ベラルーシが美人の多い国だって話を初めて聞きました。これだけだと大したことないんですが、何と美女は出国禁止になっているという話まで聞きます。さすがにそれは嘘でしょ?と検索してみたという話。また、ベラルーシは同時に独裁国家とも言われており、批判されている国です。一方で、これらの点について反論している方もおり、そちらのブログについても紹介しています。
冒頭に追記
2022/03/06追記:
●ベラルーシがウクライナ侵攻に加担 憲法改正でさらに親ロシアに 【NEW】
●ベラルーシがウクライナ侵攻に加担 憲法改正でさらに親ロシアに
2022/03/06追記:当初、ベラルーシは悪くない!という擁護意見も紹介していたのですが、その後、ベラルーシを擁護しようがない事件ばかり起こっており、すでにいくつか追記してきました。そして、今回はロシアのウクライナ侵攻に協力する…という、さらに決定的に擁護できない行動の話です。
<フランスのジャンイブ・ルドリアン(Jean-Yves Le Drian)外相は25日、ベラルーシのロシア属国化への懸念を表明した。
ロシア軍は数週間前から合同軍事演習名目でベラルーシに約3万人を配備。ベラルーシからも部隊をウクライナに侵攻させた。
ルドリアン氏は「ベラルーシもその国民も、戦争を選んだ残忍な政権の属国や共犯者になるべきではない」と主張。「(ベラルーシのアレクサンドル・)ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)政権がロシアのウクライナ侵攻に加担したことは、ロシアへの服従の度合いが非常に深刻な段階まで進んでいることを示している」と述べた。
ベラルーシは2020年8月の大統領選後、ロシアにますます接近している。欧米諸国は不正選挙だったとの見方を示しており、国内でも大規模な抗議デモが行われた>
この記事
仏、ベラルーシのロシア属国化を懸念:AFPBB News(2022年2月26日)では、憲法改正の国民投票への懸念も示していましたが、懸念通り、この投票は賛成多数に。<ロシア核配備可能に、ベラルーシ 中立条項削除、憲法改正を承認>(共同通信 / 2022年2月28日 10時5分)などの記事が出ています。
<ウクライナの隣国ベラルーシで27日、憲法改正の是非を問う国民投票が実施され、中央選管によると賛成多数で改憲が承認された。タス通信が28日伝えた。長期政権を敷くルカシェンコ大統領の2035年までの続投を容認し、核兵器を持たず中立を保つとの現行憲法の条項を削除する内容。ベラルーシにロシアの核兵器が配備される恐れがある>
●美人の多い国ベラルーシ、美女は出国禁止の独裁国家って本当?
2015/10/30:とりあえず、検索で出国禁止という言葉を見かけたのは
「ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?2」の感想 - ベラルーシの部屋ブログというブログさん。信頼性の薄そうなテレビ番組の話でしたが、そもそも筆者もその番組の紹介の仕方にはたいへん批判的だったようです。また、こちらのブログさんでは、独裁国家と説明されていることについても、批判的みたいですね。
ベラルーシに関するサイトを運営するある管理人さんは、この番組の紹介内容について、「こんな番組にしたかったなら、最初から日本人の私なんかに取材申し込みなんかしなければよかったのに。取材なんか別に電話でもよかったんじゃないか」と批判的だったとのこと。番組は以下のような内容だったといいます。
・ベラルーシは「美女は出国禁止の独裁国家」「美女だらけの独裁国家」などと紹介される。
・テレビクルーによる美女紹介。通りすがりの美人を撮影。ファッションもセクシー。
・テリー伊藤「美人が北朝鮮のよろこび組みたい」
・イランの女性コメンテーター、サヘル・ローズ「美人はビザがとれない。イランとにている。」
管理人さんは、美女だらけの街角撮影は捏造可能であることを指摘するなど、番組の内容にツッコミ。北朝鮮については「ひどい。いっしょにしないでほしい」としていた他、イラン女性のコメントには「美人でも、留学などちゃんとした理由で外国へ行く場合、ビザが下ります。大体、美人とか美人じゃないとか、ビザが下りるとか下りないとか誰がどういう基準で決めているの?」と反論していました。
●ベラルーシ女性の出国を一部規制する法律は存在…これを誤解?
これ以外にもあらかじめ下書き前に軽く検索しており、検索結果にWikipediaが出てきていたので驚きました。で、出国禁止は本当なんだ!と勘違いしてしまったものの、今日ちゃんと内容を読んでみると違いました。以下の措置が誤解されたというか、話に尾ひれがついた可能性があります。
検索でヒットしたのは、
アレクサンドル・ルカシェンコ - Wikipedia(2015年10月22日 (木) 15:41)というページ。アレクサンドル・ルカシェンコというのは、、ベラルーシの政治家で大統領。当然独裁というのはこの人を想定しており、欧米からは「ヨーロッパ最後の独裁者」と呼ばれることもWikipediaでは紹介しています。で、問題の記述は、以下の絵dした。
<「ベラルーシには美人がたくさんいる。しかし私が毎日通る道の交差点にクチャクチャな顔をしたフランス人の顔が写っている。とんでもないことだ」と発言し、広告の撤去を命令、さらにベラルーシ国内の広告に国外女性モデルの使用を禁じた。ちなみに、かつてベラルーシではベラルーシ人女性の人身売買・海外売春が問題になった。そこで、現在ではそれを防ぐためにベラルーシ人女性の出国を一部規制する法律が存在している>
●「美女出国禁止」の法律はなく、社会主義的な側面が強そうなベラルーシ
先ほどのページに戻りますが、美人の出国禁止は番組でも否定されていたのかもしれません。ブログの作者さんもはっきりと否定していました。
<それに「美女出国禁止」という名称の法律があるわけでもないです。
街頭で通行人に「美女出国禁止という法律があるのは知っていますか?」なんてきいても、そりゃあ「知らない。」の返事しか返ってこないでしょう。(中略)
人身売買は外見がきれいかどうか、に関係なく、また男性でも問題になっています。
(男性の場合は身分証明書を取り上げられて、強制労働させられてしまうケースが多いです。)
自国の人間を守る法律があるのは普通です>
独裁国家批判への反論も多かったのですが、ベラルーシですと以前、
ベラルーシで無職に罰金・強制奉仕活動 日本でも別の強制労働はあるという話も書いたことがあります。ブログ記事を読んだ感じだと、どうも非資本主義的で、社会主義的な国みたいですね。
国や公務員がする仕事が多く、国内産業の保護みたいな話も多かったです。これ自体は日本でもちょこちょこあって、なおかつ賛成者もかなりいるものですね。私は批判的な政策なんですけど…。とにかく一般的な資本主義の国、民主主義の国とは異なる部分が大きく、それが理由で欧米からは批判的な声が多く出ているものと思われます。
●欧州一の将棋好きだけど、寿司にはゴマダレをつけちゃうベラルーシ
2017/11/20:ベラルーシがテレビで紹介されていたようです。ベラルーシのおもしろい話が溜まれば別にもう一つ書いてもよいのですが、とりあえず、ここに追記。ツイートを見ていると、なんか将棋関係が中心だったっぽいですね。
へーと思ったのが、寿司がゴマダレという話。
過去には、
海外の日本食 ヨルダンは寿司でも何でも天かすをかければ和食風という話もやったことがあります。このように食文化は現地で変わってしまうことが多く、なおかつむしろそれによって普及するということも多いです。
ただ、日本政府はこういうのが許せないかもしれません。当時は海外から「スシポリスが日本からやってくる」とバッシングを受けてやめたのですが、2006年に「海外日本食レストラン認証制度」を作ろうとしたことがありました。スシポリス的には、寿司にゴマダレはどう考えてもNGだと予想されます。
●海外の民間航空機をハイジャックして反政権派のジャーナリスト拘束
2021/05/30:「ベラルーシは独裁国家だなんてあり得ない!」という反論が前述の通りあったのですが、ルカシェンコ政権が海外の民間旅客機を強制的に着陸させ、反政権派のジャーナリストを拘束するということが起きました。飛行機を無理やり停めちゃうってすごいですね。これはさすがに擁護が難しいんじゃないでしょうか…。
<ベラルーシのルカシェンコ政権は今月23日、国際線の旅客機を首都ミンスクの空港に強制的に着陸させたうえ、搭乗していた反政権派のジャーナリスト、プロタセビッチ氏を拘束し、国際社会から非難の声が強まっています>
<一方、ロシア南部のソチを訪れているルカシェンコ大統領は、29日もプーチン大統領と会談しました。(中略)ルカシェンコ大統領としては、国際社会の非難がみずからに集中するなか、同じく欧米と対立関係にあるプーチン大統領と連携する姿勢を示し、対抗していくねらいがあるとみられます>
(ベラルーシの旅客機 強制着陸 ヨーロッパ各地で抗議集会 | NHKニュース 2021年5月30より)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210530/k10013058651000.html
検索してみると、反論はあるようで、
ベラルーシ大統領、旅客機緊急着陸は「国の安全のため」 欧米に反発 - BBCニュース(2021年5月27日)という記事が出てきました。かなり無理のある主張で捏造っぽいのですが、ベラルーシ擁護の人は簡単に納得してしまいそうです。トランプ大統領の嘘ですら多数が信じましたからね。
<欧州各国の指導者は、ベラルーシが旅客機をハイジャックしたと非難しているが、ルカシェンコ氏は合法的に飛行機の航路変更を命じたと主張している。
ベラルーシはパレスチナのイスラム組織ハマスから爆弾に関する脅迫を受けたため、旅客機を緊急誘導したとしている。しかし、ハマス側は関与を否定している。また、ルカシェンコ氏は情報の発信元はスイスだったと述べたが、スイス当局はこの件について一切関知していないとしている。
ルカシェンコ氏は爆弾の脅威は実際にあったと強調。原子力発電所近くで飛行機の航路を変更させたとした。
「私は市民を守らなければならなかった。国の安全を考えていた」とルカシェンコ氏は述べた。また、旅客機を強制的に着陸させるために戦闘機が派遣されたとの報道は「真っ赤なうそ」だとした>
●美女出国禁止どころじゃなくて、全国民の出国を禁止する方針を発表!
この航空機はベラルーシ関連ではなく、海外であるアイルランドの民間航空機でした。運航していたライアンエア自身も「当局によるハイジャック」だと訴えています。他の国で同じレベルの国がなかなかないくらいにやばい行動で、嫌いな国以外は批判しない日本政府も珍しく批判したような感じですね。
<ベラルーシで、上空を通過中のアイルランドの旅客機が強制着陸させられる重大事件が起きた。ベラルーシ当局が「爆発物の情報がある」という口実でミグ29戦闘機を発進させ、首都ミンスクの空港まで無理やり引き連れて降下させたもので、運航していたライアンエアは「当局によるハイジャック」と訴えた>
<衝撃を受けた国際社会は「前代未聞の国家テロ行為」(ポーランドのモラウィエツキ首相)などとベラルーシを批判し、日本を含む先進7カ国(G7)外相も事件を非難する声明を発表。自国民だけでなく外国人にも危険を及ぼす行為に「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ大統領への風当たりは、これまで以上に強まった>
(
【地球コラム】ベラルーシが「ハイジャック」:時事ドットコムより)
2021/06/06:最初に書いていた話は「美女は出国禁止」でしたが、なんと国民の出国を「原則禁止」というお触れが出ました。上記の「海外の民間航空機をハイジャックして反政権派のジャーナリスト拘束」と絡むものだと、読売新聞の<ベラルーシ、国民の出国「原則禁止」…反政権派の勢力拡大阻止する狙い>(2021/06/04 09:58)では、解説しています。
<ベラルーシの国境警備当局は1日、外国の永住権を持たない国民の出国を原則禁止する方針を発表した。ベラルーシのルカシェンコ政権の退陣を求める反政権派は近隣諸国に拠点を移して活動を続けており、その勢力拡大を阻止する狙いがあるとみられる。
国境警備当局は、外国での「一時的な滞在許可は出国の理由にならない」としている。(中略)ルカシェンコ政権は、新型コロナウイルスの感染拡大防止を名目に、昨年12月に出国制限を強化していた>
https://www.yomiuri.co.jp/world/20210604-OYT1T50148/
●五輪不振で大統領が怒り…別件で批判浴びた五輪選手は亡命希望
2021/08/07追記:ベラルーシのルカシェンコ大統領が、東京五輪で自国選手の成績が過去と比べて振るわないことを批判していたそうです。
ベラルーシ大統領、選手ら批判 東京五輪で成績不振:時事ドットコムは、大会が国威発揚と政権浮揚につながらず「ご立腹」の様子だと書いていました。
ベラルーシの選手に関し、アフリカなどの選手と違って「飢えていない」と決め付け、ハングリー精神が足りないと精神論も主張。さらに、「(外国の選手は)五輪で勝てば何でも手に入るが、負ければパンを探し回らなければならないことを知っている」とも言っていたそうです。
なお、菅政権も東京五輪開催での政権浮揚を狙っていると報じられているためか、日本も似たようなものでは?といったニュアンスの反応も。新型コロナウイルス問題があるせいで世論では開催延期・中止の声の方が多かったにも関わらず開催を強行したのも、政権浮揚を狙ったためだと言われています。
一方、
ベラルーシ選手、亡命希望 「投獄される」と帰国拒否―IOCに支援訴え:時事ドットコムによると、東京五輪陸上に出場を予定していたベラルーシ女性選手が帰国を命じられて拒否して亡命を希望する…といった事態も発生。ドーピング検査をめぐるコーチの不手際をインスタグラムで批判したことから代表を外されていました。
●亡命ベラルーシ人を支援するベラルーシの活動家、遺体で発見
別記事によると、この五輪選手は本国の祖母から電話で「帰国しないほうがいい」と亡命を勧められたともいいます。それ以外にも、実際に、ベラルーシは危険な国なのかな?というニュースが出ていました。ただ、このニュースは厳密に言うと、ベラルーシだけでなく、亡命先でも危険…という話になりますけどね。
この危険性がわかる記事というのは、<ウクライナ亡命のベラルーシ活動家、遺体で発見>(8/3(火) 18:16配信 ロイター)というもの。ウクライナに亡命した、亡命ベラルーシ人を支援するベラルーシの活動家が、ウクライナの首都キエフにある自宅近くの公園で遺体で発見されたというニュースです。
ウクライナの警察は殺人事件として捜査を開始しています。ただし、ウクライナ警察は、犯人が自殺を装った可能性もあるとみて、殺人容疑で捜査を進めている…とも書かれており、他殺かどうかは確定していないようでした。以前から、誘拐や殺害など、さまざまな挑発行為を受ける恐れがあると、注意を受けていたそうで、他殺の可能性が高いとは見られているようです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d4479b7e5dbc99d522791b21543eb01365a2846
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