三省に関する話をまとめ。<教科書不正で反省!三省堂の社名の由来「三省」の意味は反省と関係>、<「三省」は「さんしょう」だと違う意味!三省製薬という会社も>をまとめています。
2023/01/13追記:
●「三省」は「さんしょう」だと違う意味!三省製薬という会社も 【NEW】
●教科書不正で反省!三省堂の社名の由来「三省」の意味は反省と関係
2015/10/30:三省堂の不正ということで思い出したのが、社名の由来の話。10年ほど前に三省堂のオフィシャルなページで説明を見た覚えがあるんですが、検索では出てきませんでした。ただ、個人のサイトさん(と最初書いていたが、これも公式?)だと、やはり社名は「三省」に由来だと書いているんですよね。
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Sanseido Word-Wise Web [三省堂辞書サイト] » 【今週のことわざ】三省 2007年 8月 20日 月曜日 筆者: ogm
<出典 語(ろんご)・学而(がくじ)
意味 何度も自分の行為を反省する。「三」は、しばしば、何度もの意。(中略)
三省堂「中国故事成語辞典」金岡照光編より>
元は論語ですので、まあ、普通に結構有名な言葉です。三省堂の辞書じゃない小学館の辞書で
さんせい【三省】の意味 - 国語辞書 - goo辞書も以下の通り掲載されています。
さん‐せい【三省】
<《「論語」学而の「吾日に吾が身を三省す。人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを伝えしかと」から》毎日三度反省すること。1日に何度も自分の言行をふりかえってみて、過失のないようにすること。さんしょう>
出典:デジタル大辞泉
ちなみに三省堂が社名のごとく反省しなくちゃいけなかった件はこちら。
検定中の教科書閲覧 三省堂が謝罪 過去にも現金 NHKニュース(10月30日 14時18分)などのニュースが出ていました。
<東京・千代田区に本社がある出版社の「三省堂」は、平成28年度から使われる中学校の教科書検定が行われていた去年8月、都内のホテルに公立の小中学校の校長や教頭など合わせて11人を招いて意見交換会を開き、外部に見せることが禁じられている検定途中の「英語」の教科書を閲覧させていました。校長らの交通費や宿泊費、それに懇親会の費用なども三省堂側が負担していたほか、「編集手当」として1人当たり現金5万円を渡していたということです。
この問題で三省堂は30日午前に記者会見を開き、瀧本多加志出版局長が「教科書という非常に公共性の高いものに疑惑の目を向けさせた責任を痛感している。教科書や発行者への社会的信頼をゆるがしかねない行為で、深く反省している」と謝罪しました>
こんなことになっちゃいましたが、九十九電機(
九十九電機の社名の由来がすてき)みたいに、向上心があって良い社名だとは感じました。猛省して汚名返上してほしいところです。
●「三省」は「さんしょう」だと違う意味!三省製薬という会社も
2023/01/13追記:最初のときに、検索していると、別の意味の「三省」というのも引っかかったという話を書いています。読み方が異なり、「さんせい」ではなく「さんしょう」。これは当時初めて聞いた言葉。「三省堂 大辞林」の記述で、a href="http://www.weblio.jp/content/%E4%B8%89%E7%9C%81" target="_blank">三省の意味 論語に由来する故事成語 - Weblio辞書では、以下のように書かれていました。
三省堂 大辞林
さん しょう -しやう [1] [0] 【三省】
①律令制下の中央官庁八省中で,重要な式部省・民部省・兵部省の称。
②中国唐代の官制で,重要な中書省・門下省・尚書省の称。
一方、今回書き始めたのは、「三省製薬」という製薬会社があることを知ったため。ただ、製薬会社と出版社では畑違いですし、たぶん全然関係ないだろうな…と思います。また、出版社って有名企業でも驚くほど規模が小さいので、資本的にもたぶん全然別の会社だろうな…と思いました。
で、そもそもこの「三省製薬」の方は読み方からして違いました。「さんしょう」だと言います。ただ、「さんしょう」の場合、「さんせい」と違って社名になるような良い意味がありません。このため、漢字の本場、中国系の可能性も考えたのですが、日本の会社のようでした。
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三省製薬 - Wikipedia<三省製薬株式会社(さんしょうせいやく、Sansho Pharmaceutical Co., Ltd.)は福岡県大野城市に本社を置く、化粧品の成分および製品の開発、製造、販売を行う日本の企業。通販化粧品ブランド「DERMED(デルメッド)」の製造販売元でもある>
<医薬品のシミ(肝斑)治療用外用剤の研究・開発を軸に創業。その後、薬事法の改正にともない、シミ用の治療薬が医薬部外品に区分けが変わったことで化粧品・医薬部外品開発メーカーへと進化した>
<1887年(明治20年) 福岡県大牟田市にて、創業者の陣内龍一が前身となる「陣内三省堂薬局」を創業。薬品の卸売り、家伝の漢方薬・塗り薬などを製造販売>
で、「三省製薬」(さんしょうせいやく)の由来が知りたいと思っていたら、このWikipediaの途中で説明が登場。<論語の一節「吾日三省吾身(吾、日に吾が身を三省す)」を企業精神として社名に取り入れている>ということで結局、由来はいっしょだったんですよ。なぜか読み方だけが異なっていました。
ただ、「さんしょう」でも「さんせい」と同じ意味があったのに私が当時紹介していなかっただけかもしれない…と思いつき、改めて辞書を引き直してみます。すると、やはり3番目の意味として、「さんせい(三省)と同じ」との説明。よく見ると、「さんせい」の説明引用部でも「さんしょう」とも読むと書いていましたわ…。
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