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名言「努力するというのは、何かを捨てること」リブセンス桂大介


 やりたいことが多いけど全部はできない…といった感じで名言だと感じた話ふたつをまとめ。ともにリブセンス関係で、<名言「努力するというのは、何かを捨てること」リブセンス桂大介>と、<優しい名言「決断できない選択があっていい」(最年少上場社長・リブセンス村上太一氏)>という話です。


●ブラック企業?「働きすぎ」はベンチャー企業の成功に必須条件

2015/11/5:足し算より引き算が大事というのは、過去にもいろいろなパターンで出てきました。今回は検索でヒットしたANRI General Partnerの佐俣アンリさんと、Skyland Venturesの木下慶彦さんの対談の記録成功する起業家の条件を佐俣アンリ氏と木下慶彦氏が語る - ログミー(2015年9月16日)は、「努力するというのは、何かを捨てること」という話。興味が湧いて記事を読んでみました。かなり長いものです。

 成功するベンチャー企業の人は、そもそもめちゃくちゃ働いている場合が多いんですよね。これはブラック企業問題とはちょっと考え方が異なるので注意が必要なので違いを説明しておきます。まず、起業家は誰かにやらされているわけではありません。ブラック企業社員も、洗脳されて自ら「やりたい」と思っているように勘違いしているケースがありますが、起業家はそもそも上がいないという点で、大きく異なります。

 また、起業家や役員となるような創業メンバーは成功したときに、莫大なリターンが期待できるんですよ。後から入った人に報いようと思っても、創業メンバー以上の報酬ってことはさすがになかなかないでしょう。なので、これを一般社員に求めるとまずいのですが、対談ではまず、やっぱり猛烈に働くのが成功の条件だとしていました。

佐俣アンリ <「俺らは無理だ」とか思わなくて大丈夫で、起業して2年間だけ使える魔法があるんです。2年間だけはどんなに働いても疲れない。これは魔法だから。ここに来るような物好きなみなさんだったら、とりあえず起業してみるところまで行っちゃえば、週7ぐらいは働けます。新卒のコンサルとかでも週120時間働いてるんだから。(中略)>
木下慶彦 <『はじめの一歩』で「努力する者が必ずしも成功するわけではない、だが成功する者はすべからく努力している」っていう言葉があって、これは超名言だなと思います。(中略)僕が投資したらこの人はすごくいけるって思うサービスだったりチームだっていうパターンか、週6〜7で働くとかの「Work Super Hard」っていう感じの人しか入れてないです。>


●名言「努力するというのは、何かを捨てること」リブセンス桂大介

 ここまでなら今まで通りな話なのですが、私がおっ!と思ったのがこの後の話。佐俣アンリさんが<僕が理想的だと思ってるのは、起業家から「週125時間働いたら色んなものが見えてきました」みたいなことを言われたときに、投資家が「落ち着いて」だったり「飯食え」って言うような状態です。起業家は思う存分突撃すればいいんじゃないかなと>と言っていたんですよ。

 リブセンス村上太一社長は仕事人間 結婚相手の希望条件まで仕事中心などで書いているように、リブセンスの村上太一社長は、むしろ働きすぎなタイプの典型なのですが、リブセンスの共同創業者の桂さん(おそらく桂大介取締役)は、以下のようなことをおっしゃっていたそうです。

佐俣アンリ <あと、リブセンスの共同創業者の桂さんがすごく良いことを言っていて、「努力するというのは、何かを捨てることだ」と。これ、めちゃめちゃ良い言葉。僕も事業の立ち上げとかは、いっぱい頑張るんじゃなくて、色んな物を捨てていく作業だと思うんですよね>


●捨てることが大事なのは、本当に大事なことだけに集中するため

 具体的には?と見てみると、どうやら「あまり働かない」というわけではないようで、範囲を狭くしてより特定分野に集中して働くということみたいですね。ちょっと違う話ですが、スティーブ・ジョブズの服装がいつも同じだった理由 選択肢を減らすという選択を思い出しました。

佐俣アンリ <正直僕も立ち上げたときに、友達ほとんど誰もいなくなって、誰とも会わなかったし。もともと海外の投資もしてたんですけど、一切海外も行かなくなったりとか。自分が本当にしなきゃいけないこと以外は全部捨てていくっていう。
(引用者注:MERYの)中川綾太郎はすごくそれがうまくて、ほとんど全部切り捨てられるんですよ。何かを足していくっていうのも大事なんだけど、プライオリティの低いものは切り捨てていく作業、これができる人がものすごい高いコンセントレーションを持って仕事をしていける気がしてる>


●成功する人は集中力もすごい

 また、以下の話では、IQ判定動画・ビジュアルテスト:回答編 IQが高い人?IQが低い人?を思い出しました。そちらで紹介した話によると、本当かな?と思うんですが、IQが高い人は集中してしまうと一般人以上に他の情報が入ってこないという説があるみたいなんですよ…。こういう経験談は一般論にできないものの、リンクを入れたように過去の研究などとも合致します。なかなか信頼できるかもしれません。

木下慶彦 <僕も集中力はすごい大事だと思います。ここ、イベントとかやってるじゃないですか。でも(イベントをやっているそばでも)すごく集中して働ける人がいるんですよ。「うるせーな」と思ってるはずなんですけど(笑)。
なんかそういうのってすごく良いなって。何が起きても動じず集中して、何かに向かって迷いなくいける人は集中して仕事をしているんだなと。この2つなんじゃないかなと思っています>


●決断に失敗したことがない最年少上場社長・リブセンス村上太一氏

2018/03/09:ズバッとかっこよく決断できる方が良いのでしょうけど、実際にはそうそうキッパリと決められることばかりではないでしょう。リブセンスの村上太一社長が「決断できない選択があっていい」という趣旨の話をしていて、優しいと感じるとともに、現実的な視点だと感じました。また、より重要なのは、選択してしまった後の方だというのも腑に落ちる指摘。過去の選択を悔いても仕方ありません。選んだ道において努力するという方が、現実に役立つアドバイスであると思われます。

 史上最年少上場社長である村上太一・リブセンス社長が、「決断で失敗したな、と思ったことはありますか?」という質問に対し、「私が決断失敗したな、と思うときはないのですよね。要は、その時ベストを尽くして決断しているので、それ以上の決断は無理なんです」と回答していました。

 このインタビューがあったリブセンス 「あたりまえ」を発明する発想:日経ビジネスオンライン(横田 尚哉 2014年1月7日9ではその後、「そういう決断ができない人がたくさんいるなかで、メッセージを送るとすれば、何かありますか?」という質問も受けています。

 上記のような話の後であれば、「心を強く持って決断せよ!」みたいな精神論的な言葉が出てきそうなもの。でも、村上太一社長は違っていました。「誰しも、踏み切れない決断はあっていいと思います」と言っていたのです。「踏み切れない決断はあっていい」というのは、たぶんキッパリと心に決めた選択、はっきりとした意思決定じゃないことがあっていいってことでしょう。優しい言葉であるとともに、精神論的なものよりも現実的なアドバイスです。


●優しい名言「決断できない選択があっていい」…選択した後が大事

 上記の「私が決断失敗したな、と思うときはないのですよね。要は、その時ベストを尽くして決断しているので、それ以上の決断は無理なんです」と「誰しも、踏み切れない決断はあっていいと思います」の間の部分では、「選択した後の方が大事」という話も出ています。

「例えば、高校の時、あそこ行っていればと思ったとしても、高校生のときはそれがベストだと思って決断しているので、変えようとしても無理なんです。
 きっと今やっていることも、5年後にこれやっていればよかったのにと思うかもしれません。でも、今やっていることがベストだと思っているので、決断に後悔はしないですね。ただ、決断をした後が大事だと思っています」

 「決断できない選択があっていい」というのは、甘々なわけではなく現実的。キッパリ決められないとダメとしてしまうと、決められなかったという過去にとらわれてしまう可能性があります。それより選択後のことを重視した方が良いでしょう。


●決断するには恐怖も…村上太一社長も決断仕切れない部分はある

 インタビューしていた横田尚哉さんの「やるべきものとやりたいものは異なるとは思いますけど、やるべきものとやりたいものの比率はどうですか?」といった質問の部分も、村上太一社長の飾り気のない回答が、現実的だと感じさせます。

村上「それだと、やりたいことの方が圧倒的に多いですね。やっぱり、時間は有限ですからね。しょうがないといえばしょうがないのですけど、なんか決断仕切れていない部分があるのですよね」
横田「結構、正直ですよね。普通は、かっこつけて、数字をおっしゃられるものなのですけどね、村上社長はスゴイ正直な方ですよね」

 他に「決断する際に、誰しも、恐怖を感じるもの」「生きていれば人間どうにかなると思っています」といった言葉も印象に残りました。強い格言というのも、力をもらえるので嫌いじゃないのですけど、人間、そんなすごいことが毎度毎度できるか?といったらそうではないでしょう。こういう優しい視点ってのは、むしろ現実的で良いんじゃないかと思いました。


【本文中でリンクした投稿】
  ■スティーブ・ジョブズの服装がいつも同じだった理由 選択肢を減らすという選択
  ■IQ判定動画・ビジュアルテスト:回答編 IQが高い人?IQが低い人?
  ■リブセンス村上太一社長は仕事人間 結婚相手の希望条件まで仕事中心

【関連投稿】
  ■早く失敗せよ(シリコンバレーの名言) ジョブズとニトリという成功例
  ■仕事・ビジネスの名言2 「誰もやりたがらない小さい市場を狙いなさい」
  ■ネガティブキャンペーンをやってはいけない理由 デメリットは?
  ■ブラックな仕事の名言ランキング 百田尚樹・織田信長・孫正義・長嶋茂雄などがランクイン
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