亀田製菓「亀田の柿の種」が宇宙食になったという話。これはただの宇宙食ではなく「宇宙日本食」なるものなんですけど、「宇宙日本食」がまず聞いたことありませんよね。なので、この説明もやっています。
2022/05/15追記:
●アポロ計画で持ち帰った月の土で植物を育てることに初めて成功! 【NEW】
2018/01/09:
●日本食よ世界に広まれ!JAXAが「宇宙日本食」なるものを認定
●亀田製菓「亀田の柿の種」が宇宙食に!宇宙日本食として認証される
●韓国の「農心」と提携した反日企業亀田製菓の柿の種が日本食だと!?
2020/04/05:
●宇宙で自給自足は可能?JAXAが食料を現地生産するための研究
●アポロ計画で持ち帰った月の土で植物を育てることに初めて成功!
2022/05/15追記:以前書いていた自給自足関連かな?というニュースを見かけました。
「月の土」で植物栽培成功 アポロ計画で採取|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト[2022/05/14 08:40]という記事です。今回はアメリカの研究で、月の土で植物を育てることに成功したことは初めてだといいます。
<フロリダ大学の研究チームは12日、およそ50年前に史上初めて人類が月に着陸した「アポロ計画」により持ち帰った土で植物の種を発芽させたと発表しました。
NASA=アメリカ航空宇宙局から「レゴリス」と呼ばれる月の土を12グラム譲り受け、水と栄養素を加えてシロイヌナズナの種を植えたところ、ほとんどが発芽したということです。ただ、比較対象の地球の土に比べて発育は悪く、月の土壌は植物にとって「ストレスが多い」と見られるとしています>
今回の話では自給自足というワードはなし。ただ、アメリカは、日本なども参加する有人での月面探査「アルテミス計画」を進めていて、研究者は「月で植物を育てる最初の一歩を踏み出した」と説明されていましたから、狙いとしては同じでしょう。宇宙での自給自足へ向けて一歩前進です。
●日本食よ世界に広まれ!JAXAが「宇宙日本食」なるものを認定
2018/01/09:そもそも「宇宙日本食」というのが初耳でした。日本食代表で宇宙食になる感じですかね?と思いながら検索。
宇宙日本食 - 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター - JAXAが出てきました。
JAXAによると、"宇宙日本食は、食品メーカが提案する食品をJAXAが評価し、宇宙食としての基準を満足している場合に宇宙日本食として認証するもの"。認証するだけでなく、実際に"国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在を予定している日本の宇宙飛行士に、日本食の味を楽しんで"もらうみたいですね。
伝統的な「和食」には限定していないものの、日本食代表といった側面はあるようで、"日本の家庭で通常食されている範囲"が対象。非科学的で根拠がないものですが、"日本食が健康に良いということは世界各国で認識されているため、ISS長期滞在を予定している国際パートナーの宇宙飛行士に利用されることも期待して"いるそうです。
●亀田製菓「亀田の柿の種」が宇宙食に!宇宙日本食として認証される
で、本題の亀田製菓「亀田の柿の種」の宇宙食に関する話。どうも「亀田の柿の種」がこの宇宙日本食として認証されたみたいです。
亀田製菓お米研究所の研究員・本間以祝さんと佐々木俊之さんによると、宇宙日本食には「賞味期限を1.5年もたせないといけない」という制約があります。柿の種のような米菓で、そこまでの長期間もつものはないので、世界初の試みだったそうです。まあ、他の国はほとんど作っていないんで、日本初≒世界初なんでしょうけど。
市販している亀田の柿の種の賞味期限は150日(5か月)なので、その3倍以上。しかし、一時日本で賞味期限の偽装が問題になったように、お菓子の賞味期限ってのは結構適当です。なので、本当は1年半くらい余裕で、大げさに言っているだけでは?と思いました。
とりあえず、説明によると、アルミ製の銀色は、JAXAから指定されたもので、乾燥剤と脱酸素剤もよく市販のものにも入っているもの。亀田製菓独自の工夫としては、銀色の袋の中の蓋付きカップくらいの感じでした。
(
なぜ「亀田の柿の種」が宇宙へ行くことになったのか? 文春オンライン / 2018年1月8日 11時0分より)
●韓国の「農心」と提携した反日企業亀田製菓の柿の種が日本食だと!?
こういう風に亀田製菓の柿の種が「日本食」として宇宙に行くことを、快く思わない人もいるかもしれません。というのも、亀田製菓は反日売国企業だとされているためです。
以前亀田製菓が炎上したのは、「辛ラーメン」で知られる韓国の食品メーカー「農心」と提携することを発表したため。アマゾンのレビューでは続々と「星1つ」がつきました。たとえば「亀田の柿の種 260g×12袋」では、以下のようなレビューがついていたそうです。
「もう食べれないです。韓国の企業と言うだけでも安全性に疑いを持つし、農心なら言うに及ばず。虫が入っているのでは?ネズミの頭が入っているのでは?イメージが頭に残って口に入れる気が起きません」
(
亀田製菓の柿の種 Amazonのレビューに酷評殺到の理由とは? NEWSポストセブン / 2012年5月12日 7時0分より)
結構ひどい誹謗中傷な気がしますが、
ブラック企業に優しい社会 事実でも名誉毀損・恫喝のSLAPP訴訟、自演・捏造の風評被害以外でも問題にでやったように、実際に悪い企業ほど訴訟などの圧力を簡単にかける一方、良心的な企業はあまり訴えずに悪い情報がそのまま拡散されてしまうという逆転現象が起きてしまいます。困ったものですね。
●宇宙で自給自足は可能?JAXAが食料を現地生産するための研究
2020/04/05:
宇宙飛行士が語る「宇宙日本食」体験──宇宙で食料を作る試み | | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト(2019年11月22日(金)17時30分)では、JAXAによって認証された「宇宙日本食」として、やきとりを代表例として出していました。
今回認めれらたのは、としてホテイフーズの「ホテイやきとり(たれ味)宇宙用」と「ホテイやきとり(柚子こしょう味)宇宙用」。やきとり以外には、鮭おにぎりや赤飯、レトルトカレー、サバの缶詰(味噌煮も醤油味もある)や緑茶など19社による34品目が認証されいるといった例を出しています。
日本食という話から離れますが、JAXAは新たに宇宙で食料を作ろうという試みも開始しているとのこと。民間企業と共同で2019年3月から「Space Food X」という宇宙の食料生産の技術、マーケットの創出を目指すプログラムをやっているそうです。
具体的には、植物工場のような仕組みを宇宙の閉鎖環境の中で実現して食料を現地生産できるようにすることを検討しているといいます。育てやすいためなのか、サツマイモが有力なようです。また、水耕栽培の植物工場とドジョウなど魚の養殖を組み合わせる研究もあるとされていました。
宇宙での自給自足に関しては、確かアメリカではだいぶ前に地球上で実際に独立した中で生活を行ってみる実験したことがあった気がします。うちのブログのどこかで紹介した気がするものの、検索しても出てきません。記憶が曖昧なので、だいぶ違っているかもしれません。
一方で、2017年12月から2018年6月まで、長期滞在クルーとしてISSに滞在した金井宣茂・宇宙飛行士は、「実験実験で忙しい生活の中で、水やりなど手間暇をかけている余裕がなかなかない」としており、現実的ではない可能性もありそうでした。やるとすれば、専門のスタッフを別に用意する感じですかね…。
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