座り仕事にしても立ち仕事にしても、その短所を軽減する、あるいは、長所があればそれを活かすというのが大事でしょう。どちらが良いかにこだわりすぎると、大切な点を見逃してしまいそうです。ただ、
座り仕事より立ち仕事の方が悪い?疲労の自覚症状なく回復に時間でやった中で、「座り仕事より立ち仕事の方が悪い」という記事がありましたので、補足のために比較したデータ的なものを探しました。
●座り仕事も立ち仕事も腰に悪いとされている…どうすりゃいいの?
2015/11/7:今回、検索して見つけた
座り仕事の腰負担、立ちの1.4倍 | web R25(鼠入昌史/Office Ti+)という記事は、思った以上に私の求めていたテーマにピタリ。「デスクワークで座りっぱなしだと腰に悪」というけど、その一方で「“立ち仕事”の人も腰を痛めやすい」と言っている人がいる、いったいどっちが悪いのよ?といった話でした。
ただ、話を聞いている人がAll About「肩こり・腰痛」ガイドでカイロプラクティック理学士の先生に取材した…ということで、カイロプラクティックの人でした。これはちょっと警戒してしまいます。カイロプラクティックについては、問題視する声も多少出ているんですよね。まず、
Wikipediaから、カイロプラクティックの一般的な説明を。
<世界保健機関の定義では、「筋骨格系の障害とそれが及ぼす健康全般への影響を診断、治療、予防する専門職である[1]。治療法として手技による関節アジャストメントもしくは脊椎マニピュレーションを特徴とし、特にサブラクセーションに注目している」[1]とされている。但し、カイロプラクティックの定義は、様々な団体や教育機関によって異なる場合も多い>
一方で、「カイロプラクティックについては、問題視する声も多少出ている」と書いたことに関連するのは以下のような部分。今後、問題が改善されたり、カイロプラクティックの効果が科学的に証明されたりすることはあるかもしれませんけど、今のところは警戒して見ておいた方が良さそうな分野です。
<有害の恐れがない場合は処罰の対象とはならないとする医業類似行為のひとつ。医師や医者ではない代替医療、手技療法のひとつ。「アメリカやヨーロッパ諸国では医者として認定されている。」や「カイロプラクティック医師」、「アメリカでは第一医療機関として認められている」等といった表現/主張は間違いである。(中略)
日本のように法制化されていない国では、未熟なものがカイロプラクティックの施術を行うと神経を痛める危険性がある。(中略)
過度の頸椎アジャストメントによる事故も報告されている。それにより、前述の通り厚生省はカイロプラクテック各団体に「医業類似行為に対する取り扱いについて」を通知し、その中に禁忌対象疾患の認識や一部の危険な手技の禁止を指摘した>
●座り仕事・立ち仕事どっちが腰に悪い?腰痛経験者・腰への負荷のデータ
すっかり話がそれました。カイロプラクティックうんぬんは別として、本文を読んでみましょう。実際に内容を読んでみると、カイロプラクティックの先生は至極真っ当なことをおっしゃっているように見えます。データがあるとして紹介されており、これも良いですね。科学的根拠とみなされるのは、専門家の発言ではなくデータ・研究です。
「どちらかと言えば、座り仕事の方が腰に悪いと思います。本来、背骨のS字カーブがキレイに整っていて、顔を正面に向けているのが正しく自然な姿勢。そのため、座っている姿勢は人の姿勢として自然ではなく、腰への負担が大きいのです。さらに、デスクワークなどでは前傾姿勢になることが多く、それも腰への負担になります」
・腰への負荷の目安のひとつである椎間板内圧は、座っているときのほうが立っているときに比べて1.4倍も多いという研究結果。
・平成14年度の厚生労働省労働者健康状況調査では、腰痛経験者の「発生原因作業」として「座り仕事(※腰掛け作業)」が18.6%だったのに対し、「立ち仕事」は15.1%という結果。
「どちらが良いかにこだわりすぎると、大切な点を見逃してしまいそう」と書きましたが、上記は立ち仕事でも腰痛経験者が少なくないことに注意が必要。立ち仕事なら問題ないという意味ではありません。立ち仕事でも気をつけるべき点があるのです。セットで投稿した
座り仕事より立ち仕事の方が悪い?疲労の自覚症状なく回復に時間もそういう話でした。
「立った状態で60度くらいの前傾姿勢をとると、腰への負担は体重の2.5倍になるといわれています。さらに、その状態で重い物を持つと体重の5倍もの負荷がかかるとも。もし仕事でそんな状態が続く場合には、デスクワークと同じかそれ以上に腰痛になりやすいと言えますね」(檜垣暁子先生)
●座り仕事と立ち仕事、ともに腰への負担軽減が大切なのは同じ
座り仕事にしても立ち仕事にしても、その短所を軽減するのが大事とも、最初に書きました。セット投稿の
座り仕事より立ち仕事の方が悪い?疲労の自覚症状なく回復に時間も立ち仕事のデメリットを軽減しましょうという話です。今回の記事の場合、以下のようなアドバイスがありました。
【座り仕事・立ち仕事共通】
・基本的には体を動かすこと
【座り仕事】
・休憩のときに簡単な体操をする。体を動かせば腰回りの筋肉の緊張が緩み、腰への負担も軽減される。
【立ち仕事】
・重いものを持つような立ち仕事なら、面倒でもかがまず、しゃがんでものを持つようにする。
最後にあった荷物の持ち方は基本ですから、座り仕事の人でも同じくやるべきでしょう。あと、"先生によれば、立ち仕事の人は同じ姿勢を続けることは比較的少なく、体全身を使っていることが多いため、腰痛になるリスクが低くなるかも"という話もありました。これも筋が通った説明であり、全体に信頼が置けそうなものでした。
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