早稲田大学教員の盗用の話は、TOCANAのスクープだったんじゃないかと思います。そのTOCANAの特集の最後の記事が出ました。ただ、相変わらず氏名は書かれていません。
教え子の論文盗用の早稲田大学教員は田村泰一准教授 経歴と著書で書いたように、既に大学側が氏名を発表している上に、メディアでも実名つきの報道がいくつもあります。
わざわざ名を伏せる必要はないと思うのですけど、既に入稿を済ましていて文面を変えられなかったのかもしれません。
●盗用の早大・田村泰一准教授が解雇じゃないのは文科省出身だから?
このTOCANAの記事は、
早稲田大学“コピペ盗用”准教授は文部科学省出身者! 一部学生が「最低評価」を付けた授業内容とは?(2015.11.16(取材・文=村上和巳))というものでした。
文科省出身だというのは、
教え子の論文盗用の早稲田大学教員は田村泰一准教授 経歴と著書で書いていたんですが、このタイトルを見てハッとしました。小保方晴子さんの問題では、早稲田大学と文科省の結びつきの強さが見られたためです。
田村泰一准教授のときもそうですが、当時の文部科学大臣の下村博文議員は早稲田大学出身でした。
その縁があるのか、
教育再生実行会議がヤバイ 人種差別の曽野綾子,つくる会,ニセ学位保持者などで書いたように。鎌田薫・早稲田大学総長は、教育再生実行会議のメンバーとなっています。
また、下村博文文部科学大臣以外にも、小保方晴子さんの実験参加のために理研に圧力をかけた早稲田大学出身の自民党議員がいたのですが、ことごとく文部科学関連の仕事を経験しています。早大と文部科学系議員は関係が深いのかもしれません。
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丸山弁護士こと丸山和也議員も、小保方晴子の実験参加を支援していた ■
STAP細胞検証実験で圧力をかけた渡海紀三朗議員 やはり早大出身●論文のレベルが低いと評判だった田村泰一准教授
で、TOCANAは「田村泰一准教授が解雇じゃないのは文科省出身だから?」という主張があるのだとてっきり思ったのですが、本文には一切そういう話がありませんでした。
ただ、出てくるエピソードを見てみると、なぜこんな人が准教授をしているの?というもの。大学への赴任という形の天下りがあるかどうかは知りませんが、特別扱いの印象を強くする内容でした。
准教授の研究者としての評判をある関係者が明かす。
「早稲田国際経営では編集委員はいますが、査読はありません。にもかかわらず、ある時、この准教授が投稿した論文を手にした事務職員が編集委員の先生に困惑気味に『このまま載せていいのでしょうか?』と相談したと聞いています」
確かに准教授の早稲田国際経営の単著論文などを読むと、同じような形容動詞を一文のなかで連発したり、文章内の繋がりが悪かったりと、学術論文としては疑問符のつくような部分は散見される。
別の学内関係者は「あれは○○(准教授の姓)クオリティーですからね」と苦笑する。
●盗用疑惑で査読付きの単著が全滅
教員が実質的に学生の論文を書いてやることがあるとこの前書いたんですが、ここではあり得ないかもしれません。
というのも、田村泰一准教授が単著である査読付き論文は2本しかなかったのに、その2本が両方とも今回盗用だと認められてしまったためです。
あんまりバッシングめいたことは書きたくないのですが、ひょっとしたら、純粋に能力的に足りないために、盗用せざるを得なかったのでは?と感じさせる結果です。
●効率の悪いやり方で講義内容は不評
内容的には読んでいて辛いのですけど、この後も能力の足りなさを感じさせる証言が続きます。
「とにかく延々とワールドビジネスサテライトなどを録画したビデオを見せられます。ただ、それに対する先生独自の具体的な講評などはほとんどありません。一部には先生の授業のタイトル『技術と経営』をもじって『技術とビデオ』と言う人もいましたよ(笑)」(元WBSの学生X氏)
ただし、元WBSの学生だったDさんは、講義として直接話す内容に関しては一定レベルだと評価していました。とは言っても、褒めているわけではなく、別の難点を指摘しています。
「今でも覚えているのは、授業中、ホワイトボードに線を引いて4分割しようとした時のことです。普通はボードの中央部分に縦線を引いて2分割し、残りを2分割することが多いはずですが、先生の場合は左の方から順に縦線を引き、分割幅が異なると『あれ違う』とか言いながら何度も線を引き直します。また、出席票も授業中に本人自身が学生に配って歩く。そうした行為で貴重な授業時間の一部が奪われるのです」
えらく要領が悪いですね。
●准教授の話の真偽はさておき、処分の不透明さは問題
今回の最後のTOCANAの記事は、ネガティブ情報満載で後味が悪いですし、本当に正当な評価になっているかも不明です。良い情報をボツにして、悪い情報だけ抜き出して書くってのは簡単ですからね。
ただ、今回の件では、規定にない特別ルールを用いて停職処分に済ましたという、処分の不可解さが先にありました。その印象もあって、そもそも准教授というポジションに収まったのも、何か事情があるのかもと感じてしまう話でした。
早稲田大学がもし痛くもない腹を探られているというのでしたら、やはりそもそも不透明な処分の出し方をすべきではなかったというところに話が戻ってきます。
小保方晴子さんなど学生の問題と合わせて、早稲田大学は特別扱いが多く、処分に一貫性がありません。大学の信用はますます落ちるばかりです。
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