Appendix

広告

Entries

アベノミクス支持リフレ派スティグリッツ教授の所得再分配の評価やトランプ大統領への評価は?


2015/11/25:
●アベノミクス支持リフレ派スティグリッツ教授
●スティグリッツ教授、所得再分配への評価は?
●経済成長を犠牲にしてまで所得再分配をすべきなのか?
2019/01/08:
●スティグリッツ教授によるトランプ大統領や共和党への評価は?
2020/12/19:
●政府が巨額の支出をするのは心配していない ただ問題なのは…
●新型コロナウイルス問題で露呈したグローバル化 保護貿易が正解?


●アベノミクス支持リフレ派スティグリッツ教授

2015/11/25:日本の保守派が以前主張していたトリクルダウンについて書いていたときに、何か日本のリフレ派って海外と違わない?と思って検索していたときに、スティグリッツ教授の主張について見つけました。

 クルーグマン教授と同じく、スティグリッツ教授は「アベノミクスを支持している」と利用されていたので、そこらへんについて先に紹介します。お二人ともいわゆるリフレ派だともみなされている方です。

・安倍首相の経済政策「アベノミクス」の副作用が懸念されていることについて「実施しないほうが将来的なリスクになる」と述べている。
・日本についてこう述べた。「アベノミクスでは、拡張型の金融政策が必要だということを認識している。また強力な財政政策が必要であり、そして規制緩和など構造上の強力な政策が必要であるということを認識している」
(ジョセフ・E・スティグリッツ - Wikipediaより)


●スティグリッツ教授、所得再分配への評価は?

 私が日本のリフレ派がおかしいと思ったのは、トリクルダウンを肯定していると聞いたためでした。しかし、前述のクルーグマン教授はトリクルダウンを否定していました。ピケティ教授なんかもそういう主張で特に有名ですね。
(関連:格差是正が経済成長を阻害するという誤解 富の再分配はむしろ成長促進)

 そして、スティグリッツ教授も所得の再分配を重視していたようなのです。これはアベノミクスにないものであり、日本のリフレ派が変なんじゃないか?というところ。

 2013年6月15日の朝日新聞のスティグリッツ教授のインタビュー記事を紹介していたなぜクルーグマンやスティグリッツは信頼できるのに日本の「リフレ派」は信用できないのか - kojitakenの日記(2015-08-13)によると、スティグリッツ教授はまずトリクルダウンが起きないということ言っていました。

(「成長でみんなが豊かになれるとは限らない」と聞かれて)「そこが重要な点です。 格差(不平等)の問題に向きあわなくてはいけない」
GDPが増えても、大半の人びとの暮らしが悪化すれば、幸せになれません。そういう事態が米国で起きた。2009年から11年までの景気回復で、GDPの増加分の1・2倍ものお金を、所得上位1%の富裕層が手に入れてしまったので、99%の人びとは、一層貧しくなりました。

 経済成長してもお金持ちがさらにお金持ちになるだけで、そうではない人はますます貧しくなるばかり…。そうであるのなら対策が必要ということで、所得再分配も重視していました。

「日本もそうならないよう、所得再分配を工夫しなければなりません。3本目の矢は、単なる成長戦略ではなく、格差是正に配慮することが欠かせないのです
「成長は、それ自体が目的ではないし、GDPは豊かさの尺度として欠陥が多い。重要なのは環境保全も含めて、すべての市民の生活の質や福祉水準を高めることです。だからこそ所得の分配と、誰が政策の恩恵を受けるかということに、私たちは敏感でなければいけません



●経済成長を犠牲にしてまで所得再分配をすべきなのか?

 「近著『世界の99%を貧困にする経済』で、所得再分配がみんなを豊かにすると説いていますね」という質問にも以下のように回答しています。経済成長を犠牲にして所得再分配をする…ではなく、むしろ所得再分配が経済成長させるとのこと。

「所得上位1%の人は下位の人に比べ、収入を消費に回す比率が低いので、所得再分配をしたほうが経済を刺激できます。再分配は経済を刺激し、成長させるための有効な手段のひとつなのです」

 実はWikipediaでもこういった格差是正を重視する主張を見ることができました。

・アメリカのシステムをゆがめているのは富裕層で、経済に貢献する以上に稼いでいると指摘し、富裕層に対し増税をすべきだと主張している。
・2014年の時点においてピーター・ダイアモンド、エリック・マスキン、ロバート・ソロー、ローレンス・サマーズ、マイケル・スペンスなど主要な経済学者達と共に、米国の最低賃金を2016年までに10.10ドルまで引き上げるよう米国大統領と米国議会に請願している。

 私は経済成長と所得の再分配はセットであるべきだと考えているので、スティグリッツ教授らの主張に納得できました。

 ただ、日本では現在の政権のように経済成長は肯定するけど所得の再分配は否定する勢力と、経済成長を軽視し所得の再分配ばかり重視する勢力に二分されてしまっています。何とか変わってくれないか?と思って、この話は繰り返し書いているのですが、私の影響力じゃ全然ですね。まあ、地道にやりますわ。


●スティグリッツ教授によるトランプ大統領や共和党への評価は?

2019/01/08:日本のリフレ派の代表例高橋洋一さんは、トランプ大統領を繰り返し褒めています。ただ、本来はトランプ大統領はリフレ派と合うタイプというわけではないと思います。そう思ってスティグリッツ教授について検索してみると、やはり辛い評価でした。

 例えば、スティグリッツ:トランプ時代の最大の危険 – The Financial Pointer®(2018/4/10)では、「トランプが二国間貿易の赤字に集中するのは、率直に言って、愚かだ」としています。また、問題がすでに収束したところを攻撃して波風を立てるという、見当違いのことをやる癖があるといったことも指摘しています。

「トランプが国境の壁の話をし出す前にメキシコからの移民の数はすでにゼロ近くまで減っていた。彼が人民元の為替レートが押し下げられていると批判する前に、中国政府は実際に人民元高を誘導していた。同じように、すでに鉄鋼価格が、中国の過剰供給力削減努力もあって、底値から130%も上昇した後になって、トランプは鉄鋼関税を導入しようとしている」

 スティグリッツ教授は、「共和党はトランプと連帯し、突如として長年コミットしてきた自由貿易を忘れたかに見える」と共和党の責任にも触れていました。保守派がむしろ自由貿易に積極的でしたので、おかしなことになっています。本来なら高橋洋一さんもダメだと指摘すべきなんですが…。


●政府が巨額の支出をするのは心配していない ただ問題なのは…

2020/12/19:日本の右派がなぜか持ち上げていたスティグリッツさんですが、日本の右派が好むトランプ大統領については悪い評価だろうと思って検索したのですが、上記の通り、去年も同じ話をやっていました。忘れていましたわ…。まあ、前回の補足ということで、今回検索して見つけた話もどうぞ。

「私は財政赤字を心配していない。(中略)ただ、お金を正しく使うことに気をつけるのは重要だ。私は、トランプ政権が巨額の支出をしているのにもかかわらず、必要とする人にお金を与えていないことを批判している」(【ジョセフ・スティグリッツ】コロナ後に私たちが目指すべき、新しい経済の姿とは:朝日新聞GLOBE+ 2020.08.02より)

 トランプ大統領のお名前は別の部分でも出てきていますが、こちらはトランプ大統領の話はサブであり、なおかつメインの方が興味深いです。また、これはやはり右派を徹底して否定しているという話でもあります。ここでメインかつポイントだったのは、スティグリッツ教授がグローバル化や金融市場の自由化が、ごく少数の人に富をもたらしただけで、そのほかの人たちは停滞と不安定な生活にさいなまれた、と著書で強調しているということです。

 右派はアダム・スミスの「見えざる手」を強調するのですが、前述の「市場の失敗」に関して、著書では「私たちはようやく、アダム・スミスの言う『見えざる手』がなぜ見えないのかを理解した。そんなものは存在しないからだ」とも指摘していたといいます。見えないのではなく、そもそも存在しないという見方なんですね。


●新型コロナウイルス問題で露呈したグローバル化 保護貿易が正解?

 その上で、「金融市場の近視眼的思考ではなく、長期的な視点を促進し、グローバルサプライチェーンをより多角化、弾力化し、経済をもっと信頼できるものに導く必要がある。それはトランプ(米大統領)の保護主義とはまったく異なる原理に基づくものだ」と指摘。ここでトランプさんの名前がちらっと出てきています。

 また、これに続けて「一方、今回のコロナ危機で私たちは国際的な協調がより必要だと悟った。これは全世界的な問題だからだ。トランプが世界保健機関(WHO)から、国際的な協調行動から離脱するのは最悪な行動だ」とも言っていました。やはりトランプ大統領のやり方を批判していることが、ここからわかります。

 なお、日本でもWHO不信に陥っている人が増えていますが、新型コロナウイルスのような感染症は国内だけで撲滅できたとしても、海外から流入するために意味がなく、世界的に協調した対応が必要なのは事実。トランプ大統領にはWHO離脱の「対案」がありませんでした。実際今不況になっているように、経済的にも影響が大きいため、感染症対策は経済対策でもあり、本来、経済を重視するなら対策も必要になってくるところです。


【本文中でリンクした投稿】
  ■格差是正が経済成長を阻害するという誤解 富の再分配はむしろ成長促進

【関連投稿】
  ■前代未聞?無能政府が子どもの貧困対策として「寄付を呼び掛け」
  ■日本だけ!所得再分配後に所得格差是正どころか悪化 貧困率や平均対数偏差
  ■日本は先進国で一番貧困 所得格差と相対的貧困率・絶対的貧困率
  ■日本の所得ジニ係数を見ると日本の所得格差は拡大傾向 原因は?
  ■最低賃金の引き上げによる影響は?日本は18円・アメリカは750円引き上げ
  ■ビジネス・仕事・就活・経済についての投稿まとめ

Appendix

広告

ブログ内 ウェブ全体
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示









Appendix

最新投稿

広告

定番記事

世界一スポーツ選手の平均年収が高いのはサッカーでも野球でもない
チャッカマンは商標・商品名 じゃあ正式名称・一般名称は何?
ジャムおじさんの本名は?若い頃の名前は?バタコさんとの関係は?
ワタミの宅食はブラックじゃなくて超ホワイト?週5月収10万円
朝日あげの播磨屋、右翼疑惑を否定 むしろ右翼に睨まれている?
レーシック難民は嘘くさいしデマ?アメリカの調査では驚きの結果に
赤ピーマンと赤黄色オレンジのパプリカの緑黄色野菜・淡色野菜の分類
アマゾンロッカーってそんなにすごい?日本のコンビニ受け取りは?
就職率100%国際教養大(AIU)の悪い評判 企業は「使いにくい」
ミント・ハッカでゴキブリ対策のはずがシバンムシ大発生 名前の由来はかっこいい「死番虫」
移動スーパーの何がすごいのかわからない 「とくし丸」は全国で約100台
ビジネスの棲み分け・差別化の具体例 異業種対策には棲み分けがおすすめ
主な緑黄色野菜一覧 と 実は緑黄色野菜じゃない淡色野菜の種類
タコイカはタコ?イカ?イカの足の数10本・タコの足8本は本当か?
トンネルのシールドマシンは使い捨て…自らの墓穴を掘っている?
ユリゲラーのポケモンユンゲラー裁判、任天堂が勝てた意外な理由
好待遇・高待遇・厚待遇…正しいのはどれ?間違っているのはどれ?
コメダ珈琲は外資系(韓国系)ファンドが買収したって本当? MBKパートナーズとは?
大塚家具がやばい 転職社員を通報、「匠大塚はすぐ倒産」とネガキャン
不人気予想を覆したアメリカのドラえもん、人気の意外な理由は?

ランダムリンク
厳選200記事からランダムで









アーカイブ

説明

書いた人:千柿キロ(管理人)
サイト説明
ハンドルネームの由来

FC2カウンター

2010年3月から
それ以前が不明の理由