2020/03/26:
●手術後に視力が落ちた加藤浩次氏、レーシック再手術には問題あり
●医師「レーシックの効果は時間の経過で劣化することはありません!」
●レーシック手術後に視力が落ちるって本当?過去のデータによると…
●手術後に視力が落ちづらい人ならレーシック手術がオススメなのか?
●再手術は無料で患者を集めたレーシック、手術代削減のために…
●手術後に視力が落ちた加藤浩次氏、レーシック再手術には問題あり
2020/03/26:お笑い芸人の加藤浩次さんが2017年9月30日放送の『極楽とんぼ オレたちちょこっとやってまーす!』(MBSラジオ)にて、レーシック手術で起きた問題について話していたことがあります。
「レーシックやったって言ったじゃん。で、今、視力どんどん落ちてんのね。昨日、病院行ったんだよ。右目が0.9、左目が0.5で」
「夜とかテールランプが若干にじんで見えたりするようになってて。クレーム入れてもう一回、行こうって思って」
(
加藤浩次「レーシック手術するも視力悪化」再手術できない理由 | Smart FLASH[光文社週刊誌]より)
以上のように加藤浩次さん自身はもう一度手術しよう!と思ったものの、医師からは「問題がある」と言われてしまったとのこと。再度手術をすることで、老眼への対応が難しくなるというのです。
「『ちょっと、スマホ見てもらっていいですか?』って言われて、1.5、1.5にしたら、全然見えねぇの(笑)。
今まで0.9、0.5だったから、左右違うわけじゃん。遠く見てるときは、0.9で見てんだって、右目で。それで、スマホ見てるのは0.5だから、遠くは見えないけど、近くは見やすいわけよ」
「1.5、1.5にしたら、もう手を50センチくらい離さないとスマホ見れねえよ(笑)(中略)実は1.5、1.5にしたら、全然見えない。この問題が出てくるんだってよ」
(
加藤浩次「レーシック手術するも視力悪化」再手術できない理由 | Smart FLASH[光文社週刊誌]スマフラ/スマートフラッシュ 2017.10.09 06:00より)
●医師「レーシックの効果は時間の経過で劣化することはありません!」
レーシックした後に視力が下がる人はかなりいらっしゃるそうです。ただ、
レーシック後、視力が落ちちゃうのはどんな人?の巻 - LASIK術前術後に眼位検査とサイプレジンでの潜伏遠視の検査をしてほしいによると、病院側では「レーシックの効果は時間の経過で劣化することはありません」と言っている人もいるとして、実例が引用されています。
どうもレーシックの効果は経年で劣化することはないが、目に望ましくない生活を続けていれば視力は再び悪化する可能性はある…という説明をしているみたいです。この時点でだいぶひどい説明な気がしますね。
また、実を言うと、お医者さんの方では、手術後に視力が落ちる人は過去のデータでわかっているとのこと。これは非常にわかりやすい特徴でした。単純に術前の近視の度数が大きかった人が、手術後にも視力が落ちるとわかっているそうです。
●レーシック手術後に視力が落ちるって本当?過去のデータによると…
日本眼科学会のガイドラインによれば、そもそもあまりにも視力が悪い人はレーシック手術をすべきではないとされていました。ただ、実際には、このガイドラインは全然守られておらず、ガンガン手術して稼いできた模様です。
さらに、適応範囲ギリギリである「マイナス6D以上」というカテゴリであっても、かなり視力が落ちる人が多いとわかっているとして、書籍が引用されていました。
<マイナス6D以上の方がレーシックを受けた場合、やや精度が落ちています。手術後1.0以上の視力を回復できたのは全体の63.2%という結果が出ています。強度の近視を矯正するためには角膜をたくさん削らなければなりませんが、そうなるとどうしても誤差の幅が広くなってしまうのです>
(
レーシック治療のウソ、ホント―近視レーザー手術の疑問点を解消 (メディカルサロンの健康学習文庫)
慶応義塾大学医学部眼科講師 根岸一乃 2005年5月 発行:メディカルサロン 発売:星雲社 P.19より)
●手術後に視力が落ちづらい人ならレーシック手術がオススメなのか?
では、近視の度合いが低い人なら大丈夫なので、レーシック手術すべきか?というと、そうでもないようです。まず、そもそもそういう人は、レーシック手術をしてまで視力を回復する動機が乏しくなります。
また、さらに問題なのが、最初の加藤浩次さんのような老眼の問題が出てくるということ。
日本眼科学会:屈折矯正手術のガイドラインでは、以下のように書いているとのこと。私も引用元を確認してきました。
<3D以内の近視については老視年齢に達したときにデメリットが生じる可能性があること,屈折矯正術後に何らかの疾病で受診した場合,本手術の既往について担当医に申告すること,を十分に説明することが望まれる>
●再手術は無料で患者を集めたレーシック、手術代削減のために…
最初に書いたように、加藤浩次さんは再手術に問題ありと言われたのですけど、この再手術というのがまたトラブルを増やしているようでした。
先のブログの別記事
かなりの割合で術後視力低下するレーシック。眼科専門医が思いついた対策とわ…!!の巻 - LASIK術前術後に眼位検査とサイプレジンでの潜伏遠視の検査をしてほしいによると、まず、「レーシック後に視力が低下しても再施術は無料」として、客を集めていた病院が多かったというのがスタート地点です。
一見良心的ですけど、前述の通り、金儲け優先の業界ですので、顧客重視なんてことはありません。再手術が嫌なので最初から過矯正、つまり、必定以上に視力を上げておいて多少下がってもクレームがつかないようにして、再手術費用を下げようとしたといいます。
そして、この「過矯正」というのが大問題。そもそもレーシックが大きな社会問題になったのは、この「過矯正」であり、最も多い訴えだとも言われています。症状としては例えば、ドライアイみたいなものですね。ということで、レーシックではあらゆるところに問題が潜んでいる感じでした。
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