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受動喫煙より健康被害が大きい三次喫煙 発がん物質や放射性物質が車や部屋にこびりついている


 "たばこの値上げで税収は減る?減らない?"(2010/12/30)は、たばこの値上げと販売量の本当の関係 余計税収が減るというのは事実なのか?にまとめました。こちらは、三次喫煙という受動喫煙とは違う新たなリスクに関する話をやっています。

 車や部屋に発がん物質や放射性物質がこびりついているというショッキングな話もあります。(2017/8/11)

2017/09/27:マウスによる実験ではわずか1ヶ月で悪影響


●「三次喫煙」とは、残留物による受動喫煙

2017/8/11:受動喫煙とは異なる三次喫煙って最初何だろう?と想像がつかなかったのですが、三次喫煙 - Wikipediaでは、「タバコを消した後の残留物から有害物質を吸入すること」という説明。残留受動喫煙、サードハンドスモークといった言い方もされているようです。

 そもそも二次喫煙という言い方が初耳でしたが、受動喫煙が二次喫煙に当たるっぽいですね。
 
「一次喫煙」喫煙者が自身の肺に吸い込むこと
「二次喫煙」喫煙者が吐き出した煙や保持するタバコの先から立ち上る煙などが大気を経由して他人に吸入されること
「三次喫煙」受動喫煙が終わった後も表面上にまだ残る有害物質を吸入すること

 その瞬間に吸っていなくても、普段喫煙している部屋に入ったときや、喫煙者の服などは、「あっ、臭い!」とわかりますよね。ああいうのは余裕で「三次喫煙」の概念に入る感じでした。

 本通トータルヘルス内科クリニックの平賀裕之医師は、三次喫煙を"喫煙室に入った時、喫煙者はいないのに「タバコくさい」と思うあの臭いや、服や髪についたタバコの臭いで、有害物質の暴露を被ってしまうこと"と説明していたのです。
(禁煙コーナー(意外にあなどれないサードハンドスモーク(三次喫煙)):広島県民のみなさまへ - 禁煙コラムより)


●発がん物質や放射性物質が車や部屋にこびりついている

 喫煙者本人への健康被害すら陰謀だと否定する人が少なくないのですから、三次喫煙となるとさらに信じられない人が多いでしょうね。とりあえず、Wikipediaでは、「二次喫煙」が短い期間でその空間から消えた後も、ニコチンと他の要素は表面を覆って毒素を発し続ける傾向があると指摘。

 例えば、2010年にPNAS誌で発表された調査結果では、車や部屋の内部に残留するタバコのニコチンが、大気中の亜硝酸と反応して発がん物質であるニトロソアミンがつくられることが判明しています。放射性崩壊元素ポロニウム210を含む 11の発がん物質も見つかりました。
(関連:たばこに含まれる放射性物質ポロニウム210 ~危険性の指摘および反論~)

 長い間喫煙されていた車両の内部を拭くのに使ったセルロース基質の亜硝酸は、一般的な家でみつかる 4-12倍のレベルの濃度であることが示されます。

 一方で、喫煙を行った後に 3日間同じ車両で拭くことなく放置していたセルロース基質においても、同じような結果だったとのこと。論文著者は、確実に換気をして喫煙しても、その空間では三次喫煙による堆積を排除できないと説明しています。


●受動喫煙より健康被害が大きい三次喫煙

 恐ろしそうな話ですが、比較的新しい概念ですので、実際にどれくらい危険か?というところは、研究が増えるのを待った方が良いと思われます。

 しかし、先にも引用した本通トータルヘルス内科クリニックの平賀裕之医師は、2009年からの5年間でさまざまな研究がなされ、三次喫煙の悪影響は予想以上に大きいことがわかってきたと断言していました。Wikipediaになかったものとしては、カリフォルニア大学リバーサイド校を中心とした研究グループによる研究が紹介されていました。これによると、むしろ受動喫煙よりリスクが高いとのこと。

 タバコの煙にさらされたコットンのクロスから、赤ちゃんや成人がどれくらいの影響をうけるか推定したところ、受動喫煙に比べ三次喫煙でうけるニコチンは、赤ちゃんや子供で6.8倍以上、成人で24倍以上となり、さらにニトロソアミンについては、赤ちゃんや子供で16倍以上、成人で56倍以上となっています。

 前述の通りまだ研究が少ないので断定的なことは言えないものの、実はかなり注意が必要なリスクなのかもしれません。


●マウスによる実験ではわずか1ヶ月で悪影響

2017/09/27:「三次喫煙(サードハンドスモーク)」に関する新しい研究が発表されていました。「マウスによる実験であり検証はまだ初期段階」「6か月でも十分な期間とは言えないので、さらなる長期間の検証を行ったうえで健康への影響を判断すべき」といった声が出ているものの、この分野はまだ研究が足りませんので、研究が増えることは歓迎です。

 今回の研究は、カリフォルニア大学の研究者らが行ったもの。2017年9月15日に発表されたものですが、記事では、掲載雑誌などの言及はありませんでした。

 実験ではまず、カーテン生地やキルト、カーペットなど一般的な家庭の中で見かける布製品を、「ティーグ・スモーキング・マシン」という喫煙によって生じる煙を再現する装置に投入。タバコの煙に晒された状態を再現し、これらの布製品を設置したオリの中でマウスを飼育しています。また、比較のために、三次喫煙環境ではない場所で飼育されたマウスも調査しています。

 結果、三次喫煙に晒されるとわずか1か月で健康に悪影響が表れることが判明。肝臓の損傷を示す酵素のほか、炎症や過剰な免疫反応、関節炎を引き起こす因子、ストレスホルモン値が1.5~2.5倍になっていました。

 2か月経過すると空腹時血糖値の上昇や別の炎症因子の増加、肝臓の抗酸化機能低下、遺伝子損傷などが確認され、4~6か月後には2型糖尿病の初期症状、脳の遺伝子損傷と肝臓の重大な損傷、ストレスホルモンのさらなる増大も見られました。
(三次喫煙の健康被害をマウスで確認 4か月で糖尿病リスクが上昇 J-CAST ニュース | ライフ・美容 | 2017年09月25日より)

 当然、これらは三次喫煙の危険性を示すもの。今後こうした実験をより増やして、三次喫煙に関する研究を進める必要がありそうです。

(2017/11/19追記:三次喫煙に関する反論系の話として、三次喫煙はデマ?感情論のトンデモという批判 否定する研究も存在というのも書きました)


【本文中でリンクした投稿】
  ■三次喫煙はデマ?感情論のトンデモという批判 否定する研究も存在
  ■たばこの値上げと販売量の本当の関係 余計税収が減るというのは事実なのか?
  ■たばこに含まれる放射性物質ポロニウム210 ~危険性の指摘および反論~

【その他関連投稿】
  ■実はタバコと肺がんなどのがんに因果関係も科学的根拠もない?
  ■電子タバコをおすすめできる理由 健康被害研究は従来型タバコ業界の支援?
  ■飲食店の受動喫煙防止・全面禁煙で売上が減るはデマ?むしろ増えるという調査しかないという主張
  ■普通のたばこよりIQOSの方が有害?煙は出なくても受動喫煙に危険性
  ■医者はiQOS(アイコス)をおすすめする?健康への悪い影響の少なさに関する意見
  ■食べ物・飲み物・嗜好品についての投稿まとめ

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