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起業家成功率 年齢が若い・学生・ワンマン社長が良いは嘘?


 ベンチャー・起業に関する話をまとめ。<起業家の成功率 年齢は若い方が良いって本当?調べた結果…>、<若いうちに起業した方が良い!日本ではオススメする人がいっぱい>、<俺が俺がのワンマン社長ほど実は起業では成功しやすい?>などをまとめています。

 その後、<学生で起業はオススメなのか?学生起業家社長の答えはノー>、<ADHDで仕事で失敗しまくっていじめられ、仕方なく起業した結果…>などを追記しました。

5番目にまとめ
2023/07/20まとめ:
●学生で起業はオススメなのか?学生起業家社長の答えはノー
2023/12/01まとめ:
●学生のうちに起業すべき!は、条件つきならアリかもしれない 【NEW】


●起業家の成功率 年齢は若い方が良いって本当?調べた結果…

2015/10/17:IQを上げる意味なし 成功に必要なのはグリット、IQや才能は無関係で否定的に紹介しつつも、意外に参考になるかもと思った「ファウンダー・インスティテュート関西」の分析についてもう一つ。他にも興味深い話があったんですよ。

 シリコンバレー発の起業家育成プログラム&スタートアップ・アクセラレーター「ファウンダー・インスティテュート」では、2万人の起業家に適正テストを受けさせています。その結果の分析で前回は「IQよりパターン認識能力」というものを取り上げましたが、おっ!と思ったのがもう一つありました。

 記事では、「テクロノジー系スタートアッップでは起業家の年齢は若いほど有利だと言われている」とまず指摘。そのうえで、驚いたことに実際には「そうではないことが分かった」としていました。つまり、今まで言われていた「テクロノジー系スタートアッップでは起業家の年齢は若いほど有利」は嘘で、有利ではなかったという話です。

 調査結果では、最も高いパフォーマンスを出しているスタートアップの起業家は、社会人として10年以上の業務経験や専門知識を有している人物が多いことが示されました。ある程度経験を積んでいた方が良いのです。適正年齢は28歳以上で、最もアドバンテージがあるのは34歳という結果が出ました。高齢が良いというほどではないものの、ある程度経験があった方が良いみたいです。
(「優れた起業家とIQは何の関係もない」 成功する起業家に必要なことは? | TechCrunch Japan 投稿日: 2014年12月13日 13時04分 JST 更新: 2014年12月13日 13時15分 JST 藤原健真より)


●若いうちに起業した方が良い!日本ではオススメする人がいっぱい

 ファウンダー・インスティテュートってたぶん日本だけのスタートアップ支援組織じゃないでしょう。上もおそらく日本だけの結果ではないと思われます。日本では「日本だけおかしい」みたいな雰囲気で言われており、「若いうちに起業した方が良い」と言う人が多いため、こうした分析結果は非常に意外でしょう。

 たとえば、以下のサイトでは若い人は経験不足というデメリットにも言及しているものの、"逆に、「若い」ということから派生するメリットがたくさんあるのです"と、メリットの方をより強く訴えています。また、"「若さ」ゆえのデメリットも克服できる道がある"ことも強調されていました。

20代で起業するメリットとデメリットとは?「若さ」ゆえのデメリットを克服するためには? | 会社設立ならベンチャーサポート税理士法人(2013/10/21)

1.体力がある
2.時間がある
3.失敗しても次がある


●若者に起業を勧める大人たち…ホリエモンも当然起業を推奨

 起業といえば、ホリエモンこと堀江貴文さん。ただ、「若いうちに」という話が少なくて、結構見つけるのに苦労しました。以下の「若者に起業勧めるのは嘘つき」 ひろゆきがホリエモンに反論?(2010年3月17日 10時30分 J-CASTニュース)も直接「若い」という言葉を使っていない感じで、文脈として若者を想定しているという理解のようですね。

< 「若者に起業を勧める嘘つきな大人たち」
ひろゆきこと西村博之氏が、自らのブログで2010年3月14日、いきなりこんな刺激的なエントリーを更新した。ひろゆき氏によると、不況で就職できないなら起業しろという文章をよく見かけるとして、思い立ったという。そして、「こういうことを言う人は嘘つきか、バカか、無責任な人」と挑発している。(中略)
ホリエモンこと元ライブドア社長の堀江貴文氏(37)は、自らのブログで2月1日、この時代は起業するのが「一番安全で確実」と論じていた。その理由として、既存の会社の半分が「溺死」していく中で、自らの会社なら制御可能で氷山にぶつかりにくいことを挙げていた。そして、搾取されるフランチャイズオーナーはダメだが、「利益率の高い商売」などを兼ね備えた業種を選べばよいとしていた。
いわば、こうした起業お勧め論について、ひろゆき氏の主張はアンチテーゼになっているということだ>


●俺が俺がのワンマン社長ほど実は起業では成功しやすい?

 最初の「ファウンダー・インスティテュート」のデータでもう一つおもしろかったのが、意外なことに成功者の多そうなワンマン社長タイプの人は成功しないと書いていたことです。これも一般的なイメージと違うと思われるところ。それこそ成功したとされるカリスマ社長で、こうしたワンマンタイプを何人も挙げられそうですからね。

 記事の内容をまとめると、「利己的で攻撃的、つまりエゴ丸出しの起業家は良くない」「ナルシストな性格の持ち主もダメな起業家」といった説明でした。"周囲からの賛同や理解が得られにくく、常に自分の元から人が去っていく状況を作り出してしまう傾向がある"ためだそうです。

 どこで読んだか忘れてしまって引用できないのですが、「アップルのスティーブ・ジョブズさんみたいにめちゃくちゃやって成功した人は例外だ、普通は嫌われてる」と書いている人がいました。本当かいな?と思っていましたが、データ的にはその通りになっているようです。

 うーん、でも、前述の通り、成功者を見ていると、あんまりそんな感じしないんですけどね…。むしろ成功した人って性格に難がある人ばかりに見えませんか?


●学生で起業はオススメなのか?学生起業家社長の答えはノー

2023/07/20追記:<学生で起業はオススメなのか?オークファンとリブセンスの社長の話>で書いていた個別事例の話を少しずつこちらにまとめています。

2015/2/4;国内最大級のネットオークション一括検索・比較サイトを運営する「オークファン」武永修一社長の話を読みました。インタビュー当時は35歳でした。京大法学部に進学していましたが、在学中に起業した「学生起業家」です。記事によると、小学生のときからビジネス的なことをやっていたそうです。

<彼のビジネスの原点は、少年時代にまで遡る。小学生当時、お菓子のおまけの「ビックリマンシール」集めが流行っていた。自分が持っていないシールを同級生同士で交換するのだが、武永氏はその仲立ちをして、手数料代わりにさまざまなシールを受け取っていたという。中学生になると対象はゲームソフトに変わり、小遣いを稼いだ。
 京大法学部に進学し、弁護士を志したが、法科大学院への入学資金をためるためにネットオークションで中古のブランド品を売る商売を始め、結局、そのまま起業。いわゆる「学生起業家」である。>

 ただし、この記事は、学生で起業しマザーズ上場社長 学生起業家はおすすめしない- NEWSポストセブン(2013年12月21日07時00分)(週刊ポスト2014年1月1・10日号)というタイトル。武永社長は自身と同じ学生での起業には慎重で、オススメしていませんでした。

「僕はたまたま生き残りましたが、ビジネスはそんなに甘くない。法律に引っ掛かったら一発でアウトですし、強靱なメンタルも重要。一度社会に出て、会社というものを十分に理解した上で起業するほうがいい。今、会社勤めをしている人なら、まずは副業から始めるといいと思います。今の収入を得ながら、週末に副業でいろいろなことを試してみる。自分のビジネスセンスも磨きながら、レベルアップしていけると思います」

 何だかんだ言っても正社員って、すごく恵まれていると思うんですよね。業界によるでしょうが、通常、新入社員から数年は企業側からすればマイナスとされており、逆に言えば、学生側にはプラスということ。仕事を覚えさせてくれながら身の丈以上の給料まで貰えるんですから、相当お得感があります。


●学生のうちに起業すべき!は、条件つきならアリかもしれない

 一方、学生起業を勧めている感じの記事がありました。固定費が低い学生のうちに起業すべきです:日経ビジネスオンライン(古市 憲寿 2013年12月10日)という記事タイトルですから、タイトルからするとどう考えても学生起業を勧めているように見えます。

 ここでは、アルバイト情報サイト「ジョブセンス」や転職クチコミサイト「転職会議」を運営するリブセンスの村上太一社長が登場。村上社長は現在28歳で、武永修一社長同様にやはり若い社長です。で、中身を読んでみると、タイトルになっている話は非常に短く、以下のあたりだけでした。

古市:創業時代は給料もなかったということですが、それは学生だからこそ出来たスタイルでもありますよね。
村上:そうですね。学生だからサークル的で好きでやっている感じもありますし、リスクは意外と少ない。私は学生起業、お勧めしますよ。
古市:確かに大人になっていきなり起業、となると難しい条件が出てきますよね。給料がなくて、先も見えなくて、なんて。
村上:そうなんですよ。ご家族とかいらっしゃったら、なかなか難しい部分があると思います。
古市:そう考えると、若いうちに起業するなら大学時代に、というのは選択肢のひとつとして確かにアリですね。

 私は村上太一社長に好意的な話を書いてきましたが、タイトルを見て学生起業を勧めるのはどうかな?とちょっと思いながら読み始めました。ただ、内容は以上のようなあっさりとしたもので、タイトルの印象ほど強く勧めていません。また、まだ学生の時点でさっくり失敗したなら、そこからサラリーマンを目指すことも可能。それならアリかな?とも思います。


●どうしてこうなった?起業に失敗しても簡単には破滅しないと結論

2019/05/30:個別事例になってしまいますが、若くて起業に失敗してえらい目にあった人の話をここに追記しておきます。日経ビジネス2019年4月8日号の「起業、失敗の後」という特集に絡んだ話です。この特集では、事業に失敗しても簡単には破滅しないという結論になったとのことでした。

 ただし、借金返済のために自殺を考えていたという、26歳で脱サラ起業した人もいると紹介されています。人生終了の一歩前までは行っているんですよね。「事業に失敗しても簡単には破滅しない」という結論で本当に良いんでしょうか? うーん、これ、実際に破滅してしまった人にはインタビューできなくて見えていない…っていう悲惨なオチじゃないですかね。

 この手のものでよく批判されるのが、「諦めなければ必ず成功する」的なブラック名言。脱落者を統計に入れていない生存者バイアスの典型例です。今回の話も心配になりますが、とりあえず、この破滅はしてないが自殺を考えた人の話を紹介。自殺まで考えるところまで行っているのに、「破滅していない」という定義もギリギリなところがありますが…。


●ADHDで仕事で失敗しまくっていじめられ、仕方なく起業した結果…

 ペンネームを「借金玉」というこの方が起業したのは、ネガティブな理由であり、特殊事情がありました。大手金融機関に就職したものの、「とにかく細かい作業が苦手で集中力が続かない」ため、事務作業で居眠りすることもしばしば。ADHD(注意欠如・多動性障害)だと診断されていたそうです。

 一方で、営業のような人と交渉する仕事は得意。ところが、重要な書類を紛失したり、約束を忘れたりとミスも目立ちました。入社からわずか3カ月後には周囲から「仕事ができない」とレッテルを貼られて、必要な情報を回さないなど、いじめられることに。そこで仕方なく起業したそうです。

 こういう起業の理由は、大いにアリだと個人的に思っています。アメリカでは、会社勤めが嫌で起業ってのが結構あるそうな。チームラボの猪子寿之さんもそんな感じでした。ただし、特殊事情ですから、全員に起業を勧める根拠とはなり得ないことには注意が必要でしょう。


●最初の事業はうまくいったが、多角化の失敗と社員裏切りで破滅寸前に

 ところで、この方が選んだ事業は飲食店経営でした。もともと飲食業界でのアルバイト経験が長く、料理を作ることが得意。飲食業界は実は最も閉店率が高い業界なのですが、アイデアと熱意に共感し、3300万円を個人的に用立ててくれるエンジェル投資家の支援も受けます。好かれる人には好かれるタイプなんでしょうね。

 この店は成功して、多店舗展開。さらにレストランで扱う珍しい商品が高かったということから、貿易事業も展開。順風満帆に見えました。ところが、飲食店の現場を離れてから1年後、現場監督を任せていた社員の横領と職務放棄で大ピンチに。本人はショックからうつ病を発症した上、多角化した貿易事業の方もうまくいきませんでした。

 7000万の借金ができて、「これだけの額の借金を返すことは僕にはできない。せめてもの償いに自殺して、生命保険の死亡保障の5000万円で報いるしかない」というところまで追い込まれまっといいます。

 しかし、ここでまたエンジェル投資家に救われることに。厳しい励ましの言葉を投げかけてくれて、1円でも多く借金を返したいと資産の売却すると、予想以上の金額で売れました。さらに非正規の営業職や文筆業で稼ぎ、自身の体験談を綴った書籍『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』がヒットします。



●起業に失敗して死にかけたけど今は元気!だから起業は素晴らしい?

 次の起業を目指しているとのことで、記事では<「あくまで起業家として、また新事業にチャレンジしたい」と語る同氏の顔には、自殺を考えるような悲壮感はなかった>と前向きにしめていました。
(起業失敗で借金7000万、あわや「生命保険で返済を……」:日経ビジネス電子版 古川 湧 日経ビジネス 記者 2019年4月8日より)

 ただ、これ、「めちゃくちゃ幸運が重なりまくって助かった」という稀有な例であることに注意が必要でしょう。普通に考えると、起業なんてとんでもない…というケースだと考えられます。「速度超過で事故って死にかけたけど助かった。スピード出すのはそんなに怖くない!」みたいな話。記事でしていたようなまとめ方は罪ですね。

 とはいえ、起業が失敗したからといってこうした状況まで追い込まれるというのも、本来おかしいと言えるでしょう。現状、日本で起業に失敗すると死ぬ可能性があるのは事実でしょうし、飽くまで起業は推奨しませんが、一方で失敗を許す社会にしていかなくちゃならないとも思います。


【本文中でリンクした投稿】
  ■IQを上げる意味なし 成功に必要なのはグリット、IQや才能は無関係
  ■日本のスティーブ・ジョブズはチームラボ猪子寿之か久夛良木健か?

【関連投稿】
  ■日本で画期的なベンチャーが育たないのはモノマネしかできないから
  ■日本のベンチャー・起業環境への海外の評価、実は良い
  ■世界的な技術があるなら日本を出ろ ベンチャーの育たない日本
  ■学生で起業はオススメなのか?オークファンとリブセンスの社長の話
  ■ベンチャー企業の課題・人材問題 家族同然の社員が50万ドル横領
  ■ビジネス・仕事・就活・経済についての投稿まとめ

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