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グルコサミン・コンドロイチンに効果なし 健康被害数なら1位


 ひざなどの痛みを和らげるとされて、堂々と売られているグルコサミンやコンドロイチンのサプリ。実はこれ、研究によって効果がないということがわかっているんだそうです。これだけでも問題なのですが、健康に良い影響がないどころか、悪い影響があるということもわかっているとのこと。めちゃくちゃですね。

2017/08/17追加:
●グルコサミンに効果があるという研究は利益相反の問題で疑惑

●グルコサミンやコンドロイチンは軟骨で重要な働き

2015/10/18:今日はグルコサミンとコンドロイチンの話です。でも、使う記事を探していたら訪問済みのサイトがあってあれ?と。以前も、グルコサミン・コンドロイチンに効果なしの研究 無意味サプリなのか?でやっていましたわ。とりあえず、今回のメイン記事は週刊新潮のもので以前のものとは違う新しいものです。

 記事のタイトルは、グルコサミンを口から摂っても分解されるだけ 健康食品の疑似科学・エセ医学(4)|矢来町ぐるり(週刊新潮 2014年8月14・21日夏季特大号)というもの。こちらによると、グルコサミンやコンドロイチンは、膝や関節の痛みを和らげると謳われて売られているといいます。このグルコサミンやコンドロイチンが、軟骨で重要な働きをしていることは間違いありません。

「これらの成分が人間の膝の軟骨に含まれているのは事実です。軟骨は、硬い骨と骨が擦れて痛みを生じたりしないように、潤滑剤としての関節液で覆われていて、このなかでグルコサミンやコンドロイチンが重要な働きをしています」


●グルコサミンやコンドロイチンに効果なし 食べても分解されるだけ

 では、なぜ効果なしという話が出てくるのか?と言うと、サプリとしては効果なしという話のためです。前述の重要な働きの話は、「グルコサミンやコンドロイチンを飲むと膝や関節の痛みを和らげる」ということを意味するわけではないのです。例えば、別記事では、以下のようにメッタメタにぶった切っていました。

「コラーゲンを食べてコラーゲンが増えるのなら、薄毛の人が毛を食べて毛が生えるのと同じ」
「鶏肉ばかり食べていれば鳥人間になれ、牛肉を食べ続けるとミノタウロスになる」
(関節痛の特効薬、グルコサミンとコンドロイチンのサプリは無意味?不正表示横行? | ビジネスジャーナル 2014.03.26 へるどくたークラレ/サイエンスライター)

 当然、毛を食べて毛が生えると思う人はいませんし、鶏肉を食べて鳥になると思う人もいません。ところが、グルコサミンのように、ちょっと難解な化学物質名が出てくると「なんとなく」効果があるような気がしてしまうというマヌケなことになっています。

 週刊新潮でも、千葉大学の山本啓一名誉教授が「そもそも、口から摂取しただけで体内での合成が変わるなら、我々の体は摂取したものがそのまま組織の一部になり、大変なことになってしまいます」とおっしゃっていました。「外からグルコサミンを摂取したところで、体内で分解されてしまい、膝関節の成分になることはありえません」というわけです。


●グルコサミンを食べなくても、グルコサミンは体内で簡単に合成可能

 先のビジネスジャーナルでは、"医薬品としてコンドロイチンが使われている"ものの、やはり同様の理由によって、"注射薬として直接患部に注入する方法が取られている"ともしていました。また、"一部で「リウマチの薬にも配合されている」といわれて"いるそうですが、これまた詐欺まがい。というのも、"製剤の安定剤として、つまりただの添加物"として使われているのであって、"コンドロイチン自体が神経痛などの治療成分として使われているわけでは"ないためです。

 山本啓一名誉教授は本来「グルコサミンは体内でブドウ糖などを元に簡単に合成できる」とおっしゃっていました。グルコサミンを作りたいのあっても、グルコサミンのサプリメントを摂取する必要はないようです。

 では、簡単に合成可能なはずのグルコサミンがなぜ不足するのか?と言うと、「歳を重ねて代謝などが衰えるにつれ、徐々に合成できなくなる。膝が痛むのはグルコサミンが足りないからではなく、それを体内で合成する力が衰えた結果」としていました。


●グルコサミン・コンドロイチン、効果はない癖に健康被害数なら1位

 グルコサミン・コンドロイチンは単に効果がないだけではなく、困った特性を持っているようです。グルコサミンはエビやカニの甲殻、コンドロイチンはサメの軟骨から採れるのですが、これが問題になってきます。

「エビやカニなどの甲殻類が原因の甲殻アレルギーがあることからわかるように、この2つはアレルギーの原因となるアレルゲンを集めたものといえます。私が調べたなかで、健康食品による健康被害が一番多かったのがこの2つでした」(山本名誉教授)

 ビジネスジャーナルの方でも、成分はエビやカニの殻の成分なので基本的に無害ですが、抽出時にどうしてもエビカニのタンパク質を除去できないので、エビやカニにアレルギーのある人は服用できないとしていました。

 なお、テレビCMなどで「日本のカニにこだわった」などと宣伝しているそうですが、実態は異なるという指摘も。カニの缶詰づくりの際に廃棄される殻を買い付けているだけなので、カニ自体を材料というのは、やや誇張した感じではないかとされていました。


●コンドロイチンが関節痛に効くといわれていた時代もあった

 ビジネスジャーナルによると、コンドロイチンの場合はちょっとややこしいところがあるみたいですね。関節痛に効くといわれていた時代もあったことです。研究が進んでより正確な結果がわかるということは珍しくないものの、問題は第3類医薬品に指定されているということです。これは悪用されかねません。

 しかし、国としては、一度医薬品として認定してしまったものを、簡単に取り消しはできないんだそうです。困ったことですね。

 まったく効果がない、または有害であるなどと立証でできれば取り下げもされるとは思われます。ただ、一部の有効例もあり、そもそも無害な成分なので、玉虫色な感じですが医薬品成分として残っているというのが実情だとのこと。ただ、そこを詐欺まがいな形で利用されているのですから、良い状況とは思えません。


●そもそもグルコサミンがほとんど使われていない商品も

 一方のグルコサミンの方は効果がない上にアレルギーの原因とさんざんなのですが、そのくせめちゃくちゃ高いということになっています。本当どこまでも使えないやつですね。"コラーゲン(ゼラチン)やビタミンCが、1kg当たり2000円前後"なのに対し、"グルコサミンサプリメントの主原料であるN-アセチルグルコサミンの原価は、仕入れ場所にもよりますが、およそ1kg当たり3万円"だそうです。べらぼうに高いです。

 その上、"グルコサミン含有量をパッケージ表示よりも少なくして販売している商品が多くある"とのこと。大体健康食品売るようなところはこんなものですね。効能で消費者騙しているんですから、含有量で騙したって不思議はありません。しかし、このようなことは本来社会的に許されないはずです。…はずですが、どうも我が国の政府はお許しのようでした。

<こういった不正をしても、現行法では注意以上の厳しい処分等はありません。医薬品であれば、内容量と表示が異なれば厳しい処分がありますが、食品では行政も「改善するように」としか言えないのです。
 医薬品として十分な内容量を配合すると、低価格では販売できないので、ライバル商品に負けてしまいます。そこで不当表示をしても注意を受けるだけで済む健康食品としての販売に終始しているのでしょう>


●論文・学会という言葉に騙されるな!企業が御用学者を抱えている…

 こうした健康食品会社の悪徳なテクニックに関してもう一つ。これはグルコサミン・コンドロイチンに限らない話です。サプリメントメーカーのCMで、「学会で数々の紹介を受けた」という紹介もされていますが、学会とはそもそもなんなのか?というところが問題になってきます。

 本来の「学会」は、100人以上の博士や医師などの専門家がいるといった基準を満たした上で、国の日本学術会議に申請をして認可されたものを指すとのこと。では、それ以外は学会を名乗れないか?というと、そうではないのです。現在の日本の法律では、別に学会と勝手に名乗っても罰せられることはないといいます。

 最近は、ある程度資本のある企業ですら、サプリメントビジネスに乗り出しており、独自にサプリメント学会をつくるといったことをやってしまっているそうです。その自社の学会から論文として提出させれば、学会で成果が発表されたという実績を積み重ねることは造作もない…ということになります。

 また、論文についても口を酸っぱくして言ってきたように、1本論文が出れば決まり…なんてことはありません。記事では、そもそも論文は論じるだけですので、論文に載ったからといって事実とは限らないと指摘していました。捏造ではなくても、再現性のあやしい論文など山のようにあります。

 数多くの実験で得られた成果を論文化し、それをまた別の学者が再現実験、追証を行い、事実として固められていくのが科学。本当は論文が多数必要なのです。ただ、そこらへんをすっ飛ばして、科学的根拠があるのかように見せかけて売っているのがグルコサミンなどのもの。健康食品・サプリメントの世界というのは、とんでもない世界のようです。


●グルコサミンに効果があるという研究は利益相反の問題で疑惑

2017/08/17:コンドロイチンが関節痛に効くといわれていた時代もあったという話が、最初の投稿時にありました。今回読んだものの場合は、グルコサミンについて言っているんじゃないかと思われますが、以下のような記述がありました。

<実は2000年台前半にひざ等の痛みに効果があるという論文が出され、それを根拠に欧米を含め全世界で売られているのですが、この論文の作者がCOIで問題(業者から研究費)ではないかということが言われ(これも困ったものです)>
(中村ゆきつぐのブログ : 口から摂取するグルコサミンは、膝や股関節の痛みには効きません!  2017年08月16日09:34 より)

 「COI」というのは、調べてみるといわゆる「利益相反」のこと。「利益相反」でしたら、論文問題でよく出てくる言葉です。おそらくグルコサミンに関連する業界から資金を受け取って書いた論文であるのに、それを隠していたということでしょう。だからと言って研究がただちに捏造だとなるわけではないものの、利益相反を隠すことは不適切な行為です。

 また、こうした出資元を隠していた時点でわかるように、これはかなり怪しい研究でした。その後、様々な臨床試験でグルコサミン、コンドロイチンの内服の効果を調べているものの、効果は否定され続けていると紹介されていました。そうなると、効果はないと考えるしかありません。


【本文中でリンクした投稿】
  ■グルコサミン・コンドロイチンに効果なしの研究 無意味サプリなのか?

【関連投稿】
  ■ファンケルのえんきんの効果を専門家が疑問視 根拠論文がひどすぎ
  ■フコイダンによる抗がん効果に医学的根拠なし 有効なら副作用出るはず
  ■がんへの抵抗力増す効果謳うアガリクス、肝障害の原因やがん悪化のおそれ
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