いつもパプリカの何色が緑黄色野菜で、何色が緑黄色野菜ではない淡色野菜なのかというのがわからなくなってしまいます。そこで、覚書的なものを。
信頼性の低い情報もあるものの、緑黄色野菜ではないのは黄色のパプリカのみのようでした。小さいパプリカは文部科学省の情報だと、緑黄色野菜であるようです。(2018/02/21)
●ピーマンの種類 パプリカは別名クィーンベル、イエローベルなどとも
2018/02/21:
厳密な定義だと、トマトとピーマンは緑黄色野菜にならない 厚生労働省の基準で見るとカロチン含量不足でもやっているように、パプリカは全部緑黄色野菜だと思っていたのですけど、どうも違うらしいです。でも、いつもどれが緑黄色野菜で、どれが淡色野菜かわらかなくなります。なので、一つ別に書いておこうと思いました。
今回調べていて初めて、文部科学省で
日本食品標準成分表2015年版(七訂)というのを作っているのを知りました。これは素晴らしい。いつも検索だと、出典未記載の信頼性の低いサイトばかり出るので困っていました。
こちらにあったピーマン類は以下の通り。青ピーマンってのが、たぶん普通の緑のピーマンのことです。
青ピーマン
赤ピーマン 別名パプリカ、クィーンベル
黄ピーマン 別名パプリカ、キングベル、イエローベル
トマピー 別名ミニパプリカ
ただ、残念ながらオレンジパプリカの記載はなし。こちらは検索すると、別名をサンセットベルとも言うようです。また、パプリカ全体をジャンボピーマンとも言うみたいですね。
●赤ピーマンと赤パプリカは同じ?違う?
赤ピーマン(カラーピーマンと呼んでいるサイトもあり)と赤パプリカは別だと説明しているサイトが多いものの、上記の通り、文部科学省では同じとしていました。
ただ、パプリカ全体をジャンボピーマンというのでわかるように大きさの違いがあり、普通のピーマンが熟して赤くなったものとは違うよ…というのが、たぶん前述の赤ピーマンと赤パプリカは別としているサイトの根拠でしょう。
たぶん日本食品標準成分表では、熟した普通のピーマン(カラーピーマン)は網羅していないのだと思われます。仕方ないので、熟した赤いピーマンは赤ピーマン(別名パプリカ、クィーンベル)の値を参考にしてください。
●黄パプリカだけ緑黄色野菜ではなく淡色野菜
日本食品標準成分表2015年版(七訂)では、緑黄色野菜の基準となる可食部100g当たりのβ-カロテン)当量は以下の通りでした。
<可食部100g当たりのβ-カロテン(カロチン)当量>
青ピーマン(生) 400μg
赤ピーマン(生) 1100μg
黄ピーマン(生) 200μg
トマピー(生) 1900μg
青ピーマン(油いため) 420μg
赤ピーマン(油いため) 1100μg
黄ピーマン(油いため) 210μg
緑黄色野菜の基準は600μg以上。ただ、
厳密な定義だと、トマトとピーマンは緑黄色野菜にならない 厚生労働省の基準で見るとカロチン含量不足で書いたように、ピーマンは特別扱いで緑黄色野菜の仲間入りをしています。
しかし、黄色ピーマンはその普通のピーマンの半分とさらに悪い値。黄パプリカのみ淡色野菜のようです。
●オレンジパプリカは緑黄色野菜?淡色野菜?
表になかったオレンジのパプリカ。これについては検索で見てみました。出典明記の信頼できるサイトの記述はなかったです。とりあえず、黄色と赤の中間くらいといった説明や、普通のピーマンの30倍のβ-カロテンがあるといった記述がありました。
ただ、普通のピーマンの30倍のβ-カロテンはあり得ないと思われます。異常すぎです。一桁違う3倍であれば1200μgで、赤ピーマンの1100μgと同程度ですし、間違いではないかと。これだから、出典のないサイトは信頼できないんですわ。
仮に3倍であるのなら文句無しで緑黄色野菜。また、黄色と赤の中間だった場合でも650μgですので、こちらも緑黄色野菜の基準をクリア。
信頼できるサイトが見つかればそちらに従いますが、とりあえず、オレンジのパプリカも緑黄色野菜として扱っておきます。
●トマピー(ミニパプリカ)というのはどんなの?
あと、トマピー(ミニパプリカ)がわからなかったので写真を探すことに。Amazon・楽天ともに「トマピー」ではヒットせず、「ミニパプリカ」で出ました。
私はもう少し細長いのを食べたことあるのですけど…と他を見ると、以下がそれっぽい感じ。
上記のような形の違いの他、色違いもあり、ミニパプリカも種類がありそうですけど、とりあえず、文部科学省に従って全部緑黄色野菜として考えておこうと思います。
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