ノストラダムスの話をまとめ。<ノストラダムスは医師としてもトンデモ 毒性ある水銀や一角獣推奨>、<ペスト治療はデタラメ、有害な鉛白や宝石類を材料に調剤する>をまとめています。
2023/07/25追記:
●ペスト治療はデタラメ、有害な鉛白や宝石類を材料に調剤する 【NEW】
大予言の嘘―占いからノストラダムスまで その手口と内幕
志水 一夫 (著)

●ノストラダムスは医師としてもトンデモ 毒性ある水銀や一角獣推奨
2023/05/05:『ノストラダムスの大予言』というトンデモ本が日本で昔流行りましたが、これは日本人が勝手に捏造したものであり、元ネタにされるようなへんてこな本を書いてしまったという罪(?)はあれど、全部ノストラダムスさんのせいではないでしょう。ところが、ノストラダムスさんは本業の医師としてもトンデモだったようなんですよ。
これがわかったのは、医師としてのノストラダムス(ミシェル・ド・ノートルダム)さんが書いた『化粧品とジャム論』という妙なタイトルの書籍の中身を知ったため。彼が紹介した化粧品やジャムなどの材料には、水銀などの毒物や存在しない架空の動物である一角獣の角といったものが含まれていました。トンデモと言わざるを得ません。
書籍の初版のメインタイトルは『若干の魅力的な処方についての知識を得たいと思う全ての人々にとって優良かつ大変有益な二部構成の小論集』というクソ長いものだったそうですが、「有益」どころか「有害」。ところが、この書は人気を博し、16世紀の間に10回以上版を重ねるベストセラーに。今もそれこそ『ノストラダムスの大予言』などのトンデモ本(最近は特に健康系)が大人気なので、今の人も昔の人をとやかく言えませんけどね。
<初版の扉には、『若干の魅力的な処方についての知識を得たいと思う全ての人々にとって優良かつ大変有益な二部構成の小論集。第一論文は顔を麗々しく、一層美しいものにするための美顔料や香料の作り方。第二論文は目次で多く言及されている通り、蜂蜜、砂糖、濃縮ワインなどをたっぷり使ったいくつかのジャムの作り方の手ほどきを示すもの。プロヴァンス州サロン・ド・クローに住む医学博士ミシェル・ド・ノートルダム師が新たに編纂し、新しく公刊されたもの』と記載されていた。この説明的な題名が示すように、第一部が化粧品論、第二部がジャム・菓子などの製法になっていた>
(
化粧品とジャム論 - Wikipediaより)
●ペスト治療はデタラメ、有害な鉛白や宝石類を材料に調剤する
2023/07/25追記:前述の通り、第一部は化粧品論とされていたのですけど、ウィキペディアでは別の部分では「美容術・衛生法などについての処方が説かれている」とも説明。第8章では、ノストラダムスが1546年にエクス=アン=プロヴァンスでペスト治療に当たったときのことが略述されていたそうです。
ウィキペディアでは、これについて「医師としてのノストラダムスを垣間見ることができる」と説明。こう聞くと、医師としては優秀だったように聞こえますが、彼が述べているペスト治療に用いた薬の効能については疑問視されており、やはり特筆すべき優秀さはないように思えます。
また、ノストラダムスを安息香酸の発見者だと評価する日本人もいるそうですが、これまた支持されている意見ではないとのこと。ただ、少しフォローをしておくと、「彼の調剤は伝統的な医学理論に基づいたもの」とされており、ノストラダムスに限らず当時の医師はこんなものだった…とは言えるかもしれません。
<その第8章の処方に限らず、彼の調剤は伝統的な医学理論に基づいたもので、四体液の均衡を重視するものであった。その材料は高価な香料や香辛料、金・水銀・鉛白などの(一部には有害なものも含む)金属類、珊瑚・ラピスラズリ・真珠などの宝石類、様々な植物、はては実在しない一角獣の角など様々であった[3]。
初版の第18章(媚薬の製法)は、1557年以降の版によっては削除されている>
大予言の嘘―占いからノストラダムスまで その手口と内幕
志水 一夫 (著)

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