世界記憶遺産:意見書 日本、「南京」否定派を引用 ユネスコ受け入れず 毎日新聞 2015年11月06日 東京朝刊
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に登録された「南京大虐殺」に関する資料に対して日本政府が提出した民間研究者の意見書を疑問視する声が出ている。日本は、登録申請した中国に反論するため、外務省と専門家の意見書をユネスコ側に提出した。しかし、専門家意見書に南京事件否定派とみられている学者の著書が引用されるなどしたため、かえって日本の印象を悪くして逆効果になった恐れがあるという。
意見書は明星大の高橋史朗教授が作成した。【宮川裕章、パリ賀有勇】
高橋史朗 - Wikipedia
高橋 史朗(たかはし しろう、1950年 - )は、日本の教育学者。明星大学教授・大学院教育学専攻主任。一般財団法人親学推進協会理事長。(中略)
早稲田大学大学院文学研究科教育学専攻修士課程修了
外務省が生長の家系トンデモ極右学者のいいなりに! 南京大虐殺否定に続き東京裁判見直しを世界に発信? リテラ / 2015年11月9日 12時0分(エンジョウトオル)
毎日新聞では、外務省関係者が「(高橋氏は)保守派の中ではバランスの取れた研究者だ」などと主張しているが、これはとんでもない話。だいたい、高橋氏は教育学であって歴史学ではない。そんな専門家でもない人間が国際的な機関に提出する意見書で歴史検証を行う人物に値するとは到底思えないが、それ以前の問題として、高橋氏はおよそ「バランスの取れた研究者」とはまったく言えない、むしろ「著しくバランスに欠いた研究者」と言うべき極右思想の持ち主なのである。
高橋氏は早稲田大学在学中に「生長の家」の青年組織「学生会青年総連合」に所属し、さらに現在の日本会議の事務局となっている「日本青年協議会」と、その下部組織にあたる「日本教育研究所」の結成に大きく関わり、初代事務局長や副所長を務めている(岩波書店「世界」2005年3月号/俵義文「埼玉県・新教育委員高橋史朗氏とは何者か」)。
〈日本青年協議会は「天皇中心の新体制国家の形成を期することを目的にし、大日本帝国憲法体制に原点回帰を目指す」(『右翼・民族派事典』)という方針を掲げる正真正銘の右翼組織であり、高橋氏は青年教員や教育系学生を右翼活動に引き込む指導者だった〉(同前「世界」より引用)
高橋氏のこの"皇国史観"は、その後、さまざまな活動に発展していく。高橋氏は、統一教会と政界をつなぐ役割を果たした「国際勝共連合」が90年代初頭に展開した純潔教育運動にも関係し、「結婚前の純潔」などを強調、当時、学校で使用されていた性教育の副読本を燃やす場面がおさめられた性教育バッシングのビデオにも出演している。
だが、その名が一気に注目を集めたのは、99年に「新しい歴史教科書をつくる会」の副会長に就任し、南京大虐殺や従軍慰安婦といった戦争犯罪の記述を「自虐史観」として糾弾する運動を拡大させたことにある。
南京事件記憶遺産登録反対意見書の起草者・高橋史朗の正体――シリーズ【草の根保守の蠢動 特別編】 | ハーバービジネスオンライン 2015年11月08日
高橋はすでに本連載に一度登場している。「新聞なんか潰せばいい」の発言で物議を醸した自民党の「文化芸術懇談会」に参加した議員のほとんどが日本会議関係者であることを指摘した、連載10回で、高橋が文化芸術懇談会の木原稔と行動を共にする姿をお伝えした。その時は、高橋が「日本会議の国会議員と親密であること」だけを示唆するにとどまった。しかし、高橋の場合は、「親密」などというレベルではない。(中略)
本連載で度々指摘してきたように、「日本青年協議会」こそが安倍政権を支える「日本会議」の事務局であり、「日本会議」の運動の企画・立案・遂行を担当する組織である。
(中略)高橋史朗は、「日本会議と親密」どころか、「日本会議の推進母体」たる「日本青年協議会」の幹部だったのだ(※3)。(中略)
高橋が「生長の家」の信徒であることを度外視しても、彼が「日本会議」の運営母体である「日本青年協議会」の幹部だという事実は揺るがない。つまり、右翼団体(※6)の幹部であり、かつまた正規の歴史学の教育を受けたことのない人物を、外務省は「バランスの取れた研究者」と評価していることとなる。
これは、どう考えてもおかしい。
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