作者が、"カンボジア・プノンペンにある日系のショッピングモールで背中を叩かれた"ときの話。"振り返ると、目のパッチリしたフィリピン系の南国女性がニッコリ"と笑っていました。
●カンボジアに行くと「日本が大好き」と話しかけられる
思わず微笑み返してしまうと、スレンダーな身体をよじった彼女は、ゆっくりした英語で大の日本びいきをアピール。プノンペンには友達がいないの。日本の話をもっと聞かせて! と食事に誘われた……。
自分でもびっくりするほど冷静に「ああ、またか」とシカトする私。女はしつこく話しかけてきたが「カンボジアにどのくらいいるの?」という質問に「15年以上いるよ。ケケケ」と薄気味悪く答えるといなくなった。
【注意喚起】詐欺師「私たち日本人が大好き! 」 カンボジアで無一文にされる旅行者が急増中! Byクーロン黒沢 ロケットニュース24 / 2015年6月23日 12時0分
●好きは好きでも騙されやすいから好き!
日本人が好きなのは本当かもしれませんけど、リンクのタイトルを見てわかるように、それは商売の良いカモになるから好きというだけの話です。
英語というのが異なるものの、
親日国インドで標的にされる日本人 日本好きで日本語を話す容疑者に衝撃と似た話。
というか、初対面なのに親切な人は信用してはならないというのは、海外旅行では常識だと思うんですけどね…。大昔から言われている話です。
●昔からある伝統的な詐欺
「大昔から」と思わず書いてしまいましたが、記事によれば最近多いとのことでした。
カンボジアではここ数年、判で押した同様の手口で、毎年大勢の日本人旅行者が百万円単位のお金を騙し取られている。
現地の日本大使館には、2011年から2014年5月までの3年半で、50人近い被害者が駆け込んでいるそうで、届けを出さず泣き寝入りした人は何人いるか見当もつかない。
まあ、記事でもこの後、以下のように続いていました。やはりありがちな手法ではあります。
実はこれ、はるか20数年前から、色んなガイドブックが口をそろえて注意を促している古典的詐欺。手口も結末もすべて一緒、半ば伝統芸能の域に達しているが、それでも騙される人が後を絶たない。
●仲間になっていっしょにお金持ちとトランプ勝負
ただ、具体例として載っていたケースは、なかなかユニークです。これが最近のパターンの一つみたいですね。
初めての海外旅行でプノンペンを訪れた彼女。王宮近くでマレーシア人を名乗る男性から英語で声をかけられ、一緒に観光。仲良くなった。
翌日、自称マレーシア人の友人宅で食事をご馳走になり、食後、皆で楽しくトランプをしたところ、なんと連戦連勝。
「筋が良いねえ、天才だねえ」と褒められ、いい気になっていると「現地人のバカな金持ちがいる。俺らチームでカモってやろう」と、いつの間にかチームの一員にされていた。(中略)
やって来た国籍不明の成金オヤジといざ勝負。しょっぱな僅かに勝つが、あっという間にすっからかん。しかし仲間たちから「奴の手は見切った。あとすこしで逆転できる」と執拗に迫られ「ワタシが動けば仲間が助かる!」と半ば自発的にATM行脚を決心……。
結果、ATMの金ばかりか、クレジットカードで宝石を買って換金させられるなどして、百万円以上の金をだまし取られた挙げ句「明日は僕らがタネ銭を出すよ。君の復讐戦だ!オーッ!」と、恩着せがましい決意表明の後、全員音信不通になってしまったとか──。
●騙されたことにすら気づかない日本人も
上記は"昨年、プノンペン市内の安宿の受付で号泣していた"という女性の例ですが、"すっからかんにされて、まだ気がつかない人も"いるそうです。
"今年の春、ビジネスでカンボジアに来たある日本人男性は、ほとんど同じ手口で500万円以上も負け、ATMとクレジットカードで負け分を支払った末、ご丁寧に足りない金を日本まで取りに帰ろうとしたところ、知り合った日本人の説得でようやく思い留まった"とのこと。
"外面が良く「断れない」日本人の性質を利用した巧妙な手口だ"とされていましたが、前述の通り、本来親しく話しかけてくる時点でクロです。
●海外旅行が普通の時代になったからこそか?
こういう風に常識だと思っている話でも知られていないってことは結構ありますね。
たとえば、ツイッターで炎上する若者たちの中には、ネット全体に情報を晒しているということすらわかっていない人たちがいました。最初はネットが当たり前の世代になぜ?と思ったのですが、実は全く逆で、ネットが当たり前の世代だからこそ起きることでした。
というのも、ネットが珍しく、便利でなかった時代の方が、勉強しながら利用する人が多く、結果的に高スキルな人の割合も多くなりました。ところが、ネットへの敷居が低くなると、そんなことお構いなしに簡単に新人が入ってきて警戒心も何もありません。
海外旅行も敷居が低くなった分、警戒心のない人たちもどんどん海外へと行き、どんどんとカモにされているのかもしれません。
そういう意味では、何を今さらという古臭いニュース性の低そうな話であっても、メディアがもっと注意を呼びかけなくてはいけませんね。
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