとヤバい回転寿司店の見分け方では味がマズイだけでなく、衛生面でも悪そうな回転寿司屋の話が出てきました。この回転寿司屋は名前が出ていなかったものの、ブラック企業と名高い某社のことではないか?と言われていました。

 ここはあまりヒントがなかったので実際にその会社かどうかはわからないものの、今回の話と考え合わせるとありそうな話ではあります。

 今回の話や従来の知見では、長時間労働などで疲労が蓄積するとミスが多くなったり、ルールを守らなくなったりするという話でした。これを逆にしてみると、ミスが多かったりルールを守らなかったりする会社は、労働者への負担が大きすぎるブラック企業の可能性がある…となります。

 ブラック企業と名指しされた企業については、イメージ悪化や悪行に加担したくないといった心理で消費者が避けることがありますが、これらに加えて衛生面や安全面から考えても賢い行動と言えるかもしれません。


●一見休憩とは無関係な日本の検疫官が新型コロナウイルス感染のニュース

2020/02/14:一見上記までの話とは、なんの関係もなさそうな<新型ウイルス感染の検疫官 客室立ち入り 検疫事務所で業務も | NHKニュース>(2020年2月12日 15時12分)というニュースで、このページの話を思い出すことが書かれていました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200212/k10012282241000.html

 まず、新型コロナウイルスが流行し、日本はクルーズ船を隔離して検疫を行っていた際に、検疫官も感染してしまった…という話があります。さらに、検疫官は通常業務も行っていたといった話がありました。このため、検疫事務所にも感染を広げた可能性もありそうです。

 記事によると、検疫官は、医療用のマスクや手袋を着用していた一方で、防護服やゴーグルなどは着用していなかったとのこと。これについてネットでは、2ちゃんねるやまとめサイトですら「安倍政権は無能」と批判。擁護の声は弱く、「韓国よりマシ」という情けない反論がちらほらある程度でした。

 これについて厚生労働省は、WHO=世界保健機関の指針に基づく対応だったと弁解。実を言うと、私もそこは問題だとは感じませんでした。ただし、そもそも現在の日本の対応そのものがWHOの推奨に従わない過剰対応であり、それでいてなぜ検疫はゆるい対応なのか?という矛盾は感じますけどね。対応がちぐはぐで整合性が取れないため、本当はそれほど深刻だと考えていないのかもしれません。


●検疫官の新型コロナウイルス感染も休憩軽視・長時間労働の可能性

 ネットでは現在はまだ科学的根拠のないエアロゾル感染などのデマを流していますが、なぜこの検疫官は感染したのでしょう。医師で厚生労働省仙台検疫所の岩崎恵美子元所長は、手袋の外側に付いていたウイルスを、外す際に触ってしまったことで感染につながったのではないかと指摘していました。これはたとえ防護服を着ていたとしても、起こり得るミスにも見えますね。
(関連:無意味!うがいやマスクでは風邪・インフルエンザを予防できない理由)

「手袋の外し方が悪かったと考えている。外側は汚染されているので、そこに触れないように外すように教えていると思うが、守られていなかったのだろう。手などにウイルスが付いたままで、口や鼻に触ってしまったのではないか」(岩崎恵美子元所長)

 そして、この後、休憩や長時間労働に関する話が出てきたんですよ。疲労がたまる状況ではミスが出やすいという指摘です。最初の実験の話と同じようなものですね。このため、今回の感染は「防護服を着させなかった」以外の別の理由による「人災」の可能性を思わせます。

「手袋を1人ずつ替えているとも思えないし、替えているとしたら繰り返しになるので外し方がいいかげんになることもある。疲れてくると人間はミスを犯すし、体調が悪いと免疫も落ちる。長い時間働くことはお薦めしない」

 新型コロナウイルスの問題で一貫して私が気になっているのは、過剰とも思えるような対応をしておきながら、割いている人員は少なく負担が大きくなっているのではないか?ということ。少ない人員にブラックな業務を集中させることで、別の問題を引き起こしている可能性を感じてしまいます。


【本文中でリンクした投稿】
  ■美味しい100円回転寿司チェーンとヤバい回転寿司店の見分け方
  ■無意味!うがいやマスクでは風邪・インフルエンザを予防できない理由

【関連投稿】
  ■健康経営のSCSKの残業の減らし方 残業しない人にも残業代を支給
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