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中国食品が危険…は大嘘、むしろ他国より安全性が高い 米国は4倍の違反率


 私も中国食品が安全性に全く問題ないと思っていたわけではありません。私自身、中国食品は安全性に問題のあることは、「どちらかと言うと多い」と思っていたんですよ。ただ、これについて検索していてびっくり。中国食品の安全性が低くないどころか、「むしろ安全性が高い」という予想外の証拠が出てきてしまいました。


●食品衛生法違反事例、中国食品が圧倒的トップの主張は非科学的

2015/10/6:もともと中国食品は安全性に問題のあることは、「どちらかと言うと多い」と思っていたにも関わらず、今回気になって検索してみた…というのは、中国は危険!と主張している記事に、怪しい主張があったため。保守派・右派系の雑誌SAPIOの記事の以下の部分に引っかかって、あれ?と思ってしまいました。

<厚生労働省の統計によれば、日本は中国から年間400万トンの食品を輸入しており、届出件数で第1位。重量ベースでもアメリカ、カナダに続く第3位だ。厚労省が発表する「輸入時における食品衛生法違反事例」を見ると、今年度(2015年4~8月)は約330件の違反事例があり、うち62件が中国からの輸入品に関する事例だった。件数では圧倒的なトップになっている>
(中国産輸入食品 鶏肉1gに1300万個の細菌でアサリから除草剤 NEWSポストセブン / 2015年9月21日 16時0分 SAPIO2015年10月号より)

 これで「やはり中国食品は危険なんだ!」と思ってしまう人も多いでしょう。ただ、冷静になって考えると、届出件数で第1位なら違反事例がトップであっても、何の不思議はなくむしろ当然のこと。本当に問題となるのは、違反の割合が他国に比べて著しく多い、といったパターンです。ところが、そのことについては記事では何も書かれていませんでした。


●中国食品が危険…は大嘘、むしろ他国より安全性が高い

 こういう中国食品が危険だと示す決定的なデータを示さず、隠蔽したように中国食品を叩いているのは、不思議に思いました。で、検索してみると、上記と年度は異なるものの、驚くべきデータを載せたページが出てきました。(PDF)china10.pdfの厚生労働省が公表した「平成24年の輸入食品監視統計」を見ると、むしろ中国食品は他国より優秀。米国は4倍の違反率でした。

<厚生労働省が公表した「平成24年の輸入食品監視統計」によれば、輸入件数の多い上位5カ国の違反件数は、中国が221件、次いで米国190件、タイ84件、韓国37件、フランス19件であり、中国が一番多くなっています。
 しかし、検査件数に対する違反率をみると、米国0.81%、タイ0.71%、韓国0.45%、中国0.22%、フランス0.2%であり、むしろ中国の違反率は他国と比較して低いのが現状です>

 この違いは年度が異なることによる可能性があります。ただ、仮に、年度によって多くなったり少なくなったりしていたとしても、中国食品バッシングは成立しません。年度によって多くなったり少なくなったりするという時点で、中国食品が著しく危険だとは言えなくなってしまうためです。SAPIOの主張は崩れますね。

 なお、アメリカは中国の4倍近い0.81%の違反率ですが、これを元にアメリカ食品は危険と言ってしまうのも、実を言うと、早まっています。どれくらいだと違反率が問題があるほど高いかは不明であり、アメリカの違反率でも全然問題ない程度なのかもしれません。要するにどこの国もそんなに違反は多くないってことですね。

 また、輸入品目の違いや、日本に届くまでの日数の違いで、違反のしやすさに違いが出ている可能性があります。さらに違反の悪質性が異なる可能性というのもあるでしょう。ただ、もともと上記のSAPIOの内容は単に違反件数が多いという主張でしたので、この考え方が間違いというのは確定。大嘘をついて、中国食品を不当に貶める内容でした。


●重量による違反率だと、アメリカ産食品が中国産食品より13倍悪い

 後から気づいたので、この部分は追加。PDFは1ページだと思ったら、3ページあって「重量による違反率」というのも最後に出していました。そして、これまた中国産よりアメリカ産やタイ産の方が悪いのです。というか、重量にしたら差がすごい広がっちゃいました。ますます中国産は安全に見えてしまいます。

<厚生労働省は、輸入食品の違反重量も公表しており、重量での違反率の比較も可能です。これによると、検査重量に対する違反率は、中国の0.17%に対して、米国2.22%、タイ0.41%、韓国0.1%であり、重量による違反率を比較しても中国の違反率が特に高いとはいえません>

 一方で、最初のSAPIOは以下のように中国食品はこれだけ怖いのだ!といった感じで、右派の読者らを脅していました。

<「鶏肉の角切りと唐辛子炒め」と「鶏肉とピーマンのオイスター炒め」は、細菌がそれぞれ1gあたり1300万個と240万個も検出されて、廃棄・積み戻しを命じられた。「紅こち唐揚げ」、「冷凍ボイルタコ」、「アジフライ」なども同様の理由で廃棄、積み戻しを命じられている。それらはすべて製造業者が異なるから、「悪意ある1社だけの問題」とは言えない。
 農産物では、「落花生」から発がん性が指摘されているカビ毒のアフラトキシンが基準値以上検出されたケースが4件あった。漬物の「刻みたくあん」や「福神漬」からは基準値を超えた量の人工甘味料スクラロースを検出。「活アサリ」からなぜか除草剤のプロメトリンが検出されるという驚くべき例まであった>

 ただ、これらもやはり輸入品の数が多いのだから違反も多くて当然、ということで終わってしまう話です。最初に下手にデータを出してしまったために、印象操作に失敗した記事…だったのですけど、たぶん普通の読者の方は疑問にも思わないでしょうね。こういう風に嘘が入った記事が多いということを頭に入れておき、気をつけて見ていきたいです。

2021/09/26追記:なお、関連する話として、中国産食品は国産よりむしろ安全 残留農薬が多いのは日本の食品というのも書いています。


【本文中でリンクした投稿】
  ■中国産食品は国産よりむしろ安全 残留農薬が多いのは日本の食品

【関連投稿】
  ■減塩食が健康に良いという幻想 効果なしどころか減塩でリスク大
  ■サッカリンなどの人工甘味料の危険性 摂取はやめるべきなのか?
  ■コレステロールは制限の必要なし、アメリカ新指針で上限値撤廃
  ■缶詰に使用のビスフェノールA フランスで禁止も健康リスク皆無と発表
  ■アメリカで油脂への使用禁止のトランス脂肪酸 本当に危険なの?
  ■食べ物・飲み物・嗜好品についての投稿まとめ

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