<医者不信になるお医者さんの言葉「泣くな!失明させるぞ!」>、<まだまだあるドクハラの例「○○病?甘えじゃないの?w」>など、ドクハラの話をまとめ。また、<医者にちゃんと治療してほしければ患者は好かれる努力をしろ!>などといった話もやっています。
2022/08/12まとめ:
●治療してほしければ患者は好かれる努力をしろ!という医療業界
●それでは信頼関係はできない…患者に嫌われる医者のアドバイス
●肥満の患者に「とりあえずフルマラソンを」と助言するのは有効か?
●患者さんが医者不信なのと同時に、お医者さんも患者不信
2010/12/28:今日これから紹介するページとは全く無関係に、医療ミスに関して検索して読んでいたときに感じたのが、医師に関する不信感がすごいということ。それらのページはもちろん医療ミスを疑っているわけですので、こじれにこじれちゃった例。とはいえ、お医者さんへの不信はそれ以外でもよく目にします。
一方で、お医者さん方が集うところの文章を見てみると、お医者さんもまた患者さん不信と言うべきか、不信感が強いようなんですよね。これは医師と患者の関係だけではなく何にでも言えることですが、お互いに不信感を抱いていてはうまくいくこともうまくいかなくなるでしょう。問題です。
だから、お互いに歩み寄りが必要だと思います。どちらかが一方的に悪いということはないでしょう。ただ、先のお医者さんの文章も含めてちょっとお医者さんって患者のことバカにしているのかなぁ、こりゃ信用されなくても仕方ないんじゃないかな…と思ったのが、今回紹介するページの話でした。
●医者不信になるお医者さんの言葉「泣くな!失明させるぞ!」など
前置きが長くなりましたが、医者不信になるのも無理はないと思ったのが、
今まで医者に言われた酷い一言 アンダーワールドというまとめ。2ちゃんねる由来であり、本当かどうかはわからないものの、そりゃんないだろう!って言葉が出るわ、出るわ…。以下私の基準で抜き出していきます。
泣くな!失明させるぞ!
小さい子供相手によく言えるな。お母ちゃんも横にいるのに…
10連続くらい注射ミスされて、「君は針が通りにくい」
あー、いるんだよねー。素人なのに検索して変な知識付けてる人。
思い込みが激しくなるから医者の言うことに間違いはないんだからさー。
そんなに気になるなら別のところでも診てもらえば?同じこと言うだろうけどさ。
奥歯の下のほうが痛かったから歯医者行って痛いと言ったら
「下の歯ねー」ニヤニヤ
みたいな感じで上の歯を鉄の棒でコツコツ叩く
その瞬間に激痛。医者いわく「神経がつながってるからよく勘違いしちゃうんだよねー」ニヤニヤ
わかってんなら叩くなや!
小学生のとき眼科行った時
目の前に患者(俺)が座ってるにもかかわらず若い医者が看護婦に「クラブ行こうよ~」
みたいな事言ってえんえん10分近く口説いてた事あったな。
言い回しが失礼とかやたら上からの医者って多いよね
言い方ひとつで全然違うのに
医者「あっ!」
看護師「先生それ、さっきの患者さんに使ったやつです」
医者「間違えた、ごめんね、もっかい注射するけどおまけだからw」
そして射したところは内出血で斑点だらけになった
二度といかないわ・・
●まだまだあるドクハラの例「○○病?甘えじゃないの?w」など
これらが全部本当かはわかりませんけど、日記的なサイトを見ていても、医者に不信感持っている人は多いなぁ…とは思います。ついでなので、もっと古い似たようテーマのを探してきました。ぶる速-VIPの「医者に言われてショックだった言葉」という2ちゃんねるまとめと、そのまとめサイトのコメント欄からです。
http://burusoku-vip.com/archives/1161712.html
治療のしようが無いからもう帰って良いですよ
原因不明ですから退院していいです
カウンセリングの先生が、主治医に自分が自殺未遂した事を報告したら「あぁ、そうなんだ」だって
生理来ないなら、来ないで楽だしいいんじゃない?
来ないから困ってるのに・・・
かなり血圧低いねー、爬虫類?
ある病院で○○病と診断されて、
そこでの治療が思うようにいかなかったから
その病気の治療で有名な病院に通うことにした。
んでそこの医者に言われたこと。
「君本当に○○病なの?w」「甘えじゃないの?w」「治したいの?w」
いやいやいや。
検査の結果でとるがな。
治したいからわざざわ遠くまで出向いたんだぞ。
なんで軽く笑いながら言う。
あまりにもひどいドクハラで絶句した。
なんでこんなになるまで放っといて生きてるかな~?
CTスキャンって何回も受けちゃいけないんですよ。ホントはね。
MRI撮ります?撮っても治んないですよ?
マジでこの病院は血の気が引いた。専門医に精査してもらったら大した病気じゃなくて良かった。
●医師「患者が信頼してくれない」は自業自得なのではないか?
毎日顔を付き合わせている家族ですらちょっとした言葉で行き違いが起こります。信頼関係ができていない関係ならなおさらでしょう。お医者さんはそんな短期間で信頼が築けるかと思われるでしょうがこれは逆。だからこそ言葉には気を使わないといけないのです。
患者が医者の言うことを信用してくれないのが悪いといったものもあったのですけど、そもそも信用と言うのは一朝一夕にできるものはないですし、頭から押しつけてできあがるものでもありません。医者の努力不足による自業自得なところがあります。
…といった感じで、今日は暗い話でしたので、最初の方のページから和んだのを載せて終わりにします。
親知らず抜いてもらいに行った時の医者の台詞
医者「親知らず抜くのは良いけど…ちょっと待ってね、こっちが覚悟決めるから」
医者「…おっけー、じゃあ抜きましょう!!!」
先生、親知らずくらいでびびりすぎだぜwwwwwwww
手術などで先生などのスタッフにビビられると患者も不安になるのであまり良いとも言いづらいですが、このコメントには「その先生はかわいいからいいじゃないか」といったレスがついていました。
●不快なことを言われた…患者の声相談窓口で多いドクハラ相談
2019/08/06:読み直していて、ドクハラという言葉が目についたので検索。Wikipediaにも
ドクターハラスメントという項目がありました。医師による患者への嫌がらせのことを揶揄する造語・和製英語。。帝京大学出身の外科医・土屋繁裕さんが最初に使用し始めたものだそうです。
ここでいう嫌がらせとは、看護師を含む医療従事者の患者に対する暴言、行動、態度、雰囲気をも含む全てのもの。悪意の有無、合理的理由の有無を問わず、患者が不快に感じればドクターハラスメントとみなされます。患者を無力化させ、孤立させるため、ときには心的外傷後ストレス障害 (PTSD) につながることもあるということで、当然良くないことです。
私はお医者さんのコミニュケーションが下手なことが問題を引き起こしているのでは?と思っていたのですが、土屋繁裕医師も同様の問題意識があったんじゃないかと思います。医師のトークスキルや気配りの必要性を感じはじめ、カウンセリングを学んだそうです。
医師の仕事の9割は「トーク、話し」であるにも関わらず、一般社会の対人関係における常識が、医療の世界では通じない場面が多すぎる、とされていました。むしろコミニュケーションが必要な仕事であるにも関わらず、コミニュケーション能力が軽視されているのでしょう。
東京都が設置する「患者の声相談窓口」には、年間で約1万件、1日に40件~50件の相談があり、その4割が「診察で不快なことを言われた」など、医師や診療についての苦情だというデータ的な話もありました。
●医者にちゃんと治療してほしければ患者は好かれる努力をしろ!
2020/01/25:「医者 患者」のキーワードで検索してみると、患者がどういう態度を取ればお医者さんに真剣に治療してもらえるかとか、お医者さんはなかなか親身になってくれないので患者さんが頑張ってコミュニケーションをとらなくてはいけないとかいう話ばかり出てきて驚きました。
例えば、「初診の時、医者がちゃんと顔を見ない、患者の言うことは聞かない、自分の言うことだけ言ったら診察が終わりだった」という悩みへの回答は、互いが努力すべきと言いつつ、内容は患者側が努力をすべきというアドバイスばかりでした。ちょっと一方的すぎやしませんかね…。
<病気の確定前、病気を疑う段階のとき、説明の内容は、考えられるいくつかの可能性とその根拠、これから必要な検査のことなどで多くなります。いろいろな場合が考えられることを伝えようと医師が言葉を重ねるほど、患者さんにとっては一方的な印象を受けられるかもしれません>
<2回目、3回目と診察の回数を重ねるにつれ、患者さんの疑問に答えたり、患者さんの生活状況を聞いたりする時間が増えていきます。医師と患者の関係に限らず、人と人が新しい関係を築いていく一歩となるのは、相手を知り、同時に自分を相手に伝えることです。(中略)医師との信頼関係は、お互いが築きあげていくものだと思います>
<医療者とうまくコミュニケーションをとっていくためには、あなた自身が積極的に働きかけることや、短い時間であっても、医療者と向き合う時間を有効に使っていく工夫をしていくことが大切です>
(
初診の時、医者がちゃんと顔を見ない、患者の言うことは聞かない、自分の言うことだけ言ったら診察が終わりだった。より)
●「一般人より崇高な仕事をしている」と言いつつやってることは…?
以前、
医者が冷たいと感じるのは当然 感情的にならないようにと教わっているためという投稿を書いたことはあるのですけど、今回見た検索結果にはびっくりしました。それ以前の問題ですからね。思った以上にお医者さんの「俺様意識」は高いようです。
病気を治してもらいたいのだから患者が努力すべき…と思うかもしれませんが、これは普通の商品やサービスでも本質は同じなんですよ。普通の商品やサービスでも、お店側が売りたいと思っているだけでなく、消費者側も買いたいと思っており、消費者側が良い商品サービスを求めているという点は同じです。
例えば、家電量販店で店員に家電について質問してもちゃんと回答してくれない…というケースで考えてみましょう。これで「家電量販店で店員に家電について説明してもらいたければ、あなたがうまくコミュニケーションをとって店員に好かれる必要があります」といったアドバイスをすることはあまりないと思われます。
ということで、医療機関の優越意識はちょっと異常な感じ。しかも、医療機関側はこれで「(一般人の仕事と違って)人の命を助ける仕事をしている」などと崇高さを強調しがちなので、たちが悪いですね。崇高なことを言いながら、普通の職業の人以上に実際には努力していない…というあべこべなことになっています。
●信頼関係を築けない医者が医療判断をミスしかねない理由
医者に愛想なんか必要ないと思うかもしれません。ただ、患者と信頼関係を築かないことは、医療判断でミスを招く可能性を高めるかもしれないのです。この場合、本気で患者を救う気があるのでれば、医者は友好的な態度を取らなくてはいけないということに。客を集めるためにニコニコしろという話だけではないのです。
これは、以前やった
圧迫面接は拷問による自白?交渉相手は友好なときほど嘘をつかないという投稿が関係する話。研究によって、人は友好的な関係でないときの方が正直に話さない傾向があることがわかっています。つまり、患者側を信頼させて治療に必要な情報を引き出さないと、判断を間違えるリスクが高まると考えられるのです。
実際のところ、コミュニケーションが下手で患者の心理について勉強していないレベルの低い医者に診てもらわなくてはいけない…ということは多々あるでしょう。その場合には、最初のアドバイスのように、患者側が一方的に努力する必要があるのは確かです。その意味では先のアドバイスも間違ってはいません。
でも、本当はそういうダメ医者を競争原理で淘汰して、日本の医療レベルを引き上げていくという流れになってほしいところですね…。
●治療してほしければ患者は好かれる努力をしろ!という医療業界
2020/01/25:後に同じページにまとめた<医者にちゃんと治療してほしければ患者は好かれる努力をしろ!>で書いた話は、別の話を書くための導入…というつもりで書き始めたのですけど、意外に長くなってしまったために、当初、単独で投稿していました。
もともとは、今回の話の前に短い話を…と「医者 患者」のキーワードで検索してみたのがきっかけ。すると、患者がどういう態度を取ればお医者さんに真剣に治療してもらえるかとか、お医者さんはなかなか親身になってくれないので患者さんが頑張ってコミュニケーションをとらなくてはいけないとかいう、上から目線の話ばかり出てきてびっくりしたんですよね…。
そちらの投稿で書いたように、これは他の職業で言うと異常。また、友好的な態度を築けない場合は、重要な情報を患者から引き出せない可能性が高まるために、病気の治療というお医者さんが重視したいのであろう本業にもマイナス。患者に努力が必要ないとは言いませんが、どちらかと言うと、お医者さんの方が努力すべきものです。
●それでは信頼関係はできない…患者に嫌われる医者のアドバイス
ところで、もともと書きたかった話というのは、ひどい医者だ!とそれほど立腹するようなものではありません。正直、そこまでひどいお医者さんではないものの、患者の心理を考えておらず、治療が下手だな、あまり賢い態度ではないなと感じた…というものでした。
ある人が自治体の健康診断を受けたところ、ひとつだけやや正常値から外れた項目がありました。そこで医療機関に再検査に行ったのですけど、自主的にお菓子を制限してみるという自分なりの工夫をしてから出かけています。その効果があったかは不明ですが、数値はやや改善。とはいえ、正常な範囲より少しだけ上回っていました。
で、私が変だと感じたのは、そのときのお医者さんのアドバイスなんですよね。その人は、自主的にやっていたお菓子の制限について、「今まで食べるのが普通だったので、少しの制限でもかなり精神的にきつかった」と話したそうです。
これに対し、お医者さんは「まず1ヶ月全くお菓子を食べないようにしてからまた検査してみれば」とアドバイスしたとのことでした。このお医者さんのアドバイスでは何が問題?特に問題ないのでは?と思うかもしれませんが、こういうアドバイスは全然良くないと思うんですよ。
●肥満の患者に「とりあえずフルマラソンを」と助言するのは有効か?
私はいつも太っている人への運動の勧めについて、「運動をしろ」、特に「スポーツをしろ」と言うべきではないとしています。なぜかというと、そもそもそういう人は運動が嫌いなことが多く、要求するハードルが高いと最初から無理だと諦めたり、長続きしなかったりするため。なので、まずは簡単な運動でいいから…と勧めて運動する癖をつけてから、徐々にハードルを上げていくべきです。
しかし、お医者さんは患者の心理を全く考えず、スパルタな要求をしがち。「患者のため」と言うかもしれませんけど、結果的に目的を果たせていなかったら、それは実際に患者のためになっているとは言えません。こういうのはいわゆる精神論を言っているだけで非科学的な助言の仕方…とすら言えてしまうかもしれません。
そういう意味で言うと、前述の「まず1ヶ月全くお菓子を食べないように」は、スタート地点の提案なのにかなりのスパルタ。太っている患者さんで言えば、いきなりフルマラソンを勧めるようなもの…といった感じでしょうか。たぶん運動ならここまで極端なアドバイスをするお医者さんはさすがにいないと思いますけどね。とりあえず、あまり優れたアドバイスではないでしょう。
実を言うと、そのお医者さんの他の説明も変だった…というのもあるのですが、その人はその病院に再々検査には行かず、関係が途切れてしまいました。これでは当初の目的を果たせていませんし、それだけでなく、別の病気など、将来における治療の機会も失ってしまったかもしれません。
最初に断ったように、ひどい医者だ!と怒るほど悪いものとまでは思わないのですけど、患者との信頼関係を徐々に築きながら助言を加えていった方が、治療の成功確率をもっと高められるのではないかと思います。
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