"ブラック企業大賞にブラックバイトのセブンイレブンなどノミネート"は、
ブラック企業大賞のセブン-イレブン、新聞などのマスコミが無視 数少ない報道記事も速攻で謎の削除にまとめて、こちらは別のセブンイレブンの話にしました。
セブン-イレブンが、加盟店から徴収するロイヤルティ「セブン-イレブン・チャージ」を9月から1%減額すると発表して結構大きく報道されたものの、実際にはまだ他より高いという話です。また、ついでにセブンイレブンが商品の値下げを行ったという話も書いています。
●チャージ率1%減額でもセブンイレブンのロイヤルティはまだ高い
とてもすごいことのように報じられたセブンイレブンのチャージ率(コンビニ本部の取り分)引き下げですが、もともと高すぎたというだけで数字的には大したことがありません。幅があるのでわかりづらいのですが、ファミリーマートやローソンはもっと安いと説明されていました。
<コンビニ大手3社のチャージ率>
セブン-イレブン
56%〜76%ファミリーマート 59%〜69%
ローソン 45%〜70%
これが1%下がると以下のようになるという話。正直微妙な下がり方ですよね。
<コンビニ大手3社のチャージ率>
セブン-イレブン
55%〜75%ファミリーマート 59%〜69%
ローソン 45%〜70%
(
セブンが聖域「上納金」1%下げ、鈴木前会長の呪縛は解けたか | inside Enterprise | ダイヤモンド・オンライン 2017.4.7 週刊ダイヤモンド編集部 大矢博之より)
●1%減額はパフォーマンス
今回のチャージ率減額はパフォーマンスの域を超えていないと感じますが、精神的・象徴的なものとしては確かに大きいかもしれません。
というのも、セブンイレブンに王様のように君臨していて、昨年の騒動で辞めた鈴木敏文前会長が「チャージは絶対に触るな」と社内で言明していたため。業界ではセブンが譲ることのない“聖域”だと考えられていたのです。
ただ、この聖域を侵したことによって、今後引き下げが続くとなると、象徴的な意味に留まらず、かなり影響が大きくなると考えられます。"今回のチャージの減額は、収益性が高く体力に余裕のあるセブンが、他社に対して“パワーゲーム”を仕掛けているようにもとれる"と記事では書いていました。
他社とチャージ率の引き下げ合戦で消耗戦となり、"セブンの高収益体質の道を踏み外しかねない危うさ"もあると見られているのです。
●チャージ率だけでなく商品価格も値下げ競争か?
同様に他社との体力勝負の引き下げ合戦となるかもしれないというのが、セブンイレブンの商品値下げでした。セブン-イレブン・ジャパンは、4月19日から日用雑貨を値下げに。洗剤やシャンプー、オーラルケア用品など61品目が対象で、値下げ幅は平均で約5%だそうです。
コンビニは基本的に価格が高く、この程度の値下げではまだまだ高いのですが、"スーパーやドラッグストアから主婦層などの顧客を奪いたいという思惑"が一つあるだろうとされていました。
そういう意味では、"最大手のセブンが値下げを行えば、ファミリーマートとローソンも追随"せざるを得ない…というところの方が大きいかもしれません。業界関係者は、「セブンの真の狙いは競合の体力を低下させること。特に苦しくなるのはローソンではないか」とみているのです。
"ローソンの玉塚元一会長は「地域によって割高過ぎる価格は調整するが、安売り合戦の流れになってしまえば誰も幸せにならない」と、セブンの戦略とは一線を画す構え"ですけど、値下げ競争に巻き込まれる危険性があります。
(
セブンが値下げ戦略でファミマ、ローソンに見せつけた規模の力 | inside Enterprise | ダイヤモンド・オンライン 「週刊ダイヤモンド」編集部 大矢博之 2017.4.10より)
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